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【爺ちゃん。ありがとう❸】


 今日は爺ちゃんの「お通夜」で、今回の葬儀の方針は「家族葬で香典は受け取らない」というものだった。

 実際に香典を持ってくる人に「すみません、香典を受け取っていないんです」というと、なんやかんやで怒って祭壇に置いて帰ってしまった。

 これは僕の中では想定内だったし、後日返却すればいいか!と思っていたが、周りは「せっかく持ってきてもらったのに、返却するのは失礼」といい、受け取る方向で話が進んだ。

初めに決めた方針の意味は?ってなるよね(笑)

 でも、これも想定内だった。地元の「文化」で香典のやりとりはシビアみたい。それも高齢者は特に。昔はそうだったからその「文化」自体を否定している訳ではないが僕には疑問が残る。それは・・・

なぜ「香典」を受け取らない方針をしたのか?

 おそらく、地元の文化のせいだ。普通は「香典」に対して、その場で「香典返し(半返し)」を渡し完結する。しかし、地元の文化では香典に対して、その場でお返しはせず、香典を持ってきた人の身内に不幸があった時に、香典を持っていく。これでようやく完結って流れらしい。

 これを踏まえれば、今回受け取らない意思表示をしたのに対して、無理矢理でも置いていきたかった事に説明がつく。

「渡さないと(貰ってくれないと)完結しない」って事。

 でもって、衝撃を受けた事なんだけど、この香典の「文化」を僕はめんどくさいと思っているが、流石に高齢者の皆さんは尊重している事と思っていたが、違かった。

 あるおばちゃん達に聞いたら、「こんな面倒臭いことを代々続けるのはやめたほうがいい」と言っていた。要は、面倒臭いと思っていたんだ。
(え!そうなの?笑)

 そうは思っているが、文化の通りに方針変更してしまったのは、やはり「周りの目」を気にしているがためでした。

 僕的には、「周りの目」ってどれくらいいるの?おそらく半径5mの人たちだけだと思うし、しかも超高齢者がそう思っているだけ。

 しかし、その超高齢者たちも今のいままで頑張って村八分にされないように耐えてきたので、最後までこれを貫いてもらって、次世代からは本当に断ち切るべきだと思う。


「予算と費用」の話を詰める作業をした。

決めたかった内容はこちら
・大まかな総額
・費用がかかる内訳
・予算の内訳(誰が負担するのか)
この内容で、2、3時間ほどかかった。正直、死ぬかと思った。

 そんなこんなで、右も左もわからないままスタートしたからまぁ〜大変。(用語の意味すらわからないから笑)

 しかも、大変なのは勝手がわからないからってのもあるが、一番大きいのは、「僕が一番若くて、喪主でもなんでもない。なのに仕切らないといけない。ミスできない。」このプレッシャーだった。

 話し合いが始まる前〜最中もずっと体の調子が悪い。自分がキャパオーバーになっているってことが肌で感じた。本来なら1時間程度で終わりそうな内容なのに、こんなに長引いたのは問題児(父親と婆ちゃん)のせいなんだけどね笑

 結局、話がザックリではあるが集結したのは時間は0時を過ぎていた。葬儀場に泊まるつもりではいたが、帰って寝た方が良さそうと判断して帰宅した。

「じい!明日、最終日やな。何も心配はいらない。俺に任せてくれ」

❹へ続きます



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