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「sayonara wild hearts」のあそこがあれっぽい!あれもあれっぽい!

PS4の「さよならワイルドハート」全ステージゴールドランククリア!
アップルが提唱した新しいゲームサービスの目玉でもあるゲームで、どこかで見たような、どこでも見たことのない映像世界が炸裂する。

音楽に乗って自動的に前方にすすんでいく。左右にスライドして障害物をよける。タイミング良くボタンを押す。
それだけのゲームなのに、それだけのゲームだった気がしない。

失恋した女の子が夢の中で、ザ・フールなる存在に目覚めて戦ってる、らしいんだけど、話はぼんやりとしかわからない。
ただ、セーラームーン好きなスタッフがてがけた、変身シーンやバイクに飛び乗って華麗にターンする動き一発でひきつける。

変身のときのスピンの動きはフィギュアスケートっぽいし、敵グループが獣のように吠える動作は演劇っぽい。音楽と同じくらい決めポーズが強い。
敵が、「戦うんだけど、どこか遊んでいる」感じはSEGAの「スペースチャンネル5」っぽい。マークに合わせて指示通りにボタンを押すのが音ゲーだった時代から、楽譜をなくした傑作!
レースゲーム風のステージは「デイトナUSA」っぽいかなあ。
アクセルもブレーキボタンもない、左右ドリフトの気持ちよさだけでゲームは成立するんだな!ってスマホのマリオを見たときと同じ驚きがあった。

影響は受けてるけど、あくまでも「・・・っぽい」だけ。
古いものの影響を受けたゲームは、ゼルダ風だったりロックマン風だったり、リスペクト元がわかりやすい。

だけど今作は、セーラームーンの「メーイクアップ!」感は香るけど、主人公の外見は男だし、ミニスカートとは逆?に性別、国籍を洗い流していて、リスペクト元がなにかはわからない。

なんか自分の感性が反応するものが、このゲームの隠し味に入ってる!
だけど初プレイ!なんだこの感じ!
って思いながら、光と音の快楽に沈んでいく。
インド人留学生が、カレーを和食だと思いながら「何か体になじむなあ」って食べ続けた話を思い出す。

あと、いちおう激ムズです。死にゲーです。「ここスキップしますか?」と問われたのはあなただけじゃない。難しいことはスキップできるかわりに、ハイスコアを目指すハードMゲーマーにも付き合ってくれる。

ヘッドホンつけて、洗脳されたようにトライ&エラーで、自分が機械になっていく。機械なのに愛を得る。画面のいたるところにハートがデザインされていて、あれもラブ、これもラブ。愛と快感を求める人間の本能がビカビカビカーッと満ちてゆく!最高!

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。