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【歌舞伎鳩】新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』(7月)

新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐つきのつるぎえにしのきりのは
2023年7月2日(日)~27日(木)
新橋演舞場



あらすじ

ざっくり
ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」原作。
歴史改変を目論む歴史修正主義者(時間遡行軍)たちを倒すため、審神者(プレイヤー)が刀の付喪神を励起し顕現させる。
刀の付喪神が、人のかたちを取った姿を刀剣男士と呼ぶ。
時間遡行軍は過去の重要な人物の周りに出没し、歴史に干渉しようとするため、それを止めるために過去に出陣し戦闘する。
出陣は、一部隊六振りの男士で構成される。

今回の歌舞伎本丸(注:ここでの本丸は、審神者を将とし刀剣男士を束ねる組織のこと)では、三日月宗近、小狐丸、同田貫正国、髭切、膝丸、小烏丸の六振りが編成され、足利義輝・松永弾正(永禄の変)の歴史を改変しようとする歴史修正主義者たちとの戦いが描かれる。

きちんと


配役

三日月宗近:尾上 松也
足利義輝/小狐丸:尾上 右近
松永久直/同田貫正国:中村 鷹之資
義輝妹紅梅姫/髭切:中村 莟玉
膝丸:上村 吉太朗
小烏丸:河合 雪之丞
異界の翁:澤村 國矢
異界の嫗:市川 蔦之助
山口左司馬:大谷 龍生
弾正奥方柵:中村 歌女之丞
善法寺春清:大谷 桂三
松永弾正:中村 梅玉


登場する刀剣について

(調べながら書いているので、間違っていたらご指摘ください)

三日月宗近みかづきむねちか

名称:太刀 銘三条(名物 三日月宗近)
平安時代の刀工「三条宗近」作の太刀。
うちのけ(焼入れをする際に、刃中に現れるはたらきの一つ)が、雲間に現れる三日月のように見えることから、「三日月」の号が付けられた。
刀剣のなかで特に名刀とされる五振りを指す「天下五剣」のひとつにして、最も美しいと言われている刀。
足利義輝や高台院(豊臣秀吉の正室)、徳川家等が所持していたとされる。

東京国立博物館所蔵なので、年に何日か常設展に展示されています。
次回の展示予定:2023年12月12日~ 2024年3月3日 / 本館13室
刀の褒め言葉について浅学でよく分かっていないのですが、鳩の言葉で言うと、すらりとして優美な刀です。
あのうちのけを三日月と表現し、名をつけた人の風雅さを感じられる。

ゲーム内では、器が大きく何事にもおおらかに構え、自らを“じじい”と自称する刀。
三日月の浮かぶ瞳を持っている。
刀剣乱舞ONLINEリリース当初から、ゲームの顔として扱われています。
ちなみにゲーム内での刀の入手は、出陣に勝利した際の報酬や、鍛刀などの機能にありますが、鳩審神者はゲーム開始から二年近く三日月宗近を呼べませんでした(高レア)。


小狐丸こぎつねまる

平安時代に、三条宗近によって打たれたとされる太刀(他にも同名の刀があるようですが、ゲーム上では三条宗近作の、以下の経緯のものと推測されます)。
能の謡曲「小鍛冶こかじ」にて歌われている刀をモチーフとしている。

小鍛冶のざっくりとしたあらすじ:
夢でお告げを受けた一条天皇に、刀を打つように命じられた三条宗近。
しかし鍛刀する際に相槌(刀工が二人で向かい合って交互に槌を振るうこと)を打つものがいないため打てない、と言うも、それは聞き入れられない。
困った宗近が氏神の稲荷明神に詣でると、不思議な少年に声をかけられ、その少年は宗近を励まし相槌を申し出た。
そのまま稲荷山に消えてしまった少年。
帰宅後、宗近が鍛刀を始めようとすると、どこからか稲荷明神の御神体が狐の精霊となった姿で現れ、相槌を打つと言う。
先ほどの少年は、稲荷明神の化身であった。
こうして相槌を得た宗近は、刀を鍛え上げ、この名刀を「小狐丸」と名付けた。

きちんと:

同名の刀が、石切剣箭神社いしきりつるぎやじんじゃ(大阪府)に所蔵されており、年に数回公開されているようです。

ゲーム内では、柔らかい物腰で話す刀。
美しい毛艶のお髪の持ち主で、主(審神者)に構ってもらえるのが好きなもよう。
鳩審神者は例のごとく、ゲーム開始から数年近く小狐丸を呼べず、確か刀剣乱舞 ONLINE Pocket(アプリ版)リリース時の全員配布まで呼べませんでした(高レア)。自分では呼べなかった……。


