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学習者の「どうして?」に応えたいなら、まずは「○○○日本語教師」からー前編ー

 こんにちは。今日は日本語を教える者として、これまで教えてきた者として、振り返りつつ書いてみます。これから日本語教育を始めたい人や、始めたばかりだけどもっともっと上へ上へいきたいという人、のお役にも立てば嬉しいです。(前後編あり、これは前編です。)


「○○○日本語教師」=

 「雇われ日本語教師」。つまり、日本語教育機関に所属して教える教師のことです。日本語学校の先生とか、大学の非常勤の先生とか、いろいろいますよね。

デメリット

✖️生徒を選べないこと
✖️自由な時間に働けない(働く時間や量を完全に自由には決められない)こと
 コマ数や時間帯などは希望はできるけれど、全くの自由ではないし、朝早かったり、夜遅くなったり、一日に1コマしかない日があったり、5コマもある日があったり、なかなかな生活リズムになっていたことも思い出されます。

✖️任期がある(ことが多い)こと
 日本語教師としてやっていくんだ、それなりのポジションでやっていくぞ、と思うと結構コンスタントに悩まされることが多いですね。大学などだと常勤職も3年とか5年とかの任期付きが多く、「あぁ、また就活しないといけないのか、論文のコピーまたいるんか」と面倒くささと共にいつまでこんな生活するんだろ、と不安が募ったものです。

メリット

 ただ、やめてみると見えてくるメリットもたくさんあります。

○  生徒集めのマーケティングが不要
 お客さんを探さなくてももうそこにいる、そこで待ってる、ってすごく幸せなことだったんだと感じます。気づかなかったけど。

○ 学校にカリキュラムがあるので、経験が少なくてもなんとかなる(感じがする)こと
 自分で最初から最後までやろうって思ったら、何をどんな順番に何を使って教えていくか、カリキュラム、スケジュール作りも本当に大変だし、そこに加えて教材や宿題作りも必要。どこかに所属してしまえば、基本はそこの方針ややり方に乗っかって、できることを一生懸命やる、っていう役割を果たせば良いので、勉強させてもらえる環境としてはすごく良かったのかもしれないですね。(実際、学校によりますがね)
 それに同じ場所で働く同僚もいるので、経験が少ないうちは周りの先生にフォローしてもらいながら、教えてもらいながらやれたりもします。私も新人時代を思い出すと、この時期は本当に大きかったと感じます。段々と押し出されて、新人に教える方になったら、「うーん、えっと、そこはそうじゃないのよ、あのね、」となることも多いけど、それはそれですごく学びになっていたなぁと思います。

フリー「オンライン日本語教師」増えてる?

 最近はいきなりフリーになる人もいるのでは?と思えるほど「オンライン日本語教師」というワードをよく見るようになりました。日本語教育を学んでいない人でも、会話相手などなら挑戦しやすいからでしょうか。楽しくお話しして、ちょっと変な日本語でも通じればいい、というニーズなら双方問題ないので、それもありだと思います。

後編で「雇われ日本語教師」を勧める理由、お話しします。


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