見出し画像

#12.今年のヨガ教室、総まとめ

自分にとっての 「心地よさ」

021年10月からひっそりとスタートしたこの日曜朝ヨガクラス。

ヨガ通信は今年の1月から今月で12号となりました。

日々の暮らしがある中、皆さんお一人お一人のペースでこの1時間のために足を運んでくださったこと、本当に嬉しく思います。

いつもありがとうございます!


マットの上で身体を伸ばし呼吸を深める1時間は、皆さんにとってどんな時間になっているでしょうか。
初めてクラスに参加した時と今とでは感じ方が変わっているかもしれないですね。


私がヨガを通じて皆さんにお伝えしたいことは、クラスの中でも毎回のようにお話ししている「自分の心地よさを見つけていくこと」、このたったひとつです。

これまでのヨガの時間を通して、“ご自身にとっての心地よさ”は何か見つかったでしょうか。


それは、
「ここをこのくらい伸ばしたら気持ちいいな」とか
「呼吸が深まってきたな」といった身体の心地よさかもしれないし、

「この時間はやるべきことを忘れられる」
「自分のために時間を使えている」という
心のリラックスや充足感だったかもしれません。


ヨガのポーズ "アーサナ"のこと

1時間のヨガクラスはだいたい10〜15くらいのポーズで構成しています。

キャット&カウ、ダウンドッグ、三日月のポーズ…
皆さんも、お気に入りや苦手だと感じているポーズがいくつか思い浮かんでいるかもしれません。

ヨガのポーズは傍から見ると「足が上がっているか」「膝が伸びているか」など形に囚われやすいものでもあります。

しかし、ヨガでポーズを意味するサンスクリット語の「アーサナ」とは、“安定した姿勢”のことで、心身共に無理がなく穏やかである状態をいいます。

体が緊張すると、呼吸は浅く短くなり、心も緊張してきます。

色んなポーズで身体をのびのびと動かすことで、呼吸を深め、心と身体の心地よさに気づいていくことが、ヨガにおけるポーズの役割でもあります。

だからこそ、ポーズができる・できないの〈外側〉よりも、「無理がないか・心地よいと感じられているか」という〈内側〉を大切にしていただきたいと私自身は思います。


呼吸で感じる 「いま・この瞬間」

ポーズと同様に、心地よさを導いてくれるのが「呼吸」です。

普段は身体が勝手にやっている呼吸を意識的にすることは、最初なかなか思うようにいかなかったかもしれません。

ただただ今の自然な呼吸を見つめてみたり、吐く息をゆ〜ったり長〜くしてみたり、胸にめいっぱい吸い込んでみたり。

あぐらや仰向けなど楽な姿勢で呼吸だけに集中する方法もあれば、ポーズの中で呼吸を観察する方法もあります。


深い呼吸が良く、浅い呼吸はだめ、というイメージがあるかもしれませんが(それも間違いではないのですが)そもそも深い・浅いの基準が曖昧なので、「はあ〜気持ちいいな〜」と感じられるペースが、その時のご自身にとっての“いい呼吸”と言えるかもしれません。


また呼吸は、“今・ここ”に集中していくためにも役立ちます。

ヨガをしている時、今ここにないもの
ーやるべきことや先々の予定、心配事などー に意識が飛んでいくことがあるかもしれません。

それだけ日々色々なことが私たちを取り巻き、考え悩みながら行動しているのだと思います。

そんなふうに、もし過去や未来のことに思考や気持ちを奪われていることに気がついた時、「呼吸」は、自分を“いま・この瞬間”にやさしくとどめる助けになってくれるはずです。


焦らず、時間をかけて

ここまで、心地よさを見つけていくための、ポーズや呼吸についておさらいしました。

もしかしたら、「このポーズはどうしても気持ち良くできないな」「深い呼吸ってまだ分からないな」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

そして実は、それは講師である私も同じなんです。

私自身も「今日は呼吸が浅いな」と感じる日がありますし、ただただ気持ち良いとは思えないポーズもたくさんあります。

早く理想に近づきたい気持ちもありつつ、そんな時こそ「無理に背中を伸ばそうとしてないかな」「気持ちが力んでるかも?」など、今ここにある心と身体、そして呼吸をゆっくりと眺めてみます。

そんな繰り返しの練習の中で「ああ気持ちいい!」が見つかる瞬間があったりします。

たとえ時間がかかっても、“ご自身で見つけた・ご自身の心地良い”は、誰かに教えてもらうよりもずっと尊いものですし、それをこのヨガクラスでも大切にしたいと考えています。

もちろん、皆さんの心地良いが見つかる小さなお手伝いを精一杯させていただきたいと思っていますので、ヨガをしていて分からないこと・モヤモヤ・不安などがあったら、いつでもお声がけいただけたら嬉しいです。


2022年、お疲れ様でした。
これからも皆さんの日々の暮らしがヨガでちょこっと豊かになりますように。


今月も最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回のヨガ通信もお楽しみに!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?