同田貫正国どうだぬきまさくに

安土桃山時代〜江戸時代、肥後の刀工「同田貫藤原正国」作の刀(ゲーム上では特定の刀をモチーフにしているわけではなく、同刀工の多くの刀をイメージしている)。
装飾がない質素なつくり、頑丈で切れ味の良い刀として有名で、多く作られていた。
今回の歌舞伎本丸では唯一の打刀(ほかはみな太刀)。

ゲーム内では、好戦的で、質実剛健な刀。
兜を持っているのは、「天覧兜割り」をモチーフにしているのかも。
「天覧兜割り」とは、明治時代に催された刀の試し斬りの天覧試合。
本来は日本刀での斬撃にも耐えられるはずの兜を、同田貫の刀が斬り込みを入れたという、同田貫の頑強な刀の作りを示すエピソード。


髭切ひげきり

源氏に伝わる重宝のひとつ。
源満仲みなもとのみつなかが作らせた二振りの刀のうちの一振りで、平安時代に打たれたとされるが、刀工は不明。
「髭切」の名は、罪人で試し斬りを行った際、髭まで切ったという逸話から名付けられたもの。
鬼丸、友切、獅子ノ子、など、逸話によって様々に名を変えてきた。
様々な物語に登場する刀だが、北野天満宮(京都府)に「鬼切丸(太刀 銘安綱(号鬼切))」という刀が実際に所蔵されている。
確か年に一、二度公開されています。

ゲーム内では、穏やかでおっとりした刀。
膝丸とは兄弟刀という設定(?・兄、弟と呼び合う関係性)。
名前というものにあまり頓着がなく、いろいろなことをおおらかに捉える。
弟刀「膝丸」の名前さえも……。
初めは検非違使マップ(通常よりチョット強い敵)と呼ばれるマップでの、ボス戦勝利時の限定ドロップにて実装され、ものすごく……手に入れるのに……苦労しました……(今は割とすぐに手に入ります)。


膝丸ひざまる

源氏に伝わる重宝のひとつ。
源満仲が作らせた二振りの刀のうちの一振りで、平安時代に打たれたとされるが、刀工は不明。
「膝丸」の名は、罪人で試し斬りを行った際、両膝まで一刀で斬ったという逸話から名付けられたもの。
蜘蛛切、薄緑、吼丸、など、こちらも逸話によって様々な名がある。
同じ名を持つ刀剣が何振りかあるようですが、おそらく大覚寺(京都府)所蔵の「薄緑」という刀がモチーフ?
こちらも確か年に何度か展示があります。
以前見た時はもうすでにゲームのキャラクターとして知っていたからか、うっすら青みのある鉄の刀だなあと思いました。

ゲーム内では、真面目できっちりした刀。
髭切とは兄弟刀という設定(?・兄、弟と呼び合う関係性)。
前述の髭切を「兄者」と呼び慕うが、当の髭切は"弟"とは言いつつも名前を忘れているので、その度にしょぼしょぼしていて健気で可愛い。
初めは検非違使略、苦労略(今は略)。
でも髭切よりは確か先に手に入りました。


小烏丸こがらすまる

奈良時代末期〜平安時代中期に、「天国あまくに」によって作られたとされる太刀(ほかにも同名の刀剣があるようですが、ゲーム上ではこちらの経緯のものと推測されます)。
天国は来歴が明らかになっておらず、実在の人物であるかも定かではない。
平家の重宝として伝わる。
鋒両刃造きっさきもろはづくりという、鋒の部分のみが両刃になっている独特のつくりをしている(小烏丸が代表的な作例のため、小烏造とも呼ばれる)。
現在は、御物(皇室の私有品)に指定されています。

ゲーム内では、自らを「刀剣の父」と自称し、鷹揚に振る舞う刀。
「父」という自称は、小烏丸が「日本刀が成立していく過程のなかにある刀」という説から取られている。
イベントで実装された刀(通称:玉集め)だったようです。
おそらくノルマクリアをして入手した気がする……イベント鍛刀で手に入れたとは……思えないので……。

(小烏丸以外の刀はどこかしらで見ることができるので、ぜひ本物を見に行ってね!)


