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2023年4月のゲーム、読書振り返り

【ゲーム】ストリートファイター6体験版・ゴーストワイヤ東京クリア・龍が如くの登場人物オーディションにkson合格


「ストリートファイター6」が「ファイナルファイト」をニコイチにするような大幅方針転換。過去リスペクトと新世代に向けた作りに感銘を受けました。
ファイナルファイトのマニアックなキャラも出るようなので、往年のスーファミ時代のみなさん、久久にどうですか。

「スマブラのような操作方法のモダン操作」でやってみたら重要な問題に気付いたけど、格闘ゲームのむつかしさとコマンド入力の難しさは違う。格闘ゲームの難しさ(と楽しさ)って、どの状況でどの行動がとれるか理解して、相手はあれで逆転を狙っているから即この技で返す!
とか、常に駆け引きがあるところで、コマンド入力が簡単でも、本質の難しいところは変わらないんじゃないか?とは思った。
オート実況機能はなんじゃそれと思ったけど、ストリートっぽさと声優人気とeスポーツ感を全部備えたすごい機能。昔からのゲームにさほど思い入れないけど、このシリーズがずっとパワフルに続くことがうれしい。

気になる話題。
「龍が如く」新作のオーディションに合格してストリーマーのksonさんがキャバクラ嬢役で登場。
ほとんど明かしてるけどホロライブで元「桐生ココ」として活動し、英語圏のリスナーを一気にVチューバーの世界に引き寄せた人。
桐生ココとしては引退して、Vチューバーの世界とは別世界の住人になったけど、元同僚たちと「龍が如く」実況プレイで再会することになる。

「ゴーストワイヤトーキョー」クリア。
渋谷あたりの人が全員いなくなっちゃって、がらんとした街並みに幽霊が漂って、あとはパサッと服だけが落ちてる街になっちゃう。
街のつくりと落ちてる服だけに全力を注いで、動いてる人がいないことで、プレイヤーはそこに「かつて人がいた」ことを想像する。


東京タワーではエレベーター前に大量の制服が落ちていて、修学旅行かなにかで賑わっていたのが一瞬で死の街になったことがわかる。
ホラーゲームやFPSの要素を持ちながら、どちらにも特化してない。やめられない面白さと奇妙な魅力があるゲーム。

【読書記録】 1984を読み始めた。ジャクソンひとり、読み手を挑発する。

安堂ホセ「ジャクソンひとり」
無駄のないハードボイルドな語り口が好き。元モデルの男にQRコードの描かれたロンティーが送られてきて、なにげなく着ていたが、それが読み取るととんでもない映像にリンクする…と、新しい形の犯罪予告のような導入。
日本での黒人の扱いに対する静かな苛立ちが感じられて、複数の登場人物の視点をまぜて、あえて読み手を混乱させて挑発するようなことをやってくる。デビュー作だから、他の応募者は登場人物の書き分けを必死でやってる中にこれを出す小憎らしさ。新しいカルチャー特有の
「これを分からないと古い人間になるんじゃないか?」
という焦りを感じた。

「1984」何度も本屋で見かけたけど、これはブックオフで見かけて。
SFファンになって日が浅いけど、一番「きてる」ディストピア。
監視カメラがいたるところにあり、上層部の発表に疑問を感じたり、戦争の相手国が変更になっても表情ひとつ変えることなく、休みなしで過去の本を改ざんして歴史を改変していかないと死刑につながる。
そんな世界で、命の危険をおかして本物のコーヒーと砂糖を手に入れる場面。
スリリングに読める。美味しんぼで化学調味料を意識したみたいに、自分は本物を知ってるんだろうかと身の回りを意識してしまう。やっぱり、現代社会と比較してどうこうじゃなくて、読んでてスリルがあるか、先が気になるかが大事だ。


読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。