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僕の小規模な退職 その18

どこかの中学校でクラス分けを見直すというネットニュースを読んだ。
それを読んで僕はまた幼少のころを思い出した。

小学5年生の時、クラスメイトにいじめられていた。
原因は今でもよくわかっていない。
ただ一つ言えるのはそのクラスには中学に上がったあと不良になる生徒が数名いた。
ターゲットは僕だけではなかった。
他のクラスメイトが標的にされていたこともある。
当時の僕は体も小さく。内弁慶で気も小さかったので何かされたときに仕返しをできるほどの勇気もなかった。

親を欺いて仮病で何度か学校を休んだこともある。
そのくらい登校するのが怖った。

いつから始まっていつまで続いていたかも覚えていない。
というかどこかの年齢でこの事実に蓋をした。
思い出さないようにし、この時期を話題をなるべく避けるようにしていた。

そんな暗い気持ちで過ごした小学5年生時。
3月に近づく頃には「翌月から学年も上がる。クラス替えが起こるはずだ」と期待し、耐えながらその時期を待っていた。

だが、4月になってもクラス替えは無かった。
担任の教師は変わったが、クラスメイトの人間関係が変わらないまま6年になった。
また1年続くのか。
当時の1年は今の体感の10年くらい。
絶望した。

あの時、学校側はいじめが行われていることを把握していなかったのだろうか。問題視していなかったのだろうか。
時代背景的なものも影響しているかもしれない。
だが、あの時クラス替えをしてもらえていたらその後の人生も変わっていたかもしれない。

この過去の経験がいつまでも影響を及ぼしているのだと思う。

人を反射的に警戒してしまう。
ついつい無意識に反撃の姿勢を取ってしまう。
防衛本能が働いてしまう。
大人になっても人間関係で辛い思いばかり。

件のクラス分けを見直した中学校の判断は正しかったと思う。
子供の頃の経験は大人になっても引きずるだけだ。
一生ついてまわる負の記憶。

だが、急遽クラス分けを見直したことによって原因となった生徒が特定されたり、それが原因で陰口やからかい、いじめ等が起きないか心配でもある。

こうなる前に事前に対処していただければもっと良かったのかもしれない。

44歳。推定無職。生きやすい世の中になって欲しい。

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