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2023年書き残し(地域研修とアマフェス)

こんにちは。新年あけましておめでとうございます!
とは言っても今月ももう終わり。。あっという間の1ヵ月でした。

年始からは地震などの災害もあり、大変な年明けでしたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。少しでも早く安心した日常を戻せることを心から願っています。

それでは早速ですが、今回は、
年末に書いた記事で書ききれなかったことがけっこうあったので、その追加を少し綴っていきたいと思っています!


伝えるデザイン・伝える研修

前回は23年に作ったポスターなどを中心にお話しさせていただきましたが、今回は23年にさせていただいた授業・研修などについて少し書いてみようと思います。

主にグラフィックデザインの仕事をしているのですが、デザインという考え方を学びたいとのことで、高校や大学、社会福祉協議会や、JICAからのご依頼で外国人に向けてのデザイン研修もさせてもらったりしています。


特に、生徒や学生にデザインやアートに触れてほしいと思っている教育機関がたくさんありまして、海士町にある島前高校や北海道の大空高校、島根大学でも講義させていただきました。(そういった学校はデザインだけでなくたくさんのキャリアに触れる機会を作っていて、僕も高校とかでそんな授業を受けたかったなーと思います。笑)

こういった研修で難しいのは、相手がデザインという話から何を求めているかというのを考えることです。でも実はこれはポスターなどを作る時と一緒で、自分のや思いをそどう相手に伝えるか、相手がそれを見たり聞いたりしてどう思ってくれるか。

写真の島根大学では「Society5.0に向けてのデザイン」というお題で、歴史を紐解きながら考えてもらいました。
また、孔子の「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という点から、自分と相手を考えるワークショップをしながらデザインやアイデアについて考えてもらいました。

授業後にもらったアンケートでは、「自分のことを考えるいいきっかけになった」とか、「デザインをもっとしたくなった」とか、これからに向かうきっかけになったとの声をいただき、よかったなーと思いました。
そんなように、少しでも心にデザインと言う考え方が残って、自分の仕事や生活に少しでもいかせてもらえたらいいなと思って研修をしています。
もちろん、これを機にデザイナーを目指してもらえたら最高ですよね!


外国人に向けての研修

数年前にはブータンの人たちに、去年はネパールの人たちにも、研修をさせていただいたのですが、今年は多国籍の方の集まる研修でさらに楽しかったです!(毎回、英語をもっと上達したいと思います。。汗)

多国籍というのは、
ブータン・タイ・インド・キルギス・モンゴル・モーリシャス・モザンピーク、パキスタン!すごいですよね!
(この中でタイには行ったことがあるのですが、それ以外の国も行ってみたいなーと思いました)

このように、たくさんの国の方々が集まった中でのデザイン研修では何を軸にしようかなと思ったのですが、やはり、「多様性」をキーワードに研修をしました。
たくさんの国から海士町に集まる多様性。
その中で、自分の国と海士の違い、研修に来ている仲間の中での自分と他人の違いを通じてデザインを考えてもらいました。

自分の持ってない視点っていうのを「素敵なこと」とに捉えて、いつもの当たり前や固定観念をとっぱらった素敵なアイディアが生まれると言うようなことをこの研修を通じて気づいてもらえればよかったなと思っています。

この研修の中では、チームに分かれて、海士町のロゴマークを考えてもらいました。
ロゴマークを考えるプロセスで、自分の国にはあるもの、自分の国にはないもの。ここに来て、ハッと気づいたものもあったと思います。
それは様々な国の方が様々な思いを感じたかもしれません。
ブータンの人は海にハッと来たかもしれないし、パキスタンの方は踊りにハッと来たかもしれません。
それをチーム内で話したり共有することで、自分の国のユニークに改めて気づくこともできたかなと思っています。

その思考は海士町の掲げる「ないものはない」です。
自分の国に帰った時、その思考をもって企画や地域づくりに活かしてもらえれば最高。僕も何かの役に立てていたら嬉しいです。

このような研修は僕にとっても、とても刺激になるので、こういった機会を提供してくれる海士町は、おもしろい地域だなーと、改めて思いました。

今回のようなご縁をきっかけに、皆さんの国や地域の課題や、デザインの課題などがあれば、僕たちをその国に呼んで研修や交流をさせてもらえたら嬉しいですね!


アマフェスのポスター

前回のクリエイティブの紹介の時に紹介できなかったポスターを1つ紹介します。これも去年2023年に行われたイベントのポスターです。


去年、後鳥羽院芸術文化祭という海士町のイベントがあり、その最終日の大トリのプログラムとしてアマフェスが開催されました!

