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独立STORY01_ワーママよ、大志を抱け。
2020年、二人目をコロナ禍で出産しちょうど一年の育休を経て復帰したのが2021年12月。
まだまだアクティブに動ける状況ではない毎日に不自由さと不安を感じながらも、保育園問題、復帰タイミング、様々なことが重なって重い腰をあげた。
私の中にはいつも、
「幼い子どもを保育園に預けて働くんだから、精一杯やらなくちゃ」
と自分を鼓舞するような、一方で脅すような感覚が常に存在していた。
「がんばらなくちゃ」
がんばっていないと自分の存在意義は無いような気さえして、でもがんばってさえいればいつか何かが報われる気がして。
そう思って、新卒の頃から今まで働いてきた。
そう信じて、ワーママになってもなおここまで戦ってきた。
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働くことで得られる達成感や出逢える人たちは、私の人生にとってかけがえのない宝物でもある。
中学生の頃から、私の夢は「かっこよく働く社会人」だったくらい念願の社会人生活。
ただ、私にはずっと心の中に小さな小さな「違和感」を持って働いてきた気がしている。
そしてその違和感は、数十年かけて一生懸命になる程に見逃すことができなくなってしまった。
自分で決めて働き、周りの人たちにも恵まれ、結婚し子どもにも恵まれた。
大切なものは増えていくのに、私の心はなぜどこか満たされないのだろう。
その違和感が苛立ちとなり家族に向いたとき、
「あ、私は私の人生を生きなくては」とふと、思った瞬間があった。
私は誰に頼まれた訳でもないのに、妻として、母として、社会人としてどうあるべきか、を自分に課して自分を自分で苦しめていたのではないかと。
「私って何がしたいんだっけ」
妻でも母でもなく、本来の私は何がしたいんだろう、何を目指すんだろう、何を楽しむんだろう。
忙しく「こなして」いく毎日の中に、私は自分の気持ちを置き去りにしてしまっていたのかもしれない。
「私は、私を叶えてあげたい」
子どもを寝かせてからの一人の時間に、そんなことを静かに、でも強く思った。じゃないと、私は死ぬときに後悔してしまう気がして。
そこから私はもう一度自分と向き合ってみようと決めた。
もう一度、大志を抱くんだ。
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