感想

ど〜〜〜〜〜しても桟敷席に入ってみたかったので、先行でS席をとり(観劇はできる限り一番良い席で見たい主義)、その後桟敷席もとったため2回見ました。
どちらも下手側だったので、ほんとうは追い切符をして上手からも見たかった……(かなわなかった)。
ということで感想は劇場2回+映像視聴分で分けます(長い)。
よろしくお願いします。

ご案内のところも紋があって楽しい
(入口にも装飾がありました)


1回目

1階下手側花道外(ドブ席)10列くらいのお席から!

とても楽しみにしていた……!!! とても……!!!
切符が取れた時からずっとわくわく鳩にて待っておりました。
そしてとても面白かった……。

真っ先にこれはたぶん不可思議な感想なんですが、舞台上や会場がずっと暗くて新鮮だった。
これまで見た歌舞伎の演目がだいたいずっと会場が明るく児雷也だけ暗かったかも)、歌舞伎って会場明るいんだな〜と思っていました(そういう演目ばかり見ていただけなのかも?)。
また音楽の人の中に、琵琶の人がいたのも驚いた(今まで見たことがなかったので)。
しかも琵琶の方(長須与佳)は女性だったのですが、歌舞伎の舞台って女性が立っても良いのですね? 音楽の方だからOK?
なんだか勝手に駄目なんだとばかり思っていました(相撲の土俵みたいな)。

歌舞伎の定番の演出のようなものを全部載せしている印象があり、ここから歌舞伎に入る人も、おそらく今まで歌舞伎に親しんでいる人にも楽しいつくりをしているように感じた。
廻り舞台も動く、すっぽんから出入りもするし、踊りも殺陣もあり、引き抜き?衣装を早替えする演出もあり、七五調の台詞もあり、とても満足度が高い……。

*そういえば「すっぽん」、人間ではない妖しげなやつらが出入りするところ、という知識を、今まではただふ〜んと思っていただけだったのですが、改めて考えてみると、それが演出として定番化するほど、歌舞伎の役どころには人間でない役があるんですか……?(疑問)

そしてなんといっても衣装
元の絵のデザインをうまく落とし込んでいるところも素晴らしいのですが、何より完璧に質が良い
説得力があり、圧倒的に"本物"……。
三日月さんが刀を佩いている立ち姿の重量感というかフォルムが、それだけで美しい。
花道が近かったので花道を通る人をまじまじ見ていましたが、どの方も素晴らしかったです。
個人的にはおばばどの(若)の装束が薄物を使用しているのが好き。
紗の衣装は舞台上であんな感じに見えるんだなあ。

また、一階席に初めて入りましたが、確かにちょっと前の人の頭と被るのか〜……まあでも劇場ってそういうものですよね。アリーナ席みたいなものだし。
しかし、花道への近さは抜群の場所だったので、迫力があり面白かったです。
いつも上階から見ている(歌舞伎座で)ので、すっぽんや舞台装置の見え方が、上から見ている時と全然違った。
黒子さんも角度によってはほんとうにうまく見えないようになっているんだな〜。
舞台の真正面とか、花横(上手側花道の横すぐ)にもいつか座ってみたい。
あと大向こうさんがたぶん上階の上手側にいらして、これも聞こえ方がいつもと全然違った。

欲を言えば、三日月以外の刀の活躍ももっと見たかったな〜というところがありますが、「三日月宗近と足利義輝の物語」というのを観劇後どこかで聞いて納得しました。
ほかのメディアミックス作品では一部隊六振り全員に一人ずつ見せ場があったりするので、なんとなくそれに慣らされていたようです。
確かに通常物語の主役ってだいたい一人か。
でもやっぱりとてもとても満足。面白かったです。


  • 三日月宗近
    何を考えているのかわかる三日月宗近……こんなに嬉しい造形はない(各種メディアミックスの三日月宗近は一人で抱え込むような性質の刀が多いように見られるため)。
    いつもの役どころもまあ……それはそれでいいのですが……あの三日月がどの刀よりも感情を顕にしているさま、そんなの見たかったに決まっている……。
    そしてそのおかげで、ラストシーンの素晴らしさが際立っていた。
    三日月がカテコですっぽんから現れた時(確か)、客席の方を向いて3本ピース✌️をしていたんですが、三日月だからなの……? 三日月おちゃめ近……。

