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【13事例解説!】企業のInstagramストーリーズを紹介します

この記事では、Instagramストーリーズをつくるうえで抑えておくべき重要ポイントや企業のすばらしい事例をたくさん紹介しています。

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こんにちは、点心LABの研究員Qです。

ソーシャルメディアマーケティングのお仕事を始めて、気がつけば今年で5年目となりました。わたしが大学1年生だった2012年頃は単なる写真加工アプリだったInstagramが、今や1万もの企業アカウントを擁する巨大SNSと変貌を遂げ(※日本国内)、やれ「インスタ映え」だ、やれ「タグ映え」だと、下は10代から上は60代まで、日本でも多くの人がInstagramを利用するようになりました。

かく言うわたしも、Instagramを開かない日は無い、なんならエレベーターに乗るその一瞬でさえもInstagramを開いてしまうくらいのヘビーユーザーなのですが、仕事でSNSを取り扱っているということもあり、1生活者の視点だけではなく1マーケターの視点でも、毎日飽きることなくInstagramを楽しんでいます。

そんな生活を送るなかで、「おおおおおおおおおおお!!!!!!!」と思わず唸ってしまうくらい緻密に練られたクリエイティブに出会うと、めちゃくちゃ嬉しくなって、チームのみんなに共有するためにスクリーンショットや画面録画を録るのですが、今回はそんなわたしが「これはすごいっ!」と感動したクリエイティブの中から、Instagramストーリーズに絞っていくつかこの点心LABでも紹介したいと思います。


1.「いいクリエイティブ」には絶対条件がある

Instagramを開くと、フィードにもストーリーズにもさまざまな広告が出てくるようになりましたよね。さっきまでAmazonで見ていた商品が、Instagram広告としてもう自分のフィードに出てくる…なんていうこともあったり。(これはダイナミック広告というやつですね)

冒頭で、今日本国内では企業アカウントが約1万もあるという話をしましたが、企業アカウント数が増えるにつれて広告出稿をする業種・業態の幅もかなり広がったように感じます。

そんななかで、普段なんとなーくInstagramストーリーズを流し見しているときでも、ふと手が止まったり、最初から見直すために知らず知らずのうちに左タップをしていたり…と、反射的に反応してしまうクリエイティブがあるということに気づきました。

そこで、そんなクリエイティブたちの共通点を見つけてみよう!!と思い立ち、来る日も来る日もストーリーズを見続ける日々が始まったのですが、数1000…いや、リアルに10,000は見たんじゃない!?と思うくらいストーリーズを分析し続けた結果、「いいクリエイティブの絶対条件」「プラスαの要素」を以下のようにまとめあげるまでに成長しました…!👏


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少し解説すると…

・シーンが分割されている=テンポの早い展開がある
・ブランド要素が入っている=ロゴやサービス名がでてくる

・ブランドなら人・販促なら商品=ブランディングがしたいなら人に、販促目的なら商品にフォーカスをあてる
・CTAが最適化されている=ユーザーへの行動喚起がわかりやすい

ということなのですが、目を惹くクリエイティブには必ずと言っていいほどこの4要素は含まれていました。(つまり、この4要素をどう取り入れるかをまずは考えると良いと思います)

Instagramが公式でも発表していますが、特にCTAを最適化したことで約89%の事例でCVが改善されたという事例もあるそうです。

そしてプラスαの要素。
これは「構成」「双方向性」「表現手法」「強調」の4つにカテゴリ分けして、ストーリーズ制作の際の設計のヒントにもなるように…と思って要素抽出を行ないました。ぜひ参考にしてみてください。


2.実例紹介!感動レベルのクリエイティブ集

さて、ここからは実際にわたしが出会った感動レベルのクリエイティブたちを紹介していきます!!(記事自体の容量が重いので表示に時間がかかってしまっていたらごめんなさい)

 ①まさに最高傑作!構成力星3つのクリエイティブ

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いやー…これを見たときは本当に心から感動しました。「いいクリエイティブの絶対条件」がすべて入っているのはもちろん、思わず見入ってしまうような冒頭のアイキャッチ、歴史を感じるストーリー構成、そして最後の「CHANEL」というロゴのシンプルさ。この15秒間でブランドの世界観も余すことなく表現していて、もう「さすが」の一言に尽きます…!このコマ撮りのような表現手法も逆に新しく感じませんか?


