学校では教えてくれないけど、大切だと思うこと
素朴な疑問
自分が結婚し、子どもを持つことをそろそろ真剣に考える年になって初めて抱く疑問がある。
例えば、「AMH検査」って聞いたことありますか?
たぶん、女性でも、いざ「子どもを持とう」とか「ブライダルチェックを受けよう」となるまで聞いたことがない人がほとんどだと思います。
私は結婚する時に、自分たちの今後のキャリア・ライフプランのためにと「ブライダルチェックに行こう」と夫に話したことから、その時住んでいた金沢でブライダルチェックができるクリニックを探しました。
その時見つけたクリニックで、どの検査項目を検査するか相談するタイミングでAMH検査を勧めて下さり、私ははじめてその検査の存在を知りました。
AMH検査とは
簡単に言えば、男性の精子は20歳でも40歳でも日々新しく作られるものですが、一方、女性の卵子は生まれた時から数が決まっていて年を追うごとに減少します。男性は常に生産されつづけるけど、女性は決められた数の在庫が減っていくみたいなイメージです。(笑)
AMH検査というのは、その卵子の残りの数がどれくらいか?という目安が分かる数値がでます。個人差はあるものですが、一般的な平均値と比較して年相応の卵子数が残っているかを知ることができます。
※ピルを服用している人は、お休みしないと正確な数値が出ないと聞いたことがあるので、注意。
詳細はこういったサイトを参照してください。
結論から言うと、私の場合、このAMHの検査結果が当時の自分の年齢にしては低く、(当日25歳でしたが、30代前半くらいの平均値でした)お医者さんには早めの妊娠を勧められました。
とはいえ+10歳とかいう大幅な低い数値だったわけでもないので、「むしろいま知ることができてよかったね」とお互い考え、あまり遅くならないように頭の片隅には入れつつ、夫婦で互いのキャリアを踏まえてタイミングを考えようということになりました。
恥ずかしながら私はその当時女性の卵子は年々減っていくなんてことやその個人差を考えたこともなかったので、たまたま行ったクリニックでその検査があったこと、お医者さんが紹介してくれたことにとても感謝しています。
あの時AMH検査を勧められていなかったら、35歳くらいまでのほほんとしていた可能性もゼロではなかったかもしれないなとふと思います。
(何事も計画的な自分の性格的にはあまりないかもしれないけれど…笑)
ちなみに自治体によっては不妊治療前の検査という位置づけで検査費用を補助してくれる自治体もあり、それも調べながら(2019年当時の)金沢では補助があるのを見つけました。こういうことも自分で調べていかないと、誰も教えてはくれません。
自ら情報を取りにいくしかないのが現状
私はこの自分の経験をきっかけに、周囲の仲の良い女性陣には、(もちろん子どもを持つ、持たないは自由だしタイミングも自由という前提だけど)「もし子どもを欲しいなと思っていて、自分のキャリアと照らし合わせてタイミングに迷う(いますぐは…とか考える)なら検査しておくのがおすすめ!」と自分のケースを例によくお話しています。
実際に既に何組かの友人夫婦が私の話をきっかけに、ブライダルチェック行きました!とか連絡をくれて、嬉しいです。
この記事を書こうと思い立ったのも、29歳を目前に、自分の仕事のことだけではなく、世に知ってもらうべきことがある!と感じたからです。
これは生物学的な女性の皆さんだけではなく、子どもをいつか欲しいなと考えている誰かのパートナーになり得る皆さんにも知ってもらいたいこと。
妊娠・出産に関する知識の不思議
女性がキャリア・ライフプランを考える上では結構重要なことがこんなにも知られていないのは何故だろう、と考えた時に、自分の中ででた納得感のある答えは、いまの上の世代は同じような境遇に立たされる人がマイノリティだったことが大きいのかなと。
この1年インド人からは「何で結婚してそんなに経っているのに子ども作らないんだ?」と問われ続けてうんざりすることがあり、深くない関係性のインド人に聞かれるときは「夫とは昨年結婚したばかり」と言い続けているのですが、(笑)
一昔前の日本も、結婚したらすぐに子どもという感覚が強くて、生む時期をキャリアとの兼ね合いで考えるということがあまりなかったのではないかなと。
ただ、それにしても自分のなかで納得のいく答えがない疑問がもう一つ。妊娠・出産に関する知識ってこんなにも知られていなくていいものなのだろうか?
妊婦さんは、お酒やタバコがNGくらいは知っている人は多いと思います。
しかし、周囲に子どもを持つ知人が増えていくなかで、あるいは自分が調べていく中で知った、
・妊娠したら生卵や刺身やユッケも避けるべき
・妊娠週数の数え方
とか知ってる人はどれくらいいるのだろう?と。
この時代なんだからGoogleないしはChatGPTに教えてもらってくださいって感じなのだろうか?果たしてそれでいいのだろうか?と。
もちろん、妊娠したら徐々にそういうことを病院の先生や先輩ママさんや自分の家族から教わるのかもしれませんが、自分が当事者になるあるいは身近に妊婦さんがいない限り、性別問わずあまりに知らないことが多いと感じてしまう今日この頃です。
これは日本国外でも同じなのか?が最近の興味関心。
今度インド人に聞いてみようと思います。