物語の書き手は、誰だ #創作大賞感想
重苦しい雰囲気と、想像でしか結べない虚像を頭の中に思い浮かべながら、果たしてここに書かれている人たちは、生きているのだろうか、それとも生きているように見えているだけなのか…。多くの情報を処理せねばならない、となぜか緊張感を感じながら読み始めてしまう自分がいる。
ファンタジー小説を多く読まないこともあって、その書き手の想像力と構成する発想は驚きと尊敬を覚える。登場するキャラクターの名前、小道具としての植物や舞台設定となる国や屋敷など、ほとんどが0から生まれている。なんてことだ