  • 紅梅姫さま
    あんまり可憐で可愛らしい……。
    ブロマイドくださいって終演後ずっと言っていたら出ていたので、だいたい買いました。
    しかし確かに、あんな腕っぷしの強い美丈夫がいきなり現れて自分(たち)の護衛をしてくれたら、深窓のお姫様は惚れちゃうよね……。
    そうでなくても惚れちゃうと思う。
    紅梅姫さまと三日月宗近のシーンがとっっっっってもロマンチックで素敵だった。
    あんなに可愛らしい紅梅姫さまを袖にするなど三日月宗近め……。

  • 膝丸
    あ、兄者ァ……のぺしょぺしょ具合がどの膝丸より弱々しくて不憫可愛い(髭切に名前を忘れられたため)。
    しかしそこ以外は完全に血気盛んな武士で、とても格好良かった。
    結構この喧嘩っ早い感じは鳩としては意外だったんですが、格好良いので素晴らしかったです……。
    武士の刀としての説得力がある。
    穏やかに膝丸を抑える兄者と完全に対になっていて、そこもとても良かった。
    しかしあの回転のスピード?キレ?は何……? 一人だけ全然動きが違った……。

  • 髭切
    兄者ももっと出てきて〜〜〜!(忙しいため無理)
    弟を抑える静かな構えが良い。
    膝丸と先陣を切って花道を駆けていくところがめちゃくちゃ格好よかったです。

  • 審神者
    めちゃくちゃ強ない…………? 声だけなのに……? どの本丸の審神者より絶対強い……貫禄が……声だけなに……。
    きちんと刀を従えようとしている……(審神者としては当然)。
    「この戯け者!」とかって言ってください(うちわ)。

  • 時間遡行軍
    一番客席にいてファンサがすごい(ファンサをしているわけではない)。
    見上げた時に2階席の短刀?かなにかがちらちら見えているのが良かった。

  • 初めのタイトルが出る幕のところ
    これから物語が始まる!という高揚感があって、あの演出とても好き(シンプル)。

  • 休憩前お庭のシーン
    刀たちがお互いに煽りまくるので最高でしたね。みんな好戦的。
    同じ本丸の仲間ではあるが、戯れつつ煽りつつ、力量をお互い測って楽しんでいるような感じがだな〜という面に見えて好き。
    そしてあのメタい発言も笑っちゃった。
    今まで見た歌舞伎座での公演でも、そういったアドリブ?もあったりしたので、演目の舞台は現代でなくても、生きている演劇だな〜というところが感じられて良いです。
    (休憩……2回ほしい……)

  • 定式幕について
    ぼんやり幕を見ていたんですが、3色の明るい色のところが浮き出し、暗い色のところが影に見えて、立体的に見える錯覚を得た。
    歌舞伎座で感じたことがなかったんですが、新橋演舞場だけ……? 幕の色が少し違うのかな。

  • 台詞の反復
    あれは歌舞伎ならではの台詞まわしなんですかね?
    おばばどのの言っていた「きゃ、行きゃ」とか、あとは数人で同じことを繰り返すかたちとか。
    台詞の印象が深くなるし、独特で面白いな〜。


この緞帳グラデーションがすごく綺麗


2回目

念願の桟敷席(左15あたり)! 目線の高さが違いますね〜!

桟敷席すごく……見やすい……! 視線を遮るものが一切ない。
机もあるし、掘り炬燵式。特別感がすごいですね。

上手の舞台袖が見えていて、黒子さんがスタンバイしているところなども見えていました。
あと上手側の音楽の方がいるところ(あそこは何て言うんですか? / 上手の楽器室)がうっすら透けて見えていたんですが、琴の方がこう……琴を長辺を下にして立てて演奏しており(弦が張ってある側がこちらに向いている)、そんな省スペースな演奏方法あるんだ……と思ったんですが、よくよく考えるとそんな弾き方しないかな……見間違いですか……?
と思ったけどもしかして下の映像の感じで弾いていたのか……?
(そしてずっとお琴と思って書いてきましたが、もしかして:そうかも / 参考

視界があまりにも良好なので、逆に双眼鏡を使っていたのですが、感情を顕にする三日月さんが全て見えていた……。
ラストの義輝様とのシーンがほんとうに良い。
苦悩する(それをきちんと見せる)三日月宗近、それを仲間が支える信頼感のあり方など、やっぱり素晴らしかったです。
そして音楽がまたほんとうに良いですね。
互いの運命を分かっている中で、舞うように斬り合う三日月と義輝様の心情を歌うような音楽(以下で聴けるのでぜひ)。


