noteの大海を自由に泳ぐということ。(創作大賞2024 中間選考結果を見て考える)
創作大賞2024の応援期間終了の日に、とき子さんがとても素敵な記事を投稿されていた。
noteの世界を漫画『ワンピース』の世界に例え、グランドラインを旅する個性あふれる海賊のように私たちはnoteの大海原を泳いでいるのだと、とき子さんは言う。
なんて素敵なことだろう。
私たちはウソップやチョッパーかもしれないし、
旅をしながらビビやヤマトやモモノスケにも出会っているのかもしれないのだ。
とき子さんのこの記事を突然思い出したのは、
昨日発表された創作大賞2024の中間選考通過作の小説のうち、いくつかの作品を読ませていただいたからだろう。
選ばれた作品タイトルを眺めている段階で、
──今年の創作大賞は、何かが違う。
そう直感した。
それぞれ「あらすじ」から読み進めていくと、テーマや文章の雰囲気にある特徴を感じる。
表現したいこと、物語を書く理由は様々であるから、カテゴライズのようなことをしたくはないのだけれど、
あえて言葉にするならば、
「若者」、「カルチャー」、「ジェンダー」、
文章の読みやすさ(良い意味での肩から力の抜けた語り)
などが印象的だった。
(重ねて言うけれど、こういう言葉でくくることは本当は苦手。
もちろん、ここに挙げたテーマや特徴だけに留まらない。)
そして、私も応募した「お仕事小説部門」の候補作は、
「お仕事」という面で解像度が高く、かつ、読みやすさと共感のバランスが取れているという印象だった。
今回、様々な作品が選ばれている中で、
全体を通して感じるのは強烈な「ワクワク感」で。
(読者の行動を変容させるようなインパクトという点も追記。 9/21 22:00)
私は「そこ」に個々の作品の魅力とは別にある、
noteのnoteに対する意気込みを見た気がした。
小説コンテストに参加すると、つい自分の結果を気にしてしまうけれど(それは当たり前のことで、実際、私もまだ悲しさは残る。)、
《選考結果》というラインナップを眺めていると、
「そのチームが何を目指し、何をしたいのか」が見えてくる。
今回の中間選考結果を見て、私が感じたのはこのようなことだ。
・戦争、社会の分断、不景気、未だ色濃く残る社会問題、差別、暴力……。
挙げればきりのない負の感情や情報が溢れる世の中で、創作には一体何ができるのか。可能性を、君に問う。
・noteの世界で表現できるのは、「安全な」「既成概念の」「優しさ」だけじゃない。もっと自由に、視野を広く、どんなことでも一人ひとりの目にしたこと・感じたことを表現していい。
むしろ、noteの世界の変化や発展には、「個」の力が必要だ。
……と、かなり個人的なフィルターがたっぷりかかった言い回しとなってしまったけれど(汗)、
つまり、小説作品としての上手さを越えた、「あなたは何をみつめているのか」を問い、noteの世界の更なる海の広がりを、彩りを、「一クリエイター」として求められた気がしたのだった。
さて、ここまで偉そうに書いてしまって、少し恥ずかしさが現れてきた。
全ての作品をちゃんと読んだわけでもなければ、note公式さまの言葉をすみずみまでチェックしたわけでもないのに、本当に個人的な印象や勝手な思い込みから話してしまい、数時間後には「やばい、どうしよう」と顔から発火しそうだ。
けれど、創作大賞を終えてこれからの創作との向かい方を考えていく上で、
どうしても書き留めておきたかった。
私の中では、自作の小説を見つけてもらえることは「奇跡」。
読んでもらうことができたら、
スキをしてもらえたら、
コメントをもらえたら、
シェアしてもらえたら、
あなたも私も同じ物語の「見守り人」。
『ワンピース』なら、シャンクスだ。
感想文なんて書いて頂いたら、もう「恩人」レベルで、一体誰に例えたらよいのか分からない。
こういう出会いがあるから、noteはやめられない。
noteという大海を泳ぎながら、私はこれからも「自由」を探す。
普通の、あたり障りのない、気を遣った、ということから離れて、
時には殻を破って「今見つめているのは、これだ!」というものを遠慮なしに描いてみたい。
今日は、創作大賞の中間選考結果について考えてみたことで、その第一歩としよう。
ほんの少しずつの歩みになるけれど、それでも。
この海でいつかあなたに出会えた時、ルフィやウソップのように笑いかけることができたら、私は嬉しい。
最後に……🌸
小説「執事はバッドエンドを導かない」、「春夏秋冬 こまどり通信」を応援してくださった皆さま、心より感謝しています☺
長いようで短い夏でしたが、楽しかったですね。
今年は、二作応募しました。できました。
これも、私のルフィであり、ビビであり、シャンクスであり、エースでもある、皆さまのおかげです。
本当にありがとうございました🌸
そして、noteの皆さま、
今年もこの創作大賞という平等で素晴らしい機会を、本当にありがとうございます。
これからも創作の力を信じ、社会や心の内面の世界を見つめながら、
一つずつ言葉を紡いでいきます。
今後もますますnote、そして、創作の世界が広がり、いっそう発展していくことをお祈りしています。
※ヘッダーのイラストは、雫とコンパスさんの作品をお借りしました。
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