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千代田神社 〜河内長野千代田地区にあるパワースポット〜

 大阪府の河内長野にある千代田という地域は非常に気になります。「千代田」という言葉だけだと、東京都千代田区を連想できます。しかし千代田区のような大都会とは違う河内長野の千代田はのんびりした住宅地が中心。そしてその中に鎮座しているのが千代田神社です。

 近くには灰原池があります。また近鉄長野線汐ノ宮駅も。

 余談ですが千代田で調べると、河内長野の千代田と東京千代田区のほかにも北海道や東北、関東、中部、そして近畿地方にいくつもあることがわかりました。

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 千代田神社の祭神を見ると菅原道真をはじめ数多くありました。

菅原道真(すがわらのみちざね)
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
底筒男命(そこつつのおのみこと)
蛭子命(ひるこのみこと)
足仲津彦命(たらしなかつひこのすめらみこと:仲哀天皇)
気長足姫命(おきながたらしひめのみこと:神功皇后)
稲田姫命(いなだひめのみこと)


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 以前の菱子池の所でも触れましたが、千代田神社は元々近隣の別の神社と合祀したのが影響していると考えられます。
 千代田神社に合祀したのは、木戸神社と伊予神社です。また千代田神社という名前は1968年から名乗っていて、元々は菅原神社でした。

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 境内に大木があります。そこに看板がありますがちょっと読みにくいのが残念。頑張って解読しましたので以下引用します。

保護樹木指定標識
一、この楠木は、河内長野市が緑のシンボルとして未来に残すため、保護樹木としてしています。大切に保護しましょう。
一、標識番号 第二号
一、指定年月日
  平成十七年三月二十五日
一、樹種名 クスノキ 


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 大木を大切にしましょうというだけでした。それにしても河内長野には驚くほどの大木が神社の境内を中心に存在します。

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 ここでいきなり「渋沢栄一」というのが出てきました。 この人は今年の大河ドラマや新しいお札に登場するホットな人物ですね。

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 これはさざれ石。君が代の歌詞が付いています。歌詞の中に千代田の「千代」がはいっていますね。その横には天皇金婚式記念の石碑があります。

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手水舎です。水が使えない代わりにアルコールが置いていました。

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 境内にあった白いテントとその中のパイプ椅子。何か行事があったのでしょうか

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 拝殿の前に来ました。この神社の御神体は菅原道真像らしく、それは平安時代に作られたと伝わっています。また江戸時代のころには天満宮とか天神じゃだったとも。

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 そのようなこともあり、天満宮に行けばほぼ存在する牛の像がありました。

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神社のことが紹介されていました。長いですが引用します。

鎮座地 河内長野市市町四六九番地
御祭神 菅原道真公 天児屋根命 底筒男命 蛭子命 足仲津彦命(仲哀天皇)気長足姫命(神功皇后)稲田姫命
末社 皇太神社 八幡神社 戎神社
由緒
江戸時代享和頃の著「河内名所図会」に「天神祠 市村に在り 寺を法幢寺という 本尊十一面観音は聖徳太子御作也 長一尺七寸神木に膝行松(いざりまつ)というなり」と記し、又宝暦十三年正月の「神主宮勤致数覚」という記録に「天満宮」と記しておりますので、もとは「天神社」とか「天満宮」と申しておりましたが、明治時代になって「北山神社」とか「菅原神社」と称し菅原道真公を主神としてお祭り申してきた神社であります。江戸時代以前の古記録は現存していませんが、道真公の御神体は桧材の座像で、平安末期の作と云われていますし、同時代作の他の一体の御神体はこの付近に住みついた人たちの祖先の神のお姿でありますので、その後鎮座は平安時代にさかのぼる大変古い時代のことであろうと思われます。江戸時代には市村の五軒の家が宮座を組織し、毎年交替で祭祀を掌ってきましたが、明治時代になって新に専任の神主が神事をとり行い、今日にいたっております。明治二十二年四月一日に、市村(現在の市町)市村新田(現在の木戸町)向野村(現在の向野町)三村が合併して市新野村と称しましたが、その氏神はそれぞれ市村は菅原神社、市村新田は木戸神社(ご祭神は稲田姫命)と別れておりました。しかし明治四十年十月十九日に木戸神社と伊予神社のご祭神をこの菅原神社に合祀し、翌四十一年十二月には神饌幣帛料供進社となったのであります。その後、大正五年四月に村名が、千代田村と改称してから、村民は俗に千代田神社とも呼んでおりましたが、昭和四十三年十月には正式に「千代田神社」と申し上げることになったのであります。もちろん、現在は氏子が相寄って宗教法人を組織しお祭りいたしております。道真公は、昔から学問の神さまとして崇敬されていますが、千代田地区の氏子は誕生後一か月の「宮参り」を始め、お正月の「初詣で」秋の収穫を神に感謝する「秋祭」等なにかにつけて、この神社に相集い、心のふるさとを再建する聖域として親しんできたのであります。

 このなかで「神饌幣帛料供進社」(しんせんへいはくりょうきょうしんしゃ)という言葉がありました。
 調べると「郷社、村社を対象に明治から終戦に至るまで勅令に基づき県令をもって県知事から、祈年祭、新嘗祭、例祭に神饌幣帛料を供進された神社」とあります「神饌幣帛」というのは、大まかにいえば神さまに捧げるもののようでした。
(細かく書くとややこしくなるので割愛)

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 拝殿の奥に本殿が見えました。

千代田神社

千代田神社
住所:大阪府河内長野市市町469
アクセス:近鉄長野線汐ノ宮駅から徒歩6分

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