愛というには少し足りない

唯川さんの作品。

今の自分の年齢にドンピシャリな内容やった。

27歳のOL。先の見えない不安と果てのない孤独からぬけ出すために、年齢、仕事、お金、性格も申し分ないけど、少し刺激が足りない男と結婚する女。

自分のその時の快楽や感覚に忠実に自由に行動し、男とのセックスで遊ばれたことはない。全ては自分のための行為。彼氏がいようが、旦那がいようが、愛なんて求めない、セックスは自分の快楽のためだと言う女。

どっちも分かっちゃう。32歳になり、自分が焦ってなくても、周りがうるさくなる年齢。結婚しないの??一人でさびしくないの??家庭っていいよ。子供ほしいでしょ??

雑音にしか聞こえへん。全部あなた達には理解できない答えしか持ち合わせてないねんもん。

でも、相反して公園で子供連れて遊んでる親子やベビーカー押してるお母さん見てたら幸せなのかなって思う自分もいる。

だから、この2人の女の感覚両方に覚えがあって、女の怖さを女ながらに怖いって思った。



この本読んで、改めて結婚について考えると……結婚って一過性のイベント感があって、その結婚までの色んな経過に一種の刺激があるから簡単に飛びついちゃうのかなとも思った。さらに今なら、世間的な目で見た安心、保証もついてます。みたいな。笑通販みたいやな。

退屈な日常を、自分が妥協することで1番簡単に手に入れられる、一種の麻薬。

そこに愛があるかなんて大して重要じゃないんやろなー。

でも、うちはどうもそのイベントに興味もてへんし、安心も保証もついてても買わへんなー。

後、愛ってものがよく分かってへんから、分かったときに結婚したいね。分からんくてどんどん年齢重ねてもそれはそれでいいから、作品でも言うてたように、キスだけで満たされる相手に出会ってみたい!


愛というには少したりない。

今の私です。








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