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訪問者(テレ東ドラマシナリオ案)

●あらすじ
 貧乏大学生・ハルキは、一日留守番するだけで5万円もらえるというバイトに申し込む。依頼主のカーサから出された条件は、彼氏のふりをして、訪問者達に「カーサは必ず戻る」と告げること。
 前払いで半額をもらったハルキは隙あらば逃げ出そうとするが、運悪く訪問者が現れる。スナック経営者のフユミからはカーサの店での働きぶりと客からの信頼の厚さを聞かされ、真面目高校生のアキヒトからは、塾講師としての魅力を力説された上に恋のライバル宣言をされる。
 カーサは夜遅くに戻ってきたが、朝と雰囲気が違う。突如押し倒されて焦るハルキだが、彼女から留守番の種明かしをされる。

●登場人物
ハルキ:主人公。貧乏大学生。
カーサ:留守番を依頼した女性。朝はサバサバした印象だったが、夜はなんだか色っぽくなって帰ってきた?
フユミ:スナックのママ。長欠のカーサを心配して見舞いに来た。
アキヒト:受験勉強中の頭でっかちな高校生。カーサのことが好きで押しかけてきた。
女性?:最後に登場。
男性?:最後に登場。
 
●選んだテーマ
サトー兄弟さんの「訪問者」です。
事件というほどじゃないんですが、お楽しみいただけると幸いです。

●本編

00 ハルキ、戸惑う

・ハルキ、カーサに押し倒されてキスを迫られる。カーサは露出多めのワンピースを着ている。戸惑うハルキ。

ハルキ(え?えー?えーっ⁉)

01 カーサと出会う

字幕「12時間前」

・玄関のチャイムが鳴る。ジーンズ姿のカーサがドアを開ける。

カーサ「どうぞお入りください。はじめまして、カーサです。お世話になります」

ハルキ「はじめまして。お電話したハルキと申します。よろしくお願いします」

・カーサ、ハルキをリビングに案内する。

フユミ「面倒なこと頼んですみません」

・カーサ、マグカップに入れたコーヒーを持ってくる。

ハルキ「ありがとうございます。その…紙には一日留守番するだけでいいって書いてあったんですが、本当にそれだけですか?」

・ハルキの手元の紙には「一日留守番するだけで5万円」「20代男性」「秘密厳守」「演技力があればなお良い」とある。

カーサ「はい。ただし、もしお客さんが来たら、私の彼氏のふりをしてほしいんです。それを徹底してくれるなら、前払いで半額の2万5千円お渡しします」

ハルキ「彼氏のふり…」

カーサ「ええ。このノートには私のプロフィールや趣味、好みが書いてありますから、ご覧になって参考にしてください」

・カーサ、ハルキに青いノートを渡す。

ハルキ「はい…わあ、キレイな字ですね…あ、このアクション映画のシリーズ、僕も好きですよ。このスポーツ物もギャグ4コマもよく読んでます…結構少年漫画お好きなんですね」

カーサ「共通点が多くて助かります。その辺の趣味から意気投合して付き合い始めたことにしましょう」

ハルキ「はい。えーとそれから…このロックバンドもよく聞くし…あ、結構アルバイト掛け持ちしてるんですね」

カーサ「そうなんです。今日はもしかしたらその辺の知人が訪ねてくるかもしれません」

ハルキ「えっと、彼氏のふりをするとしてですよ。どういう対応をすればいいんですか?カーサさんは出かけてますって言えばいいですか?」

カーサ「私は必ず帰ってくる、と伝えてください」

ハルキ「はあ」

カーサ「じゃあ練習しましょう」

ハルキ「え?」

・カーサ、鬼気迫る顔で。

カーサ「あんた、カーサといったいどういう関係だ⁉」

・カーサの右フックを寸前で避けるハルキ。

ハルキ「ええ⁉」

カーサ「ここ大事ですよ。もう一回いきます。あんた、カーサとどういう関係だ⁉」

・カーサのキックを慌ててかわすハルキ。

ハルキ「はい!カーサさんとお付き合いしています!カーサさんは必ず帰ってきます怒らないで!」

カーサ「…まあいいでしょう。お客さんには丁寧に対応してください。そろそろ時間ですので、私は失礼します。部屋の中は良識の範囲内で自由にご覧ください。台所にあるものは好きなだけ食べて構いません。でも、部屋だけは絶対に出ないでくださいね。では」

