メディアの印象に囚われてはいけない
私の身近に「大谷選手は人格者で素晴らしい人間だ」と言う人がいます。
「会ったこともないのになぜそこまで断言できるの?」と聞き返しました。
たしかに大谷選手は、純粋で真っすぐな眼をしています。
女性暴行疑惑があった某選手のような気持ち悪さや品のなさはありません。
人格者かどうかはわかりませんが、意図的に人を陥れるようなことをする人物ではないという印象を受けます。
これは頭ではなく身体で感じたことですが、メディアの印象だけで「人格者だから」「良い人だから」と判断するよりは正確でしょう。
大谷選手と通訳の関係も本当のところはどうだったのでしょうか?
これまでメディアは大谷選手と通訳の仲が良さそうなシーンばかりを、流していました。
あれを見ると「二人には強い信頼関係がある」「プライベートでも仲がいい」と受け取っても仕方がありません。
しかし実際のところはわかりません。
大谷選手からすれば通訳とは契約上の関係と割り切っていて、プライベートまで気を許した人ではなかった可能性があります。
それを感じさせるのが、通訳の窃盗が明るみになった次の試合です。
大谷選手はいつものように淡々とプレーし、試合後もいつもと変わらない表情を見せていました。
あれを見て「メンタルの強さが半端ではない」と言う人がいましたが、最初から「契約上の関係」と割り切っていれば、多くの人が考えているほどメンタル的なダメージはなかったでしょう。
大谷選手くらいのレベルになればなおさらです。
また大谷選手はサイコパスの可能性もあります。
スポーツに限らず、ビジネスなどの分野でも成功者はサイコパスの割合が高いと言われています。
サイコパスには感情に左右されずに割り切った決断をすることが出来る性質があります。
冷静に考えるとスポーツでもあのレベルに到達する人が、人格者である可能性は非常に低いと思います。
なぜなら「俺が俺が」というエゴが強くなければスポーツで成功するはずがないからです。
ビジネスでもそうです。
大成功している経営者は例外なくエゴイストです。
彼らは頭も良く自分の見せ方を知っており、人格者を装うのは簡単です。
従業員や社会のことを考えている風にブランディングするのは朝飯前。それくらいのことが出来なければビジネスで成功しません。
アスリートもレベルが上がるほど、自分の見せ方や他人への配慮が上手く、その場に応じた対応をすることが可能です。
特にサッカーや野球のようなチームスポーツでは。
例えば、サッカーでは「何をすれば敵が嫌がるのか?」「どうすれば味方が喜ぶのか?」を瞬時に判断して具現化しなければいけません。
それに必要なのは「空気を読む力」と「相手を感じ取る能力」です。
日本を代表するレベルのアスリートになれば、全員がそれを兼ね備えています。しかも半端ではないレベルです。
そんな彼らが公の場で空気を読み、何を言えばテレビを見てる人達が喜ぶのか?を実行するのはたやすいでしょう。
しかしそれは「スキル」であって人格とは何の関係もありません。
配慮や気遣いは人生を上手く渡っていく「スキル」なのです。
「スキル」を使うのに長けている人を「人格者だ」「良い人」と断ずるのは非常に危険です。一流の詐欺師は例外なく「人格者で良い人で清潔感があって上品」に見せる達人です。
「こいつはなんか怪しいな」と感じさせる詐欺師は2流以下です。
人間関係を構築するのが上手い人も「スキル」の使い手です。
「スキル」をどこかで学んだのか?人生経験の中で身に着けたのか?はわかりませんが配慮や気遣いに無駄がありません。
人間関係が上手くいかない人は人間性ではなく、もしかすると「スキル」の習熟度が低いことに原因がある可能性もあります。
ここで伝えたいことは、思考停止になってメディアの印象に囚われてはいけないということです。
メディアに囚われることが続くと、思考力が低下し無批判に情報を受け入れるマインドが作られます。
それは囚われやすく振り回されやすい心になり、自分の軸が失われ、依存心が大きくなることを意味します。
メディアから流れてくる情報に接する時は、一度立ち止まって吟味する習慣を作ることが必要です。他人の話や本に書かれてあることも同様です。
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