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現代の食生活の問題、糖質過剰

現代社会の食生活は、糖質を取りすぎる傾向にあります。
糖質の取りすぎは、いろいろな問題を引き起こすことがわかっています。

とくに、「糖質過剰症候群」(Carbohydrate Overload Syndrome)は、
過剰な糖質摂取が引き起こす健康問題を指します。

『「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因』(清水泰行、光文社新書、2019)

「糖質過剰症候群」は、上記の著者が提唱した新しい概念で、
以下のような症状や健康リスクを引き起こす可能性があります。
個々の体質や環境や習慣によって、リスクは異なると思いますが、
しかし、これほど関係があるとは、たいへんですね。

(糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、がん、脂質異常症、
アルツハイマー病、うつ病、骨粗しょう症、片頭痛、
非アルコール性脂肪肝、緑内障、白内障、
加齢黄斑変性などの眼科疾患、変形性関節症、五十肩、
脊柱管狭窄症、サルコペニア、甲状腺機能低下症、不妊症、
子宮内膜症、乾癬、ニキビ、脱毛症、逆流性食道炎、
難聴、パーキンソン病、前立腺肥大、頻尿……等々)

今回は、糖質過剰の問題とその予防について取り上げます。


糖質過剰症候群の症状とリスク

  1. 体重増加と肥満

    • 過剰な糖質摂取は、とくに精製糖や高GI(高い血糖値を引き起こす)の食品が多い場合、体脂肪の蓄積を促進し、体重増加や肥満を引き起こします。これはもう、言わずもがなのことですね。

  2. 血糖値の変動

    • 高糖質の食事は、血糖値の急上昇と急下降を引き起こし、
      インスリン抵抗性を悪化させ、糖尿病のリスクを高めます。

  3. 炎症の増加

    • 過剰な糖質摂取は、体内の慢性的な炎症を促進し、
      心血管疾患やその他の慢性疾患のリスクを、増加させる可能性があります。

  4. エネルギーレベルの低下

    • 血糖値の急上昇と急下降は、
      エネルギーレベルの不安定さを引き起こし、
      疲労感や集中力の低下を招きます。

  5. 栄養バランスの偏り

    • 高糖質の食品はしばしば栄養価が低く、
      ビタミンやミネラルなどの必要な栄養素の摂取が
      不足しがちになります。

  6. 消化器系の問題

    • 糖質過剰は消化不良、膨満感、ガス、
      さらには腸内フローラのバランスを乱し、
      腸内環境の悪化を招くことがあります。

糖質過剰症候群の予防と管理

  1. バランスの取れた食事

    • 糖質を適度に摂取し、タンパク質、脂質、ビタミン、
      ミネラルをバランス良く含む食事を心掛けます。

  2. 低GI食品の選択

    • 血糖値の急上昇を防ぐために、
      低GI食品(全粒穀物、野菜、果物、豆類など)を選びます。

  3. 精製糖と加工食品の制限

    • 精製糖や高糖質の加工食品(お菓子、ジュース、
      スナック菓子など)の摂取を控えます。

  4. 定期的な運動

    • 運動は血糖値の管理に役立ち、
      体重のコントロールや全体的な健康維持にも寄与します。

  5. 適切な水分補給

    • 水分を適切に摂取することで、
      体内の代謝を促進し、健康を維持します。

おわりに

結局、予防と管理が重要です。
糖質過剰症候群は、食生活の改善やライフスタイルの見直しによって
予防・管理が可能です。

これも、神経質になりすぎると、ストレスが過剰にたまってしまいます。
食事の満足感を得るには、糖質は重要な要素を占めています。
ほどほどのゆるゆるルールと、息抜きが大切です。

全体的に、過剰な糖質摂取を控え、
バランスの取れた食事を心掛けることで、
健康リスクを減少させることができます。

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