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毛遊び

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川柳、狂歌、ときどき琉歌集。 「もうあしび」と読みます。 若者がビーチで歌い踊り語らいまぐわいます。 やなすけべーぐわが詠みました。
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#自由律俳句

球春

球春

・スパン!スパン!キャッチボールが告げる春
・カキン!カキン!芝生を走る白き球
・指笛と、ハイサイおじさん、弾むチア

・紅梅の下で受け取る合格の報

・歩道橋美脚行列女子高前

・すれ違う春の香りに振り返る

・春の香を残し過ぎ去る人の妻
(すれ違う…は直後に即思い浮かんだ句。春の香…は時間をおいて書き直した句)

・乙女らの秘部も蠢く啓蟄や
(タニグマー小説集「啓蟄」より)

・横に寝る美貌

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寝そべっていこう

寝そべっていこう

・コメを研ぐ痛き手指に冬来る
・オーバーのポケットに在る文庫本 その冷たさは日に日に増して

・眉根寄せアラン・ドロンを気取ってる そんなあなたに騙されて
・日本の勝ちを見届けベッドイン
(ワールドカップ ドイツ戦)
・シミケンに抱かれたつもりできょうもイク
・「さよなら」と付箋に残し 消えた彼
・大掃除 ゴミもあいつも履き捨ててキレイさっぱり大晦日

・美人妻 居てもオナニーやめられず
・階段の

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