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アドラー心理学の3つの対人関係論「愛のタスク」

人生の課題をライフタスクと呼びます。
ライフタスクには「愛のタスク」「交友のタスク」「仕事のタスク」の3つのカテゴリがあります。
愛のタスクは、夫婦など男女にまつわる関係だけではなく、親子、きょうだい、一つの家族など、生活の基盤とも言える親密な単位の人間関係にかかわるタスク全体のことです。

夫や妻などのパートナーとの関係は、互いに相手の意思を尊重し、心を合わせていこうと思わなければ作ることはできません。親子関係やきょうだい関係もこれと同様です。例えば、家族内での決定をする際に、全員の意見を聞く場を設けることで、相互の尊重と理解を深めることができます。どんなに好きでもそれが一方的だったり、己の欲望や主張を満たすことだけを優先したものなら関係は破綻します。

日常生活の中で、ぜひ思い返してほしいと感じます。何気ない行動や、長い関係だからと言って知らない間に自分の欲や主張を満たす行動をして独裁主従関係が出来ていないでしょうか?例えば、家庭内で一方的に命令を出す立場になってしまうことはありませんか?

あなたは人から命令されるために生まれてきたのでしょうか?もし命令に従い続けたら、あなたの今と未来はどうなるのでしょうか?どんな時でも相手とは対等でいられることが、幸福に近づける一歩になるのではないかと思います。例えば、子どもが自分の意見を表明する機会を作ることで、家族全体のコミュニケーションが向上し、対等な関係が築かれることがあります。

多様性が評価される時代において、個人に従い続ける環境にいれば、一時の安心は得られますが、本当にそれでいいのでしょうか?異なる文化圏では、家族やパートナーシップの形もさまざまです。例えば、北欧の国々では、パートナーシップにおいても個々の自由と平等が重視される傾向があります。このような多様な価値観を理解し、自分自身の関係性に反映させることが重要です。

今の安心の連続が本当に豊かな未来をもたらすのでしょうか?自分が求めていることができなくても、その安心が本当に豊かだと言えるのでしょうか?常に自分で問いかけていただきたいと私は考えます。

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