【短歌&小さな物語】「餃子」
水曜日は、ちょっと仕事が忙しい。
さて、晩ご飯はどうしよう。
外食したくない。
でも、ちゃんと料理を作るのもおっくう。
そうだ、冷凍庫にまだ餃子(ギョーザ)があったはず。
あった、あった!
――手工冷凍水餃【高麗菜 豬肉】。
「手工」は「手作り」、「高麗菜」は「キャベツ」、「豬肉」は「豚肉」(イノシシの肉じゃないですよ!)という意味。
私のお気に入りは、台湾の友人に教わった、こんな食べ方。
先ず餃子を普通に茹でる。
次に、餃子が茹で上がった後の茹で汁を捨てずに、器に入れた餃子の上からかける。
更に、「烏醋」と醤油を加える。台湾の「烏醋」は日本語では「黒酢」ではなく、「香酢」と呼ぶ方が正しいらしい。確かに香りの強いお酢だ。
はい、家庭式「湯餃」(スープ餃子)のでき上がり!
「湯餃」(スープ餃子)というのは台湾料理の一つだが、お店で売っているのは「牛肉湯餃」(「牛肉麵」のスープに餃子を入れた料理)などで、この家庭式「湯餃」は、わたしの友人が発明したものだ。
味は、写真の見た目ほど塩辛くはない。(「烏醋」はたっぷり、醤油はちょっとだけ加えるのがコツ)
餃子の茹で汁がダシのきいたスープになっているところに、「烏醋」の香りと酸っぱさが加わって、極めてシンプルながら体に沁みるような味わい。茹で餃子はやわらかくて消化もいいし、ちょっと疲れた時にぴったり。(それに簡単だし!←ここ大事)