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【問い】人はお金のために働いているんじゃない「あなたが働いている理由は何ですか?」

ブンブンハロージンボラボ!神保貴雄です。

突然ですが、僕はもともと柔道整復師という仕事を営んでいました。

いわゆる接骨院(整骨院)の先生。

いまも住んでいる実家の一階が店舗で、親父と母親の3人で経営していました。

2017年の10月に仕事を一身上の都合で退職。

奥さんとこどもが3人いる状態で、清水の舞台から飛び降りて即死しました(笑)。

2018年1月1日に、まったく縁も所縁も地位も名誉もない「広告代理店」の道を選びジンボラボ を立ち上げ現在に至ります。

働き方改革ってなんだ?

幸い腐るほど時間はあったので(笑)来る日も来る日も、働き方について考えてきました。

面白いもので、ずーっとひとつのことを考えていると、チラリとですが「答え」らしきものがチラチラとみえる時があるんです。

チラリズム。

「家政婦が見た!」の故市原悦子さんばりに目を細める必要はありますが。

働き方改革

なんて、ことを耳にしますが、アレは間違いです。

あまっちょろいです。

働き方

じゃなくて

「生き方」ですね、結局。

働き方を問うことは、生き方を問うこと。

前の仕事を辞めてから、ズバッと見えた答えがコレ。

最近こんなツイートをしたら、そこそこの反響がありました。

まだまだ僕も人様に偉そうなことを言える立場ではありませんが、「働き方は、生き方」という想いを、これからの未来を担うこどもたちにどうやって伝えることができるかな〜って妄想しています。

こどもたちにもわかりやすく伝えるためには、どうしたらいいんだろう……。

いい例えはないかな〜と、ふと思いついたのが、上記のツイートの内容です。

15年間、接骨院で勤めた経験がある人は限られます。

しかし、砂場遊や泥んこ遊びで洋服を汚して親に怒られた経験は誰にもあるはず。

そう考えた時に、この例えが爆誕しました。

こどもたちにも上手いこと伝えられるかな〜と。

こどもが安心して泥んこ遊びができるのは家に帰ったらもう一枚Tシャツがあることを知っている

これに他なりませんよね。

家に帰っても明日着ていくTシャツがなければ、思いっきり泥んこ遊びはできませんよね。

かなり力をセーブして遊ぶはずです。

これ、おとなの働き方にも同じことが言えると思うんです。

ひとつの職業からの収入で生活していたら、なんらかの理由でそれがなくなったら明日からは「0」。

家に帰っても「代え」のTシャツがないのと同じ状態です。

かなり諸々をセーブすることになり、思い切り人生を楽しむことができません。

これが「働き方は、生き方」という真意です。

働くことと、生きることは「コインの裏と表」のようなもので、切っても切り離せない……というかそもそも同じ一枚のコイン。

これを切り離して考えようとするから、はなしがややこしくなっちゃう。

人は仕事がなくなってしまうと、どうなってしまうのか

僕は「人は『お金のため』に仕事をしているわけじゃない」と超真面目に思っています。

あおっちょろいことを言っていると思われるかもしれませんが、人は仕事もせずに三ヶ月間なんにもしてないでいると頭がおかしくなりそうになります。

経験者が語りますが、マジで死ぬかと思いました。

よく女性が妊娠すると「世間からの疎外感された感じがする」……と言いますが、それと同じでしょうね。

僕が仕事を辞めた直後に感じていたのは「お金はどうする?」とか「次の仕事はどうする?」とか「自分の居場所がない」とか、そういう不安でした。

でも、時が経つにつれ変わってくるんですね。

どんな気持ちになるか…想像してみてください(笑)。

時間が経つにつれハッキリ感じるのは『社会からの疎外感』なんですね。

表現がすごく難しいんです。

厳密に言うと疎外感じゃないんですよね~。

社会という島から島流しにあったような…。

広い海に浮かぶ僕しか乗っていない小舟から、社会島を眺める感じに近い。

まさに、これなんですよね。

的を得すぎていて、思い出すといまでも身震いがしますwww。

この気持ちがどのように形成されていくのか……

僕が大好きな「アドラー心理学」で、説明ができちゃいます。

所属(Belongingness)はアドラー心理学では基本概念です。
人は常に所属を求めていると考えます。
なぜなら1人では生きていけないからです。
そのために何らかの共同体に所属しなくてはなりません。
生まれて最初に所属する共同体が家族です。
赤ちゃんにとってはまず家族に所属して安全に養育されていくことが必要です。
そのあとは所属する共同体が広がり、友人からなる遊びの共同体であったり、一緒のクラスで学ぶ共同体であったりします。
そのあとは、仕事を共にする職場の共同体に所属することになります。

【アドラー心理学の実践】#10 “所属”とは何か

仕事をやめるということは、アドラー心理学でいうところの「所属」が奪われた状態になってしまうんですね。

上記にある通り、人はひとりで生きてはいけません。

なぜならば、なにかしらの共同体に所属しなければ、すぐに死んでしまうから。

親から養育を放棄される……食べ物が分けてもらえない、などなど。

人類にとって所属していることはイコール生きていられる保証でもある。

反対に所属を奪われる……ということは「死」を意味するんですね。

あなたはここにいていい

仕事という行為はお金を稼ぐということの前に、「所属」を与えてくれているんです。

▶︎お前はここにいていいんだ
▶︎あなたはここにいていいよ

お金を与えられる前に、それより大切な所属を与えられているんです。

いまの日本ではお金がなくても死ぬことはありません。

でも所属がなくて自ら命を絶つ人はいなくなりません。

これが現実です。

でも、この現実を目を背けず見つめ続けることが大切。

「働き方は、生き方」

僕もまだまだ道の途中ですが、という答えにたどりつきました。

働くことと生きることはコインの裏と表のようなもの。

切っても切っても切り離せません。

そんな視点から自分を見つめることができると、少しだけ気持ちが楽になるような気がします。

最初に書きたかったことと、大幅にルート変更してしまいました(笑)。

「死ぬこと以外はかすり傷」

という言葉が身に沁みる、毎日でございます。



新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。