 ②動画×手書きイラストの新鮮な組み合わせ

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こちらは、運動機器「VONMIE(ボミー)」の広告クリエイティブ。商品サイトもすごく可愛いのですが、商品のキャッチコピーである「夢のような乗り物」という言葉をすごく上手に表しているなと思います。気持ちが目に見えたらきっとこういう色や形なんだろうな~と共感もするし、動画×手書きイラストという組み合わせもテレビCMなどでは見られない、SNSだからこそ見られる映像の表現手法ですよね。


 ③イラストの効果が最大限発揮されている!

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クルマのサブスクリプションサービス「NOREL」の広告クリエイティブです。「イラスト1枚+キャッチコピー」というシンプルな構図ですが、ユーザーの潜在意識をくすぐるような表現が心にグッときます。他にも「クルマ通勤なら、気分転換できるかな」というコピーのバージョンもあったりして、シンプルな構図だからこそストーリーズで見たときのインパクトはとても大きかったです。

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続いてもイラストの良さが最大限発揮されているクリエイティブの紹介です。こちらは店舗とネット通販、電子書籍が連動したハイブリッド総合書店「honto」のキャンペーン告知広告。“一生の宝物”というテーマに合わせてエモい瞬間がイラストで表現されています。Instagramのコンテンツにおいては、いかに「共感」してもらえるかということが最近では重要な傾向にありますが、広告でもこういう見せ方がCVに近づく第一歩なのかなと思ったりします。


 ④縦型フォーマットを上手く生かした構成

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こちらは、SUNTORYの「GREEN DA・KA・RA ミルクと果実」の広告クリエイティブです。この動画、すごい可愛くないですか!?飲料ならではのシズル感もばっちり抑えながら、商品の特徴であるミルク×果実という要素もさわやかに表現していて、かつストーリーズ特有の縦型フォーマットを生かした商品の見せ方も上手だなと思います。「SWIPE UP」という行動促進を欠かしていないのも抜かりないですよね。


 ⑤物語性はやっぱり強い!見続けてしまう仕掛け 

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続いては、脱毛専門大型サロン「銀座カラー」の広告クリエイティブです。これはCMの素材を完全にストーリーズ用に作り替えているわかりやすい例かなと思います。物語性を取り入れることで、動画の離脱率が抑えられる(気になって最後までみてしまうユーザーがたくさんいる)ので広告としての評価が高くなり、費用対効果も良くなる…というような良いループが生まれますね^^

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こちらは魔法瓶で有名なサーモスの広告クリエイティブ。「音ナBAR」というコンテンツの訴求となっています。動画部分がストーリーズの上半分だけなので、視線は上に集中しつつも、下半分で「音ナBAR」のロゴがずっと表示されているので、コンテンツ名が記憶に残りやすいというような効果があるかなと思います。BGMとイラストの動きが連動していて、「音」を通じて広がる展開もわかりやすいですね。


 ⑥写真素材しかなくても構成次第で印象がかわる!

