マガジンのカバー画像

小説(っぽいもの)たち

28
南葦の創作物です。一言で良いので感想をいただけるととても嬉しいです。
運営しているクリエイター

記事一覧

幸せのほうに #月刊撚り糸

 今年は喪中だから年賀状は来ないだろうと思っていた。届いたとしても、保険屋だの車屋だの、…

南葦 ミト
3年前
41

決戦は日曜日 #月刊撚り糸

『だからさあ……』  スマホの画面越しに、ソラがため息をついた。 『お金で解決するっていう…

南葦 ミト
3年前
50

あなたと食べる手料理

 彼とのデートについて語らせてほしい。1ヶ月に1回は外食してるんだけど、それ以外はだいた…

南葦 ミト
3年前
83

「『ボウキョウ』講評」を読んだ反省note

先日、プロの脚本家である川光俊哉先生に小説を講評してもらいました。アマチュア素人作品が一…

南葦 ミト
3年前
66

最悪な災厄の日に食べた最高の一皿

 あの夜。混乱と不安と恐怖に震えた、あの冷たい夜。停電下の真っ暗な駐車場で見上げた満天の…

南葦 ミト
3年前
71

ちょっと吉野まで

E.V.ジュニアさんのお話の続きを書かせていただきました。こちらを先に読むとさらに味わい深い…

南葦 ミト
3年前
63

夢から醒めて #ぐるぐる話

▼参加中▼ ▼前回のお話▼ 温泉宿の一角、一階の応接広間で、泣きじゃくる杏は木綿子を責め立てていた。 「木綿子さんが、うっ……一緒に、いて……なんでよっ……」 木綿子には返す言葉が無い。ただ、大粒の涙をこぼしながら自分の胸を叩く孫娘の背中を抱いてやることしかできなかった。 「ごめんね、本当にごめん……杏の言うとおり、あんな危ない真似あたしが止めてやるべきだったのよ……」 その様子を、仲居と女将が柱の陰から見守っていることに、木綿子は気づいていた。木綿子は大丈夫だか

僕らは歩いていく #原稿用紙二枚分の感覚

ザジャリザジャリと僕らは歩く。 淡紅色の砂浜に、2つの影が、長ぁく伸びる。 ザジャリザジ…

南葦 ミト
4年前
49

人生リハーサル(テレ東ドラマシナリオ案)

●あらすじ  某警察署に勤務する大和は、同僚の弥生から謎の少年・飛鳥の存在を聞かされる。…

南葦 ミト
4年前
23

さよなら代行〜オペレーター編〜(テレ東ドラマシナリオ案)

●あらすじ:  暁斗の副業は、さよなら代行会社の電話受付。WEB申込みが主流の今でも、お年寄…

南葦 ミト
4年前
21

訪問者(テレ東ドラマシナリオ案)

●あらすじ  貧乏大学生・ハルキは、一日留守番するだけで5万円もらえるというバイトに申し…

南葦 ミト
4年前
21

テレビ東京最後の日(テレ東ドラマシナリオ案)

●あらすじ  新人アナの春木にとって、テレ東は第6志望の就職先。彼は自分の在り方に疑問を…

南葦 ミト
4年前
21

思い出の値打ち

新感覚出張買取サービス!自宅にある物何でも鑑定!物に染みついた思い出に価値を付けるのが弊…

南葦 ミト
4年前
19

○○卒業証書

卒業証書授与!でもここは学校じゃない。とある横丁の奥にあるこの店の名は「卒業式」…あの中学生は陰キャ卒業証書を、あの老人は頑固親父卒業証書をもらうそうだ。何でも本当に卒業させてくれるこの店。実はある条件があって…(107文字) ーー以下字数外ーー 私は天然キャラを卒業したいです。 いたって真剣なのに何故か笑われ、 笑いを狙いにいくと盛大に滑ります。 クールビューティービジネスパーソンになりたい。