鳩が二回目に見た回、義輝様との斬り合いの際に三日月さんの左袖が脱げていて一瞬演出を疑ったほど、全力でぶつかり合っている感じが表現されていて良いと思った(おそらくアクシデント)。
だいたい上の青い衣が脱げたところで、どうせ下の衣も正絹よぉ……。
どれだけなにがあっても全方向から完璧な隙のない美しい刀とその衣装ですよね。素晴らしいです。
そういえば今回は頬の桃色が一層強かった気がする(双眼鏡で覗いてたから?)のですが、またそこが美人を引き立てる化粧だった。
三日月宗近って美しいんですよね……。
歌舞伎三日月宗近はポニテなんですが、そういえばゲームを始めた当初、三日月宗近は後ろで髪をくくってるものだと何故か思い込んでいたのを思い出しました(実際はショートヘア)。
今回カテコは三日月さんピースではなく、抜刀して格好良く出てきました。三日月おちゃめ近好きだったのに笑。

そして今回もなにより紅梅姫様が可憐で可愛いのに、今回も袖にされた……。この三日月ポニテ近め……。
紅梅姫様がほんとにあまりに可愛らしく素敵なんですが、役者さん、所作事(踊り)の演目に出ませんか? とても見たい。
そしてこれは絶対叶わない気がするんですが、歌舞伎本丸で江戸時代などに出陣して、傾城と色恋沙汰をやってほしい。
町娘を軒並み惚れさせていくのでもいいです……。そういう話見たい……。
歌舞伎刀剣乱舞でロマンチックな話をやってください(うちわ)。

膝丸の兄者ぁ……が前回よりへろへろだった。
公演中ずっと忘れられまくってるもんね……可愛い。


これは幕間に食べたお弁当(おいしい)
すぐ売り切れるので幕間ダッシュしたアイス(おいしい)


歌舞伎刀剣乱舞、ほんとうにとても面白かったので、ほかの刀たちも出陣して欲しいし、末永くやってほしい。
乱藤四郎とかどうですか? お嬢吉三とか弁天小僧とかいるので、その系列でいけませんか……。あとは幕末の刀とか、格好良いと思うな〜〜〜。
100年後、誰も刀剣乱舞のことをわからなくなっても、"なんかよくわからないがそういう設定のやつ"みたいな演目になってほしいですね。
どんどん設定が形骸化していったりして。夢が広がりますね。


3回目(映像)

やはり注目は最後の三日月さんと義輝様のシーン。
ここでやっぱり義輝様は三日月宗近を使っているんですね……。
そしてあわやというところで三日月が躊躇して、義輝様が刀を弾く、あそこ、あの一瞬で義輝様は"宗近"の正体に気がついて……いたんですね……。
あの表情の変化だけですべてを悟らせる演出、素晴らしかった。
ここで三日月が自分の正体を話そうとして留まっているのも見て取れる。
そしてそのあとの「かたじけない」と三日月に言うところで、三日月も気が付かれたことに気づいて……なんでこれ全部表情で読めるんだすごいな。
いつもの飄々とした三日月宗近でないからこそ、このシーンの輝きが増す。
義輝様はこの一連の気づきで、自らの運命に最後のところで合点がいって受け入れるのか……。
やっぱりとっっっっっっっても登場人物の造形の仕方が良いし、演出が素晴らしいです……ほんとうに好き……。
そして最後、一振り残った三日月宗近の鐔に、ひとひらの花びらが乗っていませんか……? こういうミラクルってたまに起こるよね……最後の最期にふさわしい美しい演出だった。

DVD化ももちろんしてほしいのですが(お待ちしています)、何より今後もたくさん公演をしてほしい
新しいお話も増えると嬉しいな〜。
刀剣乱舞はいろいろな刀が出てくるので、だいたいあらゆる時代に出陣しても誰かしらの元の主がいたりするため、いろいろなバリエーションのお話が……できると思うのですが……どうですか……。


(これは完全なる戯言です)
未来から来ました! あれらは歴史を変えようとしています! をみんな信じてくれるのえらい。
後の世のことなんて知らぬ! とか言わないのもすごくえらい。


あとはとても細かいところばかりです。

  • はじめに出てくる三条宗近と相槌の二人、三日月宗近とおじじどの&おばばどのだったことに気づいていなかった……。
    三条宗近はものすごくうまいこと途中で入れ替わっているんですね?

