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2月の色

こんにちは!
あっという間に2月も最終日になりましたね。そして今日は4年に1度の閏年ですね!
毎年、ただでさえ忙しい年度末。年度末の2月が28日しかないのを31日まであればいいのになと思っているので、1日多いのはなんとなく得した気分にもなります。おかげで今日この記事も書けています。笑

そんな2月ですが、今年はあったかい日が急にやってきたりしていて、既に花粉の症状が出ている人も多いのではないでしょうか。
何しろ僕も花粉症の1人。花粉防止メガネをつけ、マスクをつけて、空気清浄機をつけて仕事をしています。
今年はなんだかいつもより花粉の出が早いような、、早く出たなら早く終わってもらいたいなと思う今日この頃です。


<ご報告>山陰広告賞 地方創生賞受賞

ここ数年応募させていただいている山陰広告賞ですが、今年も受賞させていただきました!
前回に紹介したアマフェスのポスターで受賞することができました!一緒に作ってくれた島前高校の皆さんもありがとうございました。関係者のみなさま、ありがとうございました!

ポスターの背景や制作について気になる方は詳しくは前号をぜひご覧ください。このような地域の取り組みや地域の高校生、いろんな世代の多様性とのコラボ。そんな活動が評価されたのかなと思っています。ありがとうございました!

さて、
今月はどんな記事を書こうかなと思っていたのですが、やはり研修や授業のことを少し書こうと思っています。もちろんデザインの仕事やプロデュースコンサルのような仕事も多くしているのですが、なんとなく研修や授業というのが僕にとっていろいろな学びを与えてくれるものだなぁとつくづく思っています。

海士町社会福祉協議会の研修

先月、海士町社会福祉協議会の広報研修もさせてもらいました。
デザイナーやクリエイターが何かを作る(デザインする)こともプロの仕事として大事だと思うのですが、これからの時代、自分での情報発信もとても重要です。

と言うのは、今まではしっかりと作り込んだクリエイティブをたくさんの時間をかけてアイデアを出して絞って作って、世の中に出していったんだと思います。

でも今はSNSで誰でもいつでも世の中に情報が出せる時代。出すコストが低いと言うのもあって、質もちろん大事なのですが、数がより大事なんだろうなと思っています。
なので情報発信はプロのデザイナーに頼んで質の高い、ぐっとくる表現を作ることに加えて、自分たちの中で日々発信できることをどんどん発信していくことが大切だと思います。

そのために少しでも良いデザインで世の中に伝える自分たちの思いをしっかりとデザインして伝えるそんなふうに気づいてもらえるような広報研修にしたつもりですがいかがだったでしょうかね。

広報マーケティングの考え方や、4Pのワークショップをしたり
違いを見つけあって、その違いがユニークの元になるようなワークショップなど、たっぷりとさせていただきました!

海士町の福祉法人が去年合併して、海士町社会福祉協議会の一つの組織になりました。だから、「違い」というのにフォーカスを当てて研修のプログラムを作りました。
そんなふうに相手や環境に合わせて研修を設計するのもデザインと一緒です。ポスターを作るときにその思い、そしてそのポスターを見た人へのメッセージと言うものを考えて作るのですが、研修も同じです。

デザインの考え方はほんとにたくさんのところで使えるなぁとしみじみ思いました。

グラフィックを作りながらも研修をしながらも、ロゴマークを作るときにも、相手の本当に考えていることということを引き出すことを意識しています。
今回の研修でも、自分の思ってもいなかったことが出てきたり、うっすら気づいてたけど言葉や形にはならなかったものということが発見できて、「違い」をリスペクトして、アイデアを膨らませあって次のステップに繋げたらいいなと思いました。


北海道大空高校の授業

つい先日ですが、2月の北海道に授業に行って参りました!
2年前は12月に授業で行ったのですが、その時も最高気温がマイナス10度。今回は2月ということで同じ位の寒さを想像していたのですが、若干暖かかったのでよかったです。
(あったかいとはいっても、それでも最高気温でマイナス5度のような日々でしたが、人って慣れるものですね。山陰に帰ってきたらプラス5度が暖かく感じたのですが、もう普通に寒いです。笑)

