見出し画像

戌神ころね「魔訶魔訶」耐久配信。サムネに「クソゲー」と書かないゲーム配信者は信用できる説!

バーチャルユーチューバー戌神ころねさんが、ぼくも少年時代に遊んでいたスーファミの「魔訶魔訶」耐久配信という、たいへんな修行をなさっているので、健康を害しないよう常識の範囲内でスキップしながら付き合いました。

「怪ゲー」はまさにその通り。

月ノ美兎の「アンティルドーン」配信と共通するのは、サムネやタイトルに「クソゲー」って書かないこと。

全ての作品を「クソ」「神」に二分して、悪口を言ったり「えーっ!」ってリアクションしたほうが簡単にウケて人は集まるけど、
「評判は悪いけど実際はどんなだろう?」って思える人じゃないと、こんな配信できない。

動画タイトルに「怪ゲー」ってつけるとき、もっとよく見る「クソゲー」ってワードも候補に浮かんでたんじゃないかと思う。でも、安易にそのワードを使わないのは、発信する側だから、どんなものも裏でたいへんな頑張りがあるのを知っているからこそのこだわりがあるんじゃないか。

まあ「地獄」とか言っちゃってるけど。

ぼくは「魔訶魔訶」を子供のころにプレイしたことがあって、その後ニコニコ動画の実況プレイで久しぶりに再会して…あれ、じゃあ今回で3回目!?

あの、両親がミジンコに変えられて、自宅でトランクス装備して、飛行場に行ったら段ボール箱の中からさすらいのジョニーが出てくる、今後なんの役にも立たない、どうでもいい流れを、3周も見てるのか。人生は有限なのに。

内容は御覧の通り。相原コージの不快だけど見てしまうキャラクターを、ころねさんがすごく気に入っていたし、回復アイテムが「こたつ」で敵を避けるアイテムは「くさや」だったり、ファンタジーRPGの言葉をそのまま使わないようにしていて面白かった。

海外リスナーも、この後で「Z」を見ると「あのタッチ!」って引っかかるんじゃないかな。

ただ、テンポが!移動スピードや画面切り替えに間があったり、アイテムの効果が分からなかったり、スーファミ特有の拡大縮小回転だったり、全てのレスポンスが悪くて、しんどさが蓄積されていく。

「スペースチャンネル5パート2」は本当に、全く色あせないなあ。誰でも、見れば一発で絶対楽しいのがわかる大傑作だから、見て。
楽譜を取り去った音ゲーだぞ。ストイックで緻密なゲームになっていく音ゲー界の中で、「どうだ、音楽は楽しむものだろう!!」って一気に空気を変えた傑作。

ゲーム好きのなかでもジェネレーションギャップがあるのが面白くて、
1面を「チュートリアル」って言い方をしているけど、このころのゲームの1面って、慣れる役割はあるけど、「チュートリアル」って言葉は使われなかった。

説明書がなくなったから、戦争もののFPSでも、ストーリーの最初に「軍事学校の卒業試験」があって、今まで学んだ基本操作を一通りやってく流れがあったりして、説明書が担当してた導入がゲーム内に入ってきた。

マイケル・ジャンクソンはゲーム好きで、自宅にゲーセンの筐体を置いてたり、気に入ったゲームに自ら出演依頼するエピソードは、セガ好きには有名な話。
「今は一般にも浸透しているスマホゲームが元はアダルトゲームだった」ぐらいに、ドヤ顔で披露したら「知っとるわ!」って返されそうな、当たり前のことだった。

数年前のニコニコ動画のゲーム実況だったら、マイケル本人の声も「あーこれこれ」って感じだったろうけど、コメント欄を見ると驚いている人も多くて。
ゲーム好き同士の狭い世界も、世代交代しているのを実感した。とりあえず戌神ころねのゲームチョイスは全く偏見に縛られてないし、移植が難しいセガサターンができるのは今後も気になるなあ…

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。