  • 紅梅姫様の銀のかんざし、蝶々が飛んでる。かわいい。
    控えている時の腕の止め方は、お袖を見せるお姫様のかたちなんだろうか。

  • たぬ(同田貫)のお顔の傷の凹凸があるのがそれっぽくて良いんですが、もしかしてあれをぺっと剥げばすぐに松永久直になれるのかな……。
    こういう工夫面白いですよね、義輝様のお顔の痣もそういう仕組みっぽかった(隈取りが取れたのはあれは……何……?どうなってるんですか……?)。

  • いろんな演目見ていて思うことですが、舞台上に2階のある建物作ってあるのすごくない……?
    あと角の部屋なのに外向きに障子の開け閉めができるの、機構どうなってるの。

  • 義輝様は生真面目でストレスMAXだったんだろうな〜というキャラクター造形が良いですね。三日月さんは手出しできないし、そばで二度目をみるのは嫌だったろう。

  • おばばどのの貫禄、さすが魑魅魍魎の長。高笑いが最高です。

  • 紅梅姫様がいつでも可愛い。しかし今回も袖にされた……。あんなに可愛らしく想いを伝えてくれるのに……義輝様にしか興味がないなんてこの罪な刀め。
    あと紅梅姫様もカテコに出て(無理)。

  • 弱さを見せることはないが、自分の感情をはぐらかさない三日月、やっぱり良いですね。そういう三日月さんずっと見たかった。
    ず〜っとものおもわしげ儚げな表情をしているのがまた美人。

  • 落ちてくる可愛い。鷹狩りって鶴も対象なんですね。

  • 可心居士の口角を下げる化粧、ぐっとお顔に緊張感が出て、気難しそうな感じが出るんだなあ。
    あとその持ってるそれ!それよく見る!その鍵のある杖みたいなの何!?八岐大蛇が持ってるのも見た!(学び:鉄杖てつじょうという / 鬼が使う道具のようですね)

  • 陰腹を切るっていうの、ほんとうにできるのかなあ(野暮)。

  • そういえば琵琶の生音って初めて聞いたかも。
    そして大千穐楽では琵琶の方に大向こうが飛んでる……? そんなことあるんだ……。

  • 落とした幕を人力で運んでいくシステム、結構好き。

  • (学び)転がって足を広げて、足の間から両手のひらを見せることで降参のポーズになる。

  • 最後のシーン、義輝様の肩・腕のところにいつのまにかが。いつの間に!?
    おじじどの&おばばどのを義輝様が自ら討ち取ることで正気に戻るの、皮肉だなあ……最初から討ち取ることができる力があったはずなのに。そうしたら三日月儚近の悲しみもなかったのになあ(出陣もないが)。

  • 弾正様は裏で戦っていたんだろうか。
    三日月さんが義輝様を討ち取ることをすべてわかっていて引き受けてはいるのだろうけれども、弾正様の戦いもちょっと見たかった。
    弾正様は、その場に登場するだけで場が引き締まる、緊張感のある迫力が素晴らしかったです。

  • 最後、吹子と槌の音で幕になるのが良いな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
    最後のカットのブロマイドも買いました。

  • カテコで音楽の方とかツケ打ちさんに拍手が送れるのが嬉しい
    いつの公演でも音楽の方たちにも拍手を送っている気持ちがあるよ。
    カテコに鶴が連れてこられてるのと、後ろでお辞儀をしている敵短刀が可愛い。

  • DVDは!?BDでもいいですが?出ないんですか?ほんとうに?なんで?(なんで!?)


おまけ

カテコは写真撮影OKだったのでいくらか撮りましたが、とても下手(ぶれ)。

三日月さんお衣装替えがあったのよかったな もっと見たい(うちわ)


小狐丸の活躍もっと見たかったよ〜(殊更多忙のため不可)


美しい父上様のご活躍ももっと見たかった


おいそがしいたぬ(どのお役もとても格好良い)


何かを見つけた弟


揃って勇み帰る姿が良いですね


武彦さんかな? 押彦さんとともに格好良いこんのすけ(おそらく)でした
普段ふわふわのこんのすけばかり見ているので、勇ましいこんのすけとてもよかった


大向こう煽り(近+たぬ+丸+切+彦)


シネマ歌舞伎になります!!!

2024年春ごろ公開とのこと。うれしい!!! 楽しみですね……!
DVD / BDもお待ちしております!!!!!!!!!


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