・カーサ、部屋を出ていく

02 フユミが訪れる

・ハルキ、部屋の中をウロウロしている

ハルキ「あー…良識の範囲内でってねえ。監視カメラがあるわけじゃないし」

・ハルキ、洋服タンスをチラリと見る。

ハルキ「これは俺の良識の範囲内でーす。エヘヘ…」

・タンスの中はカラ。クローゼットの中も、何着かのフォーマルウェアを残してスカスカ状態。

ハルキ「なんか怖いんですけど…前金で結構な額もらったし、二度と会わないだろうし、ここはお暇させていただこうかな…」

・玄関のチャイムが鳴る。

ハルキ「…タイミング悪いなあ。はーい」

・ハルキが玄関を開けると、レジ袋を持ったフユミが驚いた表情をする。

フユミ「ここはカーサさんのおうちですよね?」

ハルキ「あ、はいそうですけど」

フユミ「あなた、弟さん?」

ハルキ「いえ、カーサさんと付き合っている彼氏…」

・フユミの拳がハルキの顔にヒット。

ハルキ「グェッ」

フユミ「あんたがカーサちゃんをたぶらかしたのね…真面目なあの子が、急に一週間も休ませてくれなんて言うからおかしいと思ったのよ」

ハルキ「え…いやその…」

フユミ「カーサちゃんをどこへやったの⁉」

ハルキ「いや、カーサさんは必ず戻ってきますから」

フユミ「カーサちゃん⁉みんなあなたのこと待ってるのよ‼カーサちゃん⁉」

・フユミ、リビングに進む。

フユミ「カーサちゃん…本当にいないの?はっ…」

・ハルキ、顔をさすりながらリビングに入ると、フユミがピンク色のノートを開いて泣いている。表紙は「スナックふゆみの秘密ノート」と手書きしてある。

ハルキ「どうしたんですか?」

フユミ「あの子…常連さんの名前や好きなお酒や好きな話をこんなに丁寧にまとめてたのね…ゲンさんは梅酒ストレートが好きで、部下をまとめるのに苦労するいい上司…トクさんはウイスキーダブルが好きで、年頃の娘さんと仲良くしたくて悩んでて…そうなのよ…あの子は人の話を聞くのが上手で、深く優しい心を持ってるのよ。だからお客さんはみーんなあの子のことが大好き…あら、アタシのことまで書いてある。『ふゆみママ:お節介でお喋りが止まらないけどとっても優しくて本当のお母さんみたい』ですって」

・フユミ、ハンカチを取り出す。

フユミ「なんてせつないんでしょう…本当のお母さんは亡くなっちゃったから…アタシに面影を見てたのね…」

ハルキ「えっ…」

フユミ「あなたまだ知らなかったの?ほら、あの写真立て…カーサちゃんは数年前にご両親を事故で亡くしてね。遠い親戚に預けられて、弟さんと二人で肩身の狭い思いをしながら、がんばって生きてきたんだよ」

・ハルキ、カーサと両親と弟が四人で写っている写真を見たあと、キメ顔を作り、演技がかった咳払いをする。

ハルキ「…だから僕は彼女に惹かれたのかもしれません。それが彼女のひたむきに生きる原動力だったんですね。教えてくださってありがとうございます」

フユミ「あなた、悪い人じゃなさそうね。さっきはごめんなさい。本当にあの子は戻ってくるのね?」

ハルキ「はい、約束しましたから。だから、カーサさんを信じて、お店で待っててください」

フユミ「わかったわ…これ、少しで悪いけど、スポーツドリンクあげるわ。お見舞いのつもりだったけど、カーサちゃんと二人で飲んで。じゃあ、あなたもいつかお店にいらっしゃいね」

