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【短歌&小さな物語】「餃子」

たぶんそう
何かを一緒に
茹でている
鍋の餃子ギョーザ
水曜の夜

「餃子」#今日の短歌(十四)

水曜日は、ちょっと仕事が忙しい。

さて、晩ご飯はどうしよう。

外食したくない。

でも、ちゃんと料理を作るのもおっくう。

そうだ、冷凍庫にまだ餃子チャオ・ヅ(ギョーザ)があったはず。

手工冷凍水餃【高麗菜 豬肉】:一袋650g、20~22個の餃子が入っている。

あった、あった!

――手工冷凍水餃【高麗菜 豬肉】

手工ショウ・コン」は「手作り」、「高麗ガオ・リー・ツァイ」は「キャベツ」、「チュウ・ロウ」は「豚肉」(イノシシの肉じゃないですよ!)という意味。

私のお気に入りは、台湾の友人に教わった、こんな食べ方。

先ず餃子ギョーザを普通に茹でる。

次に、餃子が茹で上がった後の茹で汁を捨てずに、器に入れた餃子の上からかける。

茹で汁
餃子の上から茹で汁をかける

更に、「烏醋ウー・ツゥ」と醤油を加える。台湾の「烏醋ウー・ツゥ」は日本語では「黒酢」ではなく、香酢こうずと呼ぶ方が正しいらしい。確かに香りの強いお酢だ。

茹で汁に「烏醋」と醤油を加える

はい、家庭式「湯餃タン・チャオ(スープ餃子)のでき上がり!

家庭式「湯餃」(友人発明)

湯餃タン・チャオ(スープ餃子)というのは台湾料理の一つだが、お店で売っているのは「牛肉湯餃ニィウ・ロウ・タン・チャオ」(「牛肉麵」のスープに餃子を入れた料理)などで、この家庭式「湯餃タン・チャオは、わたしの友人が発明したものだ。

味は、写真の見た目ほど塩辛くはない。(「烏醋」はたっぷり、醤油はちょっとだけ加えるのがコツ)

餃子の茹で汁がダシのきいたスープになっているところに、「烏醋」の香りと酸っぱさが加わって、極めてシンプルながら体に沁みるような味わい。茹で餃子はやわらかくて消化もいいし、ちょっと疲れた時にぴったり。(それに簡単だし!←ここ大事)


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