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僕の小規模な退職 その75

今日は住居の貯水槽清掃の日。
午後から3時間半ほど断水とのお知らせ。
その間、水道が使えなくなる。
蛇口を捻っても水は出ないしトイレも流せない。
家に居ても仕方がないため出かけてきた。
たいして用も無いのだが図書館まで歩いた。

会社に行かなくなった当初は散歩を日課にしようと思っていた。
だが実際には2週間ほどしか継続できなかった。
早朝の散歩は問題ない。
でも日中や午後になると散歩が楽しくない。
働きもせずにプラプラしていることに負い目を感じるのだ。
いわゆる世間体というものを気にしてしまう。
特に下校時間は最悪だ。
下校中の子供達にどう見えているのか考えてしまう。
彼らの父親はきっと働いているに違いない。
その父親と同年代くらいの男が近所をプラプラしている。
不審者と思われるかもしれない。
帰宅して母親に告げるのだ。
「変なおじさんが歩いてた」
母親は心配するだろう。
学校や警察に相談。
とか大ごとになったらどうしよう。
ただ近所を散歩していただけなのに…⁉
そう考えてしまい居心地が悪いのだ。

家に居た方がまし。
家なら安全。
家でクリエイティブな事をしよう。
という感じで家にこもりがちになっていた。

でも外に出るのはいいものだ。
家に居てもモンモンとしてしまう。
歩いていればウツウツとした考えも無くなる。
脳の処理が目や耳、鼻から入ってくる情報に集中するからだろうか。
単純に身体を動かしてリフレッシュするからだろうか。

きっかけでもないと出かける気にもならない。
断水のおかげで出かける事ができた。
貯水槽清掃ありがとうございます。
お疲れ様でした。

44歳。推定無職。やっぱりたまには散歩した方がいいかな。

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