蛍見学の帰りに、自動販売機に立ち寄り
日東は友達の上田と共にホタルの見学を終え、駐車場から車を動かした。
「蛍のセミナー受けてよかったなあ」助手席に座った上田の感想に、日東はハンドルを握りながら何度も頷く。
「やっぱりああやって 蛍の生態を守る人がいるから、ああいう美しいホタルが見られると思ったよ。それにしてもヒメホタルの点滅ってすごいな」
日東はそんな感想をつぶやいていたが、突然「おい、あれ気にならないか!」と車のライトに照らされたあるものを指さす。
「うん、自動販売機、あれがどうした」「いや、なんとなく、ちょっとジュースでも買わないか」蛍を見学している間、なにも飲んでいなかったので喉が渇いていたのは日東も同じ、というわけで自動販売機の前に車を止める。
芭蕉は照明のない薄暗いところだ「さて、何を買おうか」と思い、自動販売機に近づいたが、「おい、ナニコレ」上田が気味悪そうな表情をしている。日東が見ると、「顔!」と声を出した。
「あ、なんだ」すぐに日東はその顔は自分の顔で、もうこの自動販売機は中身がなく稼働していないことを知る。
今回は趣向を変えて、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。
そしてテーマは本日投稿した記事「蛍の宴」をモチーフにしています。
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