ハルキ「はい、よろこんで」

・フユミ、部屋を出る。ハルキ、キメ顔から一転して怒る。

ハルキ「…行くわけねえだろ!なんだよあのオバサンいきなり殴りやがって…こんなとこ一刻も早く逃げ出してやる…」

・グゥ〜とお腹が鳴る音。

ハルキ「…食えるもん食ってから逃げよう」

03 アキヒトが訪れる

・ハルキ、台所をあさる。

ハルキ「お、このカップ麺うまいんだよな〜これにしよ。ポットのお湯をいただいて…」

・ハルキ、カップ麺ができるのを待つ間、部屋の中をウロウロする。本棚には古典が何冊か並んでいる。

ハルキ「源氏物語、更級日記、とりかへばや物語…古典ばっかだなあ」

・玄関のチャイムが鳴る。

ハルキ「メシ食わせてくれよ…留守留守。今この家には誰もいませーん」

・ピンポンピンポンピンポンピンポン

ハルキ「うるせえー!」

・ハルキ、玄関を開ける。

ハルキ「はいどちら様ですか!?」

・学ラン姿のアキヒト、無理矢理中に入る。

アキヒト「そちらこそどちら様ですか⁉カーサ姉さんをいったいどこに隠したんです⁉」

ハルキ「はあ?」(弟さん?…にしては似てねえな)

アキヒト「ここは姉さんの家なのに、なんであなたのような輩が上がりこんでいるんですか⁉」

ハルキ「ヤカラって…俺はカーサさんの彼氏なの!だから帰りな坊や。つーか学校行け、学校」

アキヒト「坊やとは失礼な!僕は1日に卒業式を終え、今週末に大学入試を控えているれっきとした18歳ですよ!投票権だってあります」

ハルキ「なおさら帰って勉強しろよ。カーサさんならちゃんと帰ってくるから」

アキヒト「カーサ姉さんじゃないと!古典の過去問解説がわかりにくいんですよ!他の先生じゃ頭でっかちな説明ばかりで、姉さんのような寄り添った指導ができないんです」

ハルキ「ああ君、カーサさんのバイトしてる塾の生徒ね。十分君も頭でっかちだよ安心しな」

アキヒト「な…先週だって『とりかへばや物語』なんか姉さんの解説がなければあんなに感動することはなかったんです!男女が入れ替わるだけの話をあんなに感情移入して説明してくれる人、他にいないんですよ!だいたい、あなたは姉さんの何をわかっているというんですか?」

ハルキ「うーん、ダイ・ハードが好きとか…ハイキューや黒バスが好きとか…」

・アキヒト、悔しそうな表情で。

アキヒト「くーっ、もう結構です。とにかく上がらせていただきます。姉さんがあなたに監禁されていないとも限りませんから」

ハルキ「はあ⁉勝手にしろよ。カーサさんは外出中だ、どこにもいねえぞ」

アキヒト「どうでしょうね。それでは調べさせてもらいます」

ハルキ「はいはいどうぞ…ってああカップ麺!」

・ハルキ、慌てて台所へ戻る。

・アキヒト、リビングを物色している。

アキヒト「はっこれは…」

・ハルキ、カップ麺を食べながらリビングに戻る。

ハルキ「おいお前のせいで麺がブヨブヨじゃねえかよ…ん?」

・アキヒト、オレンジ色のファイルを開いて泣いている。ファイルの中のコピー用紙の表紙には「アキヒトくん二次試験対策」と手書きしてある。

アキヒト「カーサ姉さん…解説をコピーするだけでなく、赤ペンで書き込みまでしてくれて…やはり古典の塾講師ナンバーワンは姉さんだ…」

ハルキ「つーかさ、君はなんでカーサさんの家知ってんの?」

アキヒト「勝手ながら講師準備室の名簿を拝見させてもらいました」

ハルキ「おいおい…一歩間違ったらっていうか間違いなくこれストーカーだよ」

アキヒト「想い人の住所を調べて何がいけないのですか?僕は…僕は二次試験に合格したら、姉さんに…いやカーサに!この想いをぶつけるつもりなんです!愛していると…結婚してほしいと!」

