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独立STORY03_私は誰の夢を叶えるのか

こんにちは、住まいプロデューサーの庄司美菜子です。

私には20代の頃から、ずーっと「自分の名前で仕事がしたい」という願望が心の中に漠然とあった。

でもそんなことは私にはできないと思っていたし、実際にするのは怖かったし、人に話してみても「そんな人は一握り」とやんわり否定されたこともあった。

会社の看板があること、お給料がいただけること、一緒に働く仲間がいること、都内の素敵なオフィスがあること。
これらの物質的なものは、一人暮らしをする私を満たしてくれていたことも事実。
そんな現実に、私の願望は奥に奥に隠れていた。

新卒で就職した会社にて、品川の素敵オフィスだった!

これでいいと思っていたし、これがいいとも感じていた。

ただ28歳で海外から帰国し、従業員数10名以下の小さい会社で働いたとき、気づいたことがあった。

よし悪しではなくて、現実として社長の一存で全てが決まっていく。今日OKなことが、明日はNGだったりする。
会社を経営するということがそれほどまでに大変なことも頭では理解できる。

でも、そんな毎日に私は「社長の夢を叶えるために、自分の時間と労力を使っている」このシンプルな事実に気づいてしまったのだ。

会社の大小限らずその事実は変わらないけど、規模が小さくなったことによって私にはその事実が色濃く、現実として降りかかってきた。

社長のビジョンに100%コミットするか、そのことには目を向けないか。

私にはどちらもできなかった。大企業と呼ばれる会社で働いていればよかったかも、なんて後悔してみたり。
28,9歳くらいは働くことに対して、とてもしんどかったように記憶している。

そしてその想いを抱えながらも、そこから抜け出せない自分にも苛立っていたように思う。

そのときに深く考えた。
「この有限の私だけの時間を、何に、どう使うのか」
答えは明確にならなかったけど、このままではいけないと強く思った気持ちは、実は今でも変わらず持っている。

独立ストーリーなんて題名をつけて書いているけど、勇気を振り絞ってワーママの私が独立しました!なんて、綺麗な話では、ない(笑)

かっこよく言えば「時が満ちた」
飾らなければ「成り行き」?え??笑

満を持して独立をしたわけではないけれど、そんなに気張らずにこの道を選べたのは30代を前にして、
「この有限の私だけの時間を、何に、どう使うのか」
を精一杯考えた、10年前の私がいたからに他ならない。

独立は、お金も先のことも保証はないし見通しは立たない。
けれど、自分の大切で有限な時間を、誰かのために使っていいはずがない。
誰かへのための時間が私にとっては虚無なことを、私はもう知っているから。
だからこそ、今の目の前に現れた道を素直に、周りに感謝して受け取れた気がしている。

独立や企業って、たくさん準備して、これなら大丈夫、いける!まで準備をする人も多いと思う。
私は見切り発車タイプだから、そういう細やかさは羨ましくも思う。

でも、これまでの悩んだ日々がそっと背中を押してくれて、なんとなく、成り行きでの独立も、また素敵だなと思う。

「時は満ちた」

この感覚は、本人にしかわからない。でも本人が感じたら周りがどう判断しようがそれはスタートの合図。

私は、私の夢を叶えてあげたい。


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