分からないことが分かることに価値がある
「分からないことが分からない。」
これは全くの予備知識なしの初心者からよく聞く言葉だ。
しかし、実は「分からないことが分からない」と言葉が出てくるだけでも良いかもしれない。
全くできていないのに、自分は何でもできると思っているケースも少なくないからだ。
これに関しては、勉強でも仕事でも、趣味やスポーツでも、何でも同じではないだろうか。
壁にぶち当たってからが本当のスタート
ある程度、それらに向き合ってスキルアップを目指せば、必ずといっていいほど壁にぶち当たる瞬間が来る。
その時に、「できない」「〇〇が分からない」「どうすればいいのだろうか?」と疑問が出てくるだろう。
今の時代、疑問が何なのかを言語化できたらしめたもの。
分からないことを言語化することができれば、あとはいくらでも調べようがあるからだ。
ネットで検索して調べてもいいし、以前に比べて、専門家とも簡単につながれるので、専門家に相談しても良いだろう。
仮に能動的に答えを探しに行かなくても、人間には「カラーバス効果」というのがある。疑問というアンテナを立てるだけで、脳が勝手に答えを探し出してくれる。直接的な答えでなくともヒントくらいなら、いくらでも見つけられるはずだ。
あとは、自分自身が本気で解決するのか、それとも口だけなのかの問題になる。だから、分からないことが分かるということは、問題を解決したも同然なのだ。
分からないことを具体化する力
とはいえ、分からないことが分かるというのは、実際には非常に高度なスキルだったりもする。多くの人は、自分が何を分かっていないのかすら把握できていないからだ。
例えば、新しい技術や知識に直面したとき、その全体像を捉えることすら難しいと感じるかもしれない。しかし、そこで一歩引いて、自分が具体的にどの部分でつまずいているのかを見つけ出すことが重要である。
この過程で役立つのが、メタ認知能力だ。
メタ認知とは、自分の認知していることを客観的に捉え、それを制御・調整する能力のこと。
自分が何を知っていて、何を知らないのかを正確に把握することができるようになると、学習や仕事において効率的に問題を解決できるようになる。
問題解決のためのアプローチ
分からないことを明確にしたら、次に必要なのはそれを解決するためのアプローチだ。例えば、以下のようなステップを踏むと良いだろう。
情報収集:インターネットや図書館などを利用して関連する情報を集めよう。信頼できる情報源を選ぶことが重要だ。
専門家への相談:知識や経験豊富な人に直接相談することで、効率よく解決策を見つけることができます。SNSや専門フォーラムを活用するのも一つの手である。
実践とフィードバック:集めた情報をもとに実際に試してみる。そして、その結果をもとにさらに改善を重ねていくことが大切だ。
持続的な学びの姿勢
最後に、分からないことが分かることの価値を最大限に活かすために必要なこと。それは、持続的な学びの姿勢である。
一度解決策を見つけたからといって、そこで満足せず、常に新しい知識やスキルを求め続けよう。学び続けることで、さらに深い理解が得られ、新たな問題にも柔軟に対応できるようになるからだ。
分からないことが分かることの価値は計り知れない。
それは単なる問題解決の手段だけでなく、自己成長の鍵であるからだ。このスキルを磨くことで、どんな困難にも立ち向かえる強い自分を作り上げていこう。
では。
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