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リーフレット作るはずが、1番得たものは両親の愛を感じるトキ

5月半ば、私の笑いヨガの撮影に、両親が手伝いに来てくれた。

リーフレットをお金をかけて作ったが、両親との、この時間のために、撮影が用意されたのではないかと思うほどのありがたい時間だった。

両親二人ともが、二人揃って私の方を見ていて、私のしたいことにトコトン寄り添ってくれた、たぶん物心ついてからの私にとって初めての機会。手伝いに二つ返事で来てくれると聞いただけで泣きそうになった。本当に嬉しい経験となった。

私の幼少期、両親は大変忙しい共働きの状態だったため、楽しい関わりは少なかった。たぶん両親の愛情表現の仕方と私の受け取り方は馴染まない形だったのだろうと思う。私が両親に対して「こうあるべき」と思い込んでいた部分もあった。思春期は家を飛び出すことばかり考えていた。というか、時々飛び出した。結婚後、子育てをしながらもよくぶつかっていた。過呼吸などに悩まされたこともある。主人にも、とても手厚く見守り助けてもらった。

息苦しさ、生きづらさを抱えて生きていた。自分の性格をネットで検索すると、近寄ってはダメな人の部類に入った。父が大病を患っても、冷酷な自分がいた。

セルフケアで自分を整えるようになってもまだまだ実家を許せない気持ちがあった。霧島での馬・自然リトリートで「1番近い身内を許せるようになったらすごいよね」という言葉が投げかけられる。
「いや、無理ですね」と心の中で苦笑いして即答。

しかし、投げかけられた言葉は、私の中に深く沈んだ。セルフケアを続けていくにつれて、何か問題が起こっても、森を散歩したり自分の体や思考を整えるにつれて答えがやってくるようになる。

夫婦喧嘩、子育ての問題など、抜本的な解決につながる答えであったり、非常に小さなステップだが積み重ねると確実に良さそうな答えが浮かぶのだ。
10年以上通ったカウンセリングが、ただの答え合わせになった。悩み相談にいくというより、答え合わせをして、あ、やっぱり、という自信につなげていく。

リトリートから半年後、急に両親へ手紙が書きたくなった。沈んでいたものが芽を出した。

「今まで心配や迷惑をたくさんかけて
ごめんなさい。理解が及ばなくてごめんなさい。
これからは自分で自分を整える術が身につき、
答えは自分の中から出てくることがわかった
ので幸せに生きていけます。
私を生み、育ててくれて、守ってくれて
ありがとうございます。
どうかこれからもずっと健康に
楽しいことをたくさんして過ごしてください」
こういった内容である。

すべてを手放し両親の生き方を尊重するようになった。私が自分を大切にすると、両親との関係がどんどん改善し、適度な距離で心地よい間柄となっている。

終身雇用の仕事を辞めると決意した時も、「次の仕事が本当に人の役に立つ良い仕事だ。応援している。出陣式せなあかんな」と両親からメッセージをもらったとき、胸が熱くなった。

両親がこの世にいてくれているうちに、こんな関係になれて、本当にありがたい。特定の宗教は無いが、自分を大切にしていなかった昔も、見えない何かに守られていたと感じる。よく生き延びてこれたなぁって思っていたが、生かされていたのだと今は感じている。見守ってくれたたくさんの方々や両親、家族にも心から感謝の気持ちがあふれる。

今日も豊か。ありがとうございます。

いただいたサポートはハンディキャップのある子どもの子育てをされている家族の方々、お子様を見送られたご家族の方々へのサポート援助、新たなイベントの立ち上げなど、良い循環となりますよう活用させていただいております。心から感謝いたします。