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ココアこぼした


人生で初めて、本にココアをこぼした。

『いのちの車窓から』(星野源/著)の文庫版に。

ああああああ星野源(※敬称略)ごめんココアが!!!!

○○くん(星野源ファンの友人)ごめん!!!!

君の星野源(君のでは無い)、汚しちゃったああああああ!!

誇張していると思われそうだけれど、本当に叫んだ。

少なくとも「星野源ごめんココアが」は本当に言った。

ショックすぎる…。

幸い、中まで染みることはなく。
天と小口部分がやや赤茶けてしまっただけで済んだ。

部屋が寒いからって、不安定なベッドの縁で読書なんかするんじゃなかった。

結構凹んだ。
いや、本がではなく凹んだのは私の心である。


乾いたシミは赤茶けていて、ココアのくせに血みたいな不気味さを呈している。

星野源のエッセイが一気に呪いの書っぽくなってしまった。ココアのくせに。


……馬鹿なことを考えていたら、気がつけば外が暗くなってきている。

お風呂に入って、年越しそば作って、また続きを読もうっと。

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