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日常の中の非日常
「荷物のお受け取りをお願いします。」
毎日のようにメールが来る。
なんか頼んでいたっけ。
ふと頭を傾げる。
寝起きの頭をフル回転させ、ようやく思い出す。
不在で受け取れていなかった荷物を、直接取りに行かなければならない。
1人で暮らしていると、配達が帰って不便に感じる。
ほとんど家にいないから。
時間指定してもジャストに来てくれることも少ないので、自分で取りに行った方が帰って早いのではないかと思っている。
今日は休み、それに加え天気がとてもいい。
そうだ。荷物の保管場所まで、自転車で行こう。
いつもは通らない、湖岸沿いの遊歩道を通っていく。風が非常に心地いい。
日差しはそこまで強くは無いが、やはり暑い。
そんなにスピードは出さずに、ゆっくりのんびり漕ぐ。
ただ、そとにでて、自転車を漕いでいるだけなのに
すごく幸せだなーって感じる。
何も無いけど、それが幸せだなと。
いつも当たり前のように見えている景色も、通る道が違うだけで、異なる景色がみえる。
所々に、休憩できるベンチがあり、皆各々の時間を過ごしている。
草刈りをしてくれているおじいちゃん達。
ちょうど、お昼休みで、お弁当を食べるサラリーマン。
小さな子供とそのお父さん、お母さんが、砂遊びをしている。
よく分からない、体操をしている人。
釣りを楽しむ人。
自分と同じように、息抜きで自転車に乗る人。
すれ違うと、なんだか親近感を覚える。
途中の公園で、波が石垣に当たるのをひたすら見ていた。
絶え間なく続く、淀みなく流れていく。
これって人間の体と同じだなと気がついた。
我々は睡眠をとり、体を休めているが、
もっと分子レベルで見ると、心臓も血液も脳もそのほかの色んな臓器、細胞が24時間営業で動いてくれている。
当たり前のように動かしているけれども、
見えないところで働いてくれる存在のおかげで毎日動くことができている。
![](https://assets.st-note.com/img/1694578440148-agU8FybQk0.jpg?width=1200)
無事、荷物を受け取り、帰路に着く。
先程通ってきた、道を再び通る道。
いつもは騒がしい道路を通るが、
遊歩道のほうはとても静かで、時間かゆったり流れているようだ。
道中のストレスも少ない。
いつもとは違う道を通ることにより、
新しいお店を発見したり、
綺麗な景色を見れたり、
いい事づくめだ。
家で再配達を依頼して、受け取っていたら見れなかった景色だ。
家に帰る前に本を読んで帰ろう。
そう思ってまた自転車を漕ぎ始める。
余談
家に帰っても、やることは山ほど。。。
現実逃避も、程々に。
優先順位はちゃんとつけないとね。
のんびりマイペースな自分に送る言葉
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