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シューズブランド「RANDA」の広告クリエイティブ。ストーリーズに使える素材が写真しかない…!という時でも、スライドショー形式にして文字や図形にエフェクトを入れてあげるだけで、一気に完成度が高くなります!色使いもパステルカラーがメインになっていて統一感があるので、セールの告知であっても安っぽい印象にはならずに、ブランドイメージが維持できているように思います。

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注文住宅の「D'S STYLE」の広告クリエイティブです。これも先ほどと同じように写真素材を組み合わせたスライドショーになっていますが、シーン切り替えのテンポがすごく練られているなという印象があります。最初の数秒は離脱を防ぐために、早いテンポ展開で写真が切り替わりますが、後半はコンセプトテーマをより理解してもらうために、シーン切り替えの速度がかなりゆっくりになっています。ユーザー視点で考えられた素敵なクリエイティブですよね。


 ⑦動画素材しかないならこんな方法もアリ

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オーラルビューティーケアブランド「Ora2(オーラツー)」。CM素材の上下にバナーのような素材を組み合わせることで、ストーリーズ最適化したクリエイティブです。動画で興味を惹きつつも、見せたい商品をしっかり見せることができるところがいいですよね。この手法は比較的簡単に取り入れられるのではないでしょうか。


 ⑧アンケートスタンプの活用は必須!?

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「アスタリフト」の広告クリエイティブです。Instagramストーリーズ広告ではこの“アンケートスタンプ”をクリエイティブ内に入れることができるのですが、この機能はぜひ活用したほうが良いです!Instagramが公式で「アンケートスタンプを使ったら動画再生コストが20%減少した」ということを言っていますが、弊社の実績でも全く同じ結果がでています。ユーザーからのアクションを集めることができるので、広告評価があがる→広告単価が下がるという仕組みです。


 ⑨カルーセル形式を上手く使うとこうなる 

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みなさんお馴染み「ハーゲンダッツ」のクリエイティブです。これは広告ではないのですが、1つの動画を5つの切り分けてカルーセル形式で投稿することで、興味を持てなかったユーザーがすぐに右タップを押しても、4回押さないと次のストーリーズに移動できない仕組みになっています。(しかも5つに切るタイミングもものすごく絶妙!)情報設計がすごく細かいところまで計算されているんだなぁと感心してしまいます。


 ⑩まさにInstagram特化したクリエイティブ

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こちらは角質美容液「タカミスキンピール」の広告クリエイティブです。ストーリーズではなくて、フィードの広告ですが、「まさにInstagram特化」だったのでおまけで紹介させてください。これ、みなさんすぐお気づきになるかもしれないですが、「Instagramストーリーズ風」に作られているんですよね。ハートアイコンが上に飛んでいったりとか、コメントが流れていったりとか、かなり凝って作られていてそれだけでわたしはけっこう感動してしまいました…!商品の魅力を訴求するという意味ではこの方法はとても理にかなっているなぁと思ったり。ついつい見続けてしまいますよね。


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3.まとめ

さて、ここまでいろいろな業種・業態のクリエイティブたちをご紹介しましたが、みなさんにも少しでも「感動」してもらうことはできたでしょうか。

「いいクリエイティブの絶対条件」と「プラスαの要素」の視点をもちながらクリエイティブを観察すると、制作者や企業の意図・企みが見えてきておもしろいですよね。

「自分の企業アカウントでも試してみたい!」「でもどう落とし込んだらいいかわからない…」と思った方は、ぜひ私たちにお問い合わせください^^

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…と、ここまでクリエイティブの話をさんざんしてきましたが、クリエイティブを制作するうえで何よりも大切なのは、「設計」だと思っています。目的や達成したいことがあって、その手段としてInstagramを運用したりコンテンツを作ったり広告を配信したり…という選択肢がうまれてくるはずなので、クリエイティブ自体の設計はもちろん、SNSアカウントを運用するうえでの設計もものすごく大事です。

点心LABではさまざまなSNSのお話しをしていますが、そういった「設計思想」についても投稿しているのでぜひ読んでみてもらえたら嬉しいです!

↑Instagramの設計ならこの記事です!


最後に!
マインドフリーのソーシャルメディアマーケティンググループが主催するオンラインセミナーが来週開催されます!少しでもご興味を持っていただけましたらぜひ下記の画像をポチっとしてください。きっとみなさまのお役に立てると思います!

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