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クリエイティブのことを、知夫中二年生と。その3

こんにちは!
今年もあと1日となりましたね。数年前から、1年の振り返りとして、撮った写真を整理しながら見て振り返るのですが思い返すといろいろありました。皆さんはどうお過ごしだったでしょうか?(月1本ペース、滑り込み)
とはいえ、今年もまだあります。前回も書きましたが、、、今年できなかったことにもう一回チャレンジしてみるのも良いかもしれないですね。(運動とか筋トレとか、読書とか。。)
さて、今月は前回の続き、知夫中生と作ったクリエーティブの「その3」を書いていきたいなと思います。

ちなみに、12月20日には、2学期3ヶ月間の島前高三年生への商品開発の授業も終わり、みなさん、素敵なクリエイティブと学びとなったようでよかったです。先生・関係者の方々にも是非見ていただきたいです。僕自身も色々と学ばせてもらうことも多く、また何かの機会で関われたら嬉しいです!

さらに、12月24,25日に北海道大空高校でもデザインの授業をしてきました。島前高が終わったばっかりだったのですが、今度は1年生への授業。
島前高校で教えたことをベースにまとめ、2日間ですが素敵なクリエイティブができました!そのクリエイティブを使った大空町の仕事図鑑の制作も楽しみです!


さて、今回も知夫中のクリエイティブの続き。
前回からの記事のおさらいですが、制作目的は「知夫の観光PRになる制作物」。それに向かって、WEBサイトとポスターを作っていきます。

授業の組み立ては、僕の知る実際の広告制作の流れで行い、実践のやり方で進めてもらうことにしました。これが身につけば即戦力!(僕もそれしかできないし・・)授業過程=制作過程ということですね。


0)自己紹介
1)広告のこと(デザイン・ブランド・コンセプト)を知る
2)チームのこと(自分を出す・互いの違いを楽しむ・違うからアイデアが広がる)を知る
3)企画・コンセプト・トンマナ設定
4)取材・撮影
5)構成・編集
6)ポスター班とWEB班に分ける
7)ポスターアイデア出し/WEBアイデア出し
8)ポスター制作/WEB制作
9)仕上げ(僕と小山くん)
10)印刷・発信

上記の流れで作っていくのですが、今回の記事は前回の続きの「3)企画・コンセプト・トンマナ設定」から綴っていきたいと思います。


さて、「コンセプト」。なんとなく聞いたことある方も多いと思うのですが、制作・プロモーション・ブランディングに一貫して持つ指針のような意味合いで使っています。
指針なので結構大事なのですが、この時代、後から変わったって良いのです。とはいえ、特にチームで進める場合、最初にこれを考えてから進めるのと、漠然と進めるのでは大違い。意見交換し、互いの理解と認識を確認してから進めると、後で方向転換するときにもスムーズにいきます。


例えば、授業でも例に挙げた、崎みかんのリーフレットのコンセプト。

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例えば、大空高校の校章のコンセプト。

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大空高校の校章のデザインのお題は、「見たことない校章」(=大空高校らしさ)をデザインして欲しいとのこと。
大空高校の「飛行機人」という、自由に自分の意思で未来を切り拓いていくという意味合いのスローガン(コンセプト)があり、それにも通じるデザインを考えました。
そこで、教員も生徒も自由にカスタムできる校章を提案しました。校章コンセプトも「創造する可変の未来」として、「飛行機人」の解釈にもつながるものにしました。
(これを腑に落とすのには結構苦労しました。。笑 大空高校のクリエイティブに関してはまたまとめたいと思います)



さて、知夫中制作のコンセプト。
これは、生徒たちにしっかりと意見を出し合って考えてもらいました。

どうしたら知夫を知夫らしく伝えることができるか。そもそも、知夫らしいってどういうことか。そんなことを時間をかけて考えてもらいました。
ここにはしっかり時間をかけて、「なぜ、何を、どのように」伝えるかを考えてもらいました。

あんなこと、こんなこと

知夫HPトップ_A
知夫HPトップ_B



いろいろいろいろ考えて、
出てきた言葉が「つなげる」でした。

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観光の人に伝えたいということから、観光客に「つなげる」。
知夫らしさを知ってもらうには住民と「つなげる」のが一番と考えたから。そこで、記事を書くときも、写真を撮る時も、住民へのインタビューは「つなげる」というコンセプトで作っていくというのが決定しました!

最初は「???」という感じでしたが、指針が決まると動きやすくなるんですよね。あと、作るときにも、「これ、つながってる?」とか「これ、つなげてみたら?」とか、進めやすいんですよね。

なんか行ったり来たりしてるとか、全然決まらないとか、いくらやってもOKでないなんて経験ある人いるとおもいます。ぜひ、コンセプトをデザインしてからコミュニケーションしてみるというのをお試しくださいませ。



そして、

4)取材・撮影
コンセプトが決まったので、そこからは担当の先生とインタビュー先、内容を決めてもらって、「つなげる」ためのヒアリングをしてもらいました。
ただ漠然と聞くより、目的を持って聞くというのは新しい経験だったかもしれません。「つながることを聞くってどういうことか」「観光の人にどんなことを伝えたらつながるか」そんなことを考えながらインタビューが出来上がりました。


5)構成・編集
内容を先生や担当の人と調整し、自分たちの撮った写真から内容に合うものをセレクトし、ざっとレイアウトしてもらいました。

以前作ったWEBサイトの構成を例に、各自で設計図のように、WEBサイトのレイアウト(写真、テキストの配置)などを考えてもらいました。

こんなふうに自分たちのインタビューもwordでまとめてまとめてだんだん最終形が見えてきました!
生徒たちはもう9割方できたように感じていましたが、でもまだまだこれはデザインではありません。素材が集まったに過ぎないんですよね。

学校に提出するなど、見てくれる前提なら、文章と写真が入ってればそれで良いかもしれません。

でも、広告はそうじゃない。見てくれない前提で、どうやったら見てくれるのか考え、ドキドキワクワクを付加して作っていかなければいけません。

初めてみる人が見たくなる・知りたくなるように、これをどう表現して、デザインしていくかを考えます。
そのプロセスは、、次回お楽しみに!
(ほんとは今回の3回目で終わるつもりが、、なんと、まとまりきらず年またぎ!笑)


今年も色々ありましたねー。ありがたいことに今年も忙しく、無事に過ごすことができました。記事を読んでくださる方、いいねをくださる方、ありがとうございました!
みなさんもきっと色々あった一年だったと思います。これからもご多幸をお祈りしております。

(慌ただしい12月でしたが、地区の正月準備のお手伝いでやっと年末感を感じています。)

来年もよろしくお願いします!
それではみなさん、よいおとしを!

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