2月の網走は流氷がやってくる季節です。僕が北海道に到着した時はちょうど気温が高い時で、流氷が少し減っていたのですが、滞在中に知床に行った際には流氷を見ることができました!
道の脇から見た流氷はたくさんの氷がぶつかり合って壁のようになっていたり、砕けていたり。耳を澄ますと「コココココ・・」と音がしたり。
自然が生み出したアートのようでした。
この下には何があるんだろう、クリオネがいるのかなーとか想像するだけで楽しいですよね。
この流氷の上を歩いて移動した人たちがいるんですもんね。ゴールデンカムイをもう一回読みたくなりました。笑

2021年に大空高校が開講するときに作った学校案内の紙は「アラベールスノーホワイト」という紙で作っていて、白をたっぷりと使った余白のあるレイアウトにしています。
それは当時僕が想像していた北海道の白。その白い世界の中にたくさんの色がカラフルに溢れる多様性のある学校と地域なんだろうなと想像して、このデザインにしてこの紙を選びました。
それから3年。この白い世界と流氷を見たことで、あーやっぱりこのデザインにして正解だったなーと改めて感じることができました。



さて、
大空高校での授業は、毎年作らさせてもらっている仕事図鑑の表紙のデザインをみんなで考える授業です。
授業内容はデザインやアートの基礎的な話、デザインのポイントやセンスの事、身近にあるデザインの話をさせてもらいましたが、メインは表紙のデザインをみんなですることです。

今年の33人の生徒たちには、タイポグラフィで1人1つ33文字の文字を書いてもらいました。「北」や「空」などの漢字、「O」や「H」などのアルファベットの文字です。


一文字一文字デザインしてもらい、それを全て使って1つの表紙のデザインに仕上げていきます。
描いてもらったデザインはみんなそれぞれ個性的で多様!自由な校風を表す北海道大空高校らしい、たくさんのアイデアが文字1文字1文字に現れてきてると思います。僕もこれからデザインするのが楽しみです!
(仕事図鑑の記事は、高校生たちが地域に住む大人たちにインタビューをしてまとめています)

もちろん、生徒の中には絵の上手な子もいれば苦手な子もいます。
なんだって同じこと。体育だって走るのが早い子もいれば遅い子もいます。算数が得意な子もいれば苦手な子もいます。英語が得意な子もいれば苦手な子もいます。あたりまえですよね。

絵がうまい、デザインが得意っていうのも同じです。
力がある人が力が弱い人の荷物を持つように、デザインだって上手な人が苦手な人をサポートしたっていい。得意な人が教えたり、得意な人のをみて一緒にやればいいんです。この表紙デザインは競合ではなく、コラボですから。

今回の33人の生徒には苦手な子だっていたはず。でも、33人のチームで作り上げる1つの表紙というのにはこだわりました。
33人一緒に、互いに想像もしなかった組み合わせの文字の「違い」を楽しんでもらえればとおもって。

そして、
もっと上手くなりたいと思ったら努力すれば必ず上手になっていきます。どの科目みんなそうですよね。
絵はなんとなく、「生まれ持ったセンスじゃないの?」と考えがちで、言われがち。
自転車にすぐ乗れるセンスのいい人もいれば、なかなか乗れない人もいます。でも続ければ乗れるようになりますよね。
センスがないとか諦めずに、ぜひ継続した努力をしてみてくださいね!と伝えました。
「好きこそものの上手なれ!」

何しろ26歳でデザイナーを始めた僕もその1人だと思っているからです。
もちろんまだまだだなぁと思うことも日々多々ありますが、、、
5年前自分が作ったものを見て、去年自分が作ったものを見て、「あの時よりちょっと上手になってきてるかも」でもまだまだだなと思って、
今もデザインをしています。

ちなみに、33人のデザインで、同じアイデアは一つもありませんでした。そんな自分だけが持っているアイデア、自分にはないアイデアをリスペクトして、「それは自分の発想になかった」と、「違い」を楽しみあって面白いことができていけばいいなと思いました。
学園祭とかハロウインとかのイベントもいっぱいある学校のようなので、そんな視点で面白いことにつながれば楽しみです。デザインの考え方はいろんなことに使えますから!


そんなわけで今年度もあと1ヵ月!
年度末は毎年とにかく忙しくてバタバタしていますが、皆様体調崩さないようにお過ごしください!
それではまた!


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