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人生のあらゆる感情の隣に、くるりがいた話

くるりは、あまりにも特別なバンドである。
中学2年で出会ってから13年間、音楽を通して得られうるあらゆる感情を、くるりに教えられたと言っても全く過言ではない。

NIKKIのアルバムで初めてくるりを聴いた時の、なんかいいぞ、なんだこれは、すごく好きだぞ、とワクワクする気持ち。


高校でギターを始め、初めて「ロックンロール」をカバーした時の、かっこいい! とにかく真似したい! という気持ち。


東北の実家で被災し、その直後に上京して、一人暮らしの部屋で永遠と「奇跡」をリピートして聴いていた時の、崩れてしまいそうな気持ちと、そんな中でもすがりつく希望。
いつまでもそのままで泣いたり笑ったりできることは、当たり前じゃないと知った。

いつまでも そのままで 泣いたり 笑ったりできるように
曇りがちな その空を 一面晴れ間に できるように


自分で何かを創る人になろうと考えたときに改めて気付いた、くるりのすごさ。絶対に追いつけない絶望と、ずっと追いかけたい思い。

好きで好きでたまらなかった人に見事に振られ、泣きながら一人でから揚げ定食大盛りを食べた帰り道に「pray」を聴いたときの、切実な祈り。

初めてライブで「宿はなし」を聴いたときの、気付いたら流れていた涙。


人生のどの場面にも、くるりの音楽が隣にあった。
どの曲を聴いても、それを一番聴き込んでいた時期の記憶が、感情が、今の私の目の前で触れそうに蘇る。


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