このイベントはもともと島前高校生が発起人で、2018年にあったアマフェスを自分が学校にいるうちにもう一度やりたい!やってほしい!と言う気持ちで、音楽イベンターのなかむらりょかんの方々や、後鳥羽院検証事業実行委員会の方々に伝え、開催されました。

運営はとっても大変だったと思います。いろんな準備や、たくさんの調整ごと、初めてやることも多かったはずです。
でもその中で経験して失敗したことも成功したことが、未来の糧になる。


当日は生憎の雨。それでもたくさんのアーティストの登場に、島内外からたくさんのお客さんが来て最高のイベントになったと思っています!

そんな中、僕が作ったポスターがこちらです。
島前高校の写真を使いそこにメッセージを一言入れました。
こんなふうに。

「離島の高校生がフェスやりたいなんて、無理だ」
「離島の高校生がフェスやりたいなんて、無敵の理由だ」
その2つのメッセージをここに込めています。
そして、ポスター下部に、そのキャッチコピーの受けの文章として、
「だからやります」と入れています。

結構いいメッセージができたな、とは思ったのですが(笑)、ここからが、このポスターのミソです。

このポスターのメッセージは、どちらかと言うと大人からのメッセージですよね。でも、今回の主体はあくまでも高校生。だから、このままではまだメッセージが半分なのです。

高校生が自分たちで考えていたキャッチコピーの「ぶっ飛んだもん勝ち」というのを、このポスターの上に書いてもらって、このポスターを完成させようと思い、たくさんの高校生に書いてもらいました。

これで、ポスターは完成!

そんな思いのこもった、手書きと融合したポスター。
みんなで楽しくどんなふうに描こうかなと考えたり、おいおいって言うくらいでっかく書いたり、馴染むように控えめに書いたり。ほんとに多様なポスターが出来上がり、最高でした!

逆境だからこそ、そういう想いを形にするために、たくさんの大人たちと、たくさんの高校生が力を合わせてこのイベントを成功させる。そんな挑戦の島町らしいメッセージをこのポスターから伝えたいなと。

その気合いの乗ったポスターを大量に会場に貼りまして、お客さんたち・アーティスト・運営の人・スタッフ、会場にいたすべての人が見て、少しでも気分が上がったら、よかったなと思っています!


そんなふうに、このポスターは出来上がりました。「デザイナーがつくって→印刷して→貼って終了」なのが、普通のポスターなのかもしれませんが、今回は「その先」をつくってみました。
ポスターの固定観念が少しでも変わったら最高です!

なかなかこういった事が出来る機会もないので、ありがたい事です!
ありがとうございました!


フェスの様子はこちらからどうぞ!

2024年のデザイン

いろんな視点でいろんな方々と関わりながらデザイナーをしていると、デザインはこれからどのように変わっていくんだろうと言うふうに考えることもあります。
もちろん情報発信の仕方メディア流行と言うのはどんどんどんどん変わっていくかもしれません。
でもデザインすると言う意思その考え方はきっとこれからも普遍なんだと思います。

前回の記事に書きましたが、これからの時代の完成はデジタルネイティブではなく、AIネイティブになるはず機械化から無人化に進んでいくんだと思います。
その中で人間がどのように物事を考え物を作り行動していくかというのは全部デザインと言う考え方が使えるような気もしています。

まちづくりもデザイン。家もデザイン。料理もデザイン。様々なものにデザインというものがくっついています。
なので、デザインというものを特別な美術のスキルなどと考えずに、自分のやっていることをより良くするためのスキルというふうに考えてもいいのかなと思っています。

そんなわけで、自分でもクリエイティブをデザインしながら、より良いメッセージでより良い環境や社会になったらいいなと思っています。
それが自分の人生のデザインにもなったらいいなと思ってデザインをしていきたいなと思っています。

デザインデザインとたくさんデザインという言葉が出ましたが、深く考えずに、まずは何かの「こだわり」を持ってやるということから始めてみたら良いのかもなと思います。

ということで、今回はここまでにしたいなと思います。読んでいただき、ありがとうございます!

僕はこれからもたくさんのデザインに関わりながら仕事や生活をしていくと思います。たくさんの世代やたくさんの国と関わりたいなと。

ぜひ機会があれば何か一緒にデザインしていきましょう!
よろしくお願いします!

それではまた!

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