ハルキ(無関心そうに)「へー、そーなんだー」

アキヒト「ですから!僕とあなたはライバル同士!今はあなたが優勢かもしれませんが、形勢逆転は間近です!足を洗って待っていてください!では!」

・アキヒト、ファイルからコピー用紙を取り出して部屋を出る。

ハルキ「…首を洗って、の間違いじゃねえかな…」

・ハルキ、麺をすする。床に目を落とすと、ペン字講座のチラシが落ちている。

ハルキ「だから字がキレイなのか…」

・ハルキ、チラシを本棚に戻す。
(実は本棚に並ぶ古典の本がキーポイント)

04 カーサ、戻ってくる

・ハルキ、リビングでうたた寝している。

ハルキ「あ、やべえ。もうすっかり暗いな…ここまできたらあと少しがんばってバイト代全額いただくか」

・ハルキ、飾ってある家族写真を手にとる。

ハルキ「苦労してきたんだろうなあ。でなきゃ、あそこまで周りに気遣いできねえよ」

・玄関の鍵を開ける音がする。

カーサ「ただいま戻りました」

ハルキ「あ、お疲れ様です…あれ、なんだか朝と雰囲気が違いますね」

・カーサ、コートを脱ぐと、露出の多いワンピースを着ている。

カーサ「美容室に行ってきました。お土産のお茶を入れますから、どうぞ座ってください」

ハルキ「あ、ありがとうございます」

・カーサ、ティーカップに入れたミルクティーをテーブルに置く。

ハルキ「甘い…けどおいしいです。俺、甘いの苦手ですけど、ミルクティーってこんなにおいしいんですね」

カーサ「気に入ってもらえて良かったです。今日は留守の間に誰が来ましたか?」

ハルキ「えっと、スナックのフユミさんと、塾の生徒のアキヒトくんが…」

カーサ(ぼそっと)「…思ったより少なかったな」

ハルキ「どちらもカーサさんは戻ってくるって言ったら納得してました。彼氏のふりするのは大変でしたけど…」

カーサ「…本当の彼氏になってくれてもいいんですよ?」

ハルキ「え?」

・ハルキ、カーサに押し倒される

ハルキ「あの、これ、えっと…」

カーサ「今日はお留守番してくれて、ありがとう…」

・カーサ、ハルキにキスしようとする。

ハルキ(え?えー?えーっ⁉)

・ハルキ、目を閉じる。

カーサ「なーんちゃってぇ」

・カーサ、寸止めでニヤリと笑う。

カーサ「私、ちゃんとカーサに見えました?」

ハルキ「え?」

カーサ?「はじめまして、カーサの双子の妹のカヤといいます」

ハルキ「え⁉」

05 タネ明かしと最後の訪問者

カヤ「ごめんなさい、試すようなことして。どうぞ座ってお茶をどうぞ。ドライマンゴー食べます?ああお茶が甘いからトムヤムクン味のスナックにしましょうか」

ハルキ「あの…状況がわからないんですけど…その…カーサさんには弟さんがいるはずじゃ…」

カヤ「戸籍上は弟ですが、心は妹なんです」

ハルキ「はあ」

カヤ「本当は裁判所に行って正式な手続きをするべきなんですけど、日本はまだまだ理解の無い方が多くて。だから双子の『兄』のカーサと丸々人生交換することにしたんです」

ハルキ「待ってください。カーサさんって男だったんですか?」

カヤ「戸籍上は女性なんですが、心は男性に近いんです」

ハルキ「ああ、だから俺と趣味が似てたのか…」

カヤ「今ごろ兄はタイにいます」

ハルキ「た、タイですか」

カヤ「ええ。先に私が向こうで手術をして、今度は兄が」

ハルキ「そういうことですか…で、カヤさんはこれからカーサさんとして生きるっていうわけですね」

カヤ「はい。兄は自分の周囲の環境について詳しくノートを作ったと言ってましたから、それを見ながら…」

・カヤ、ピンク色のノートやオレンジのファイルをパラパラめくる。

カヤ「同じペン字講座を受講したから、筆跡はほぼ同じです。生体認証系の登録はしていないから、指紋や虹彩でバレることもない。この秘密を知っているのはハルキさんだけです」

