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【2日目】WAIS-ⅣとAQ

※あくまで私自身の体験記録です。学術的にも医療的にも正確さは皆無です。一患者の雑記として「こんなもんか」と読んでいただければ幸いです。


発達障害の診断に向けた1回目の診察、「医師からの問診」から約1ヶ月後。
2回目の来院で、

  • AQ(自閉症スペクトラム障害のスクリーニングテスト)

  • WAIS-Ⅳ、ウェクスラー成人向け知能検査(16歳から90歳まで)

の、ふたつのテストを受けました。

今回は直接、臨床心理室へ向かい、担当の臨床心理士さんと一対一の検査です。たくさんある心理室の一部屋で、15項目のテストを約1時間半かけて行いました。

最初に心理士さんから簡単な説明を受け、「あんまり緊張しなくて大丈夫ですよ。でも負担にならない程度でいいので、できるだけ頑張ってください」と言われ、ひさびさに全力(今の私にとって)で挑んだので、終了後の疲労感がものすごかったです。

WAIS-Ⅳは大きく分けて4項目「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の指標と、その4項目を合わせた総合指標「全検査IQ」をはかる検査です。
15項目は、各4つの項目をより細かく見る「下位検査」の数で、この下位検査の結果数値にてより詳しい得手不得手がわかるといったもののようです。
詳しいことは調べるとすぐに色々な資料が見つかるので、ざっくりというと、

  • 口頭での国語テストや算数テスト

  • 積み木を使って指示された形を作る作業

  • 図面を見て類推したり、推測したりするもの

  • 一定ルールに則った書き写し筆記テスト

が、ありました。
各自設定時間があり、出来なくてもタイムアウトするし、答えられなければこちらからパスも出来ます。

実際テストを受けた人のレポを拝見すると、かかった時間にかなりばらつきがあるのは、単純に「どれだけ出来たか」によるようです。

つまりどんどん解答出来れば、クリアしていく問題数が増えるので長くなるし、逆に早々に詰まってしまうとそこで終了するので短くなる仕組みなわけですね。

私は総合1時間半程度でしたが、実質テスト時間は1時間弱くらいだったので、早々に行き詰まって「はい、ここまで!」になった口です。
もちろん担当される心理士さんによっても多少の違いはあるでしょうが、大体こんな感じかなと思います。

すべて終わり、「どうでしたか?」と心理士さんに感想を聞かれた時、ぽろっと「ここまで数字と図形がダメだと思いませんでした。酷かったですよね」という言葉が出ました。そのくらい、自分的に出来なかったです。

かなり全力で集中して挑みましたがダメすぎて、この結果だと相当悪かろうと覚悟しました。

心理士さんからは「確かに数字と積み木が苦手みたいですね」とのフィードバックもあったので、ですよね、といった感じ。

これでWAISは終了、次にAQスコアのテストに移ります。
AQは結構たくさんの項目のアンケート形式に近いテストで、自己評価(自覚している傾向)を、チェックリストに記入していくものでした。
目的は、自閉スペクトラム症の特徴的な傾向に当てはまるものがどれだけあるか、どの程度の強さで出ているかを見る質問内容です。

  • 社会的スキル

  • 注意の切り替え

  • 細部への注意

  • コミュニケーション

  • 想像力

これらの傾向に関する具体的な質問に対して、

  • そうである

  • どちらかといえばそうである

  • どちらかといえばそうではない(違う)

  • そうではない(違う)

以上の4つの選択肢で回答し、チェックしていきます。

よくWEB上に出回っている「これに当てはまったらアナタはASD/ADHDかも!?」な記事や動画で、一部を取り上げているのを見かけますが、もちろんこれだけで診断がつくわけではなく、あくまでASDの傾向がどのくらいあるか、自覚しているか、を見る判断基準のひとつです。
専門家が解説】AQ(自閉症スペクトラム指数)
※こちらで詳しく説明してくださっています。

WAISに比べれば気負いなく受けられましたが、己を顧みながらの回答は案外疲れます。質問数が多いので疲れを感じつつも、約15分くらいで終了。

2回目のこの日はこれで終わり。

来院してからトータルで2時間程度でした。
大きな病院なので会計待ちが長く、併設されているカフェでぐったり1時間くらい休み、ふらふらになりながら帰りました。

そして検査からさらに半月後の12月1日、3回目の受診の日。
担当医から検査結果を含めた、最終的な診断結果が下されます。


【3日目】につづく


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