ハルキ「そんなに用意周到な…っていうか、今日俺の留守番って必要でした?めっちゃ大変だったんですけど」

カヤ「とても大事ですよ。もし私が誰かに今までのカーサと違うと言われたときに、彼氏の影響を受けたと言い訳できますから。フユミさんとアキヒトくんには、彼氏の目撃者になってもらったわけです」

ハルキ「そんな無茶苦茶な…」

カヤ「そういうわけですから、ハルキさん、お勤めご苦労さまでした。これは私からのお支払い分です」

・カヤ、ハルキに封筒を手渡す。

ハルキ「あ…だから半額ずつだったんですね」

カヤ「ええ。私達二人でお願いしたことですから」

・カヤ、立ち上がって家族写真を手に取る。

カヤ「これで兄も、思う存分大好きな格闘技ができることでしょう」

ハルキ「あ、もしかしてこの髪が長いのがカヤさんで、短いのがカーサさん?」

カヤ「はい。両親は私達の考えに理解を示してくれていました。彼らが亡くならなければ、私達はこんな回りくどいことをせず、もっと違う生き方をしていたかもしれません」

ハルキ「…大変だったんですね」

カヤ「すみません、感傷的になってしまって。さあこれからが大変です。カーサになりきるための勉強をしなくちゃ」

・ハルキ、カヤを後ろから抱きしめる。

ハルキ「カヤさん、俺で良ければ、いつでもカヤさんのこと支えますから…」

カヤ「ハルキさん…」

・玄関のチャイムが鳴る。カヤ、ハルキを引き離す。

カヤ「あ、ここからは私がカーサですから」

・カヤ、玄関を開ける。ハルキ、後ろについていく。

カヤ「はい、どちら様ですか?」

女性?「ああ、あなたカヤね?」

男性?「カーサの家なのに、どうして?」

カヤ「まさか…父さんと母さん⁉事故で亡くなったはずじゃ…それに…なんで父さんがスカート履いて、母さんがヒゲ生やしてるの?」

ハルキ「え…?」

女性?「父さんはカヤと同じで、本当はおしとやかに生きたかったのよ」

・ハルキ、腕を組んで首をかしげる。

カヤ「まさか…」

男性?「母さんも、本当はたくましく生きたかった…それを親戚に言ったら、二人とも勘当されてね。お前達と引き離されて、連絡先も教えてもらえなかった…寂しい思いをさせただろう、本当にすまなかった…」

・ハルキ、頭を抱える。

女性?「勝手な親でごめんね…でも父さんも母さんも自分を偽ることはできなかったの。いっそ親と思わなくてもいい。でも、ずっと会いたかったわ…ああもう一目会えただけで十分よ。今更ごめんなさい、もう帰るわね…」

カヤ「待って!」

・カヤ、二人の腕を掴む。ハルキ、目をまんまるくしてカヤを見つめる。

カヤ「私も…私も会えて嬉しいの!あのね、カーサは今タイにいるけど、来月になったら男として帰ってくるわ。だから…二人さえ良ければ、また一緒に暮らしましょう?」

男性?「ああカヤ…ありがとう!」

・抱き合う3人。

・ハルキ、やれやれというジェスチャーでリビングへ向かう。

カヤ「父さん…母さん…これからは、自分達らしく生きましょうね」

・ハルキ、リビングで腰を下ろし、ドライマンゴーを食べながら。

ハルキ「もうついていけねーよ!」

・本棚の「とりかへばや物語」がコトンと倒れる。

おわり

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あとがき

予想を裏切るオチって難しいですね。
私は皆さんを騙し切れたでしょうか…

とりかへばや物語って本当はもっとリアルで生々しいそうですが実はちゃんと読んだことありません。千年も前なのにおれがあいつであいつがおれな物語が既にあったということは人間の想像力(創造力かも)って素晴らしいと思います。

名前はぶっちゃけ適当なんですが、漢字をあてるとすると「かあさ→夏朝」「かや→夏夜」のつもりです。

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え?書きかけの長編小説?
2話目の直しで心折れそうです。
書いてるときは気づかなくても、
時間が経つとわかるアラが…うう…

応援してくださるそのお気持ちだけで、十分ありがたいのです^_^