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9歳の心の奥…

平日の午後、小学校の教頭先生から

「お母様に学校にお越しいただいて説明させて頂きたいことがあります。詳しくは学校で…。」と、電話が入り、心がぎゅーとした。

息が詰まった感じから自分を解放してあげたい気持ちから、「先生、それを聞いて私は少し心が苦しいので、どのような内容かを簡単にご説明していただけますか?」と私。

「実は…車を傷つけてしまって…。」と、教頭先生。

学校で、出来事を説明してもらやっと状況の把握が出来、起こった事の理解が出来た。二男は学校の帰り道、3日間にわたって(バレなければいいだろう…と)、知らない方の同じ車に傷をつけていた。理由は「学童の友達と喧嘩してモヤモヤしていたから。」毎日、気にはなっていたが、自分のやった事が大騒ぎになり、事の重大さに気づき、怖くなって苦しくて 自分から先生に名乗り出たとのことでした。

驚いた。何が起こったのか理解できず固まった。

彼は車に いたずらをする事で何を満たしたかったのだろう…。
私は意外に冷静に彼を見ていた。最初はびっくりした。その後にせつない気持ちになり、彼に共感し、理解したいと 思った。

謝罪をし、学校を出た。二男と帰りの車の中で、友達と喧嘩した内容を聴きながら彼に寄り添うように共感し、ゆっくり会話をしてみた。その時、友達と喧嘩した時の心のモヤモヤと似ている状況が 他に思い浮かぶか聞いてみた。「友達と言い合いになった時は、まるで、パパとママが言い合いをしている時のようだったし、その時の僕の心のモヤモヤは家で過ごしている時に感じるモヤモヤと同じ。」そう答え、3兄弟の真ん中の為。「長男〇〇からは圧力を感じ、三男△△からは一方的なわがままを押し通され、最近はずっと思い通りにいかず、いつもモヤモヤを感じる」と素直に教えてくれた。彼は楽しさが必要で、それをただただ満たしたい気持ちを抱えていたのだ。ある意味、助けてーの、心のサイン…。

その後に、「感謝」を「楽しかった事」にして(3年生なので)一緒にコヒーランスをした。

彼の楽しかった事は、今回も「家族でキャンプに言った時の事…川で遊んで、あの時は楽しかったなー…」と。
その時の楽しさから 体に伝わる あったかいもの(二ーズ、質、エネルギー)を感じれるかと聞くと、しっかり頷いた。そして、今、心にあるあったかいものを自分の身体の中に在ることと感じるよう促した。(小学校3年生でもニーズの質感やエネルギーは充分感じる事ができる)

そして、彼の洞察は「忘れ物とか、やるように言われている事を 自分でしっかりやる事。」「ちゃんとやれるようになったら、もう一回ハートに聞いて…と言われた。」と。

その後も、車の中で二男は 「弟への声のかけ方が自分は優しくなかった」と反省し始めた。「友達とも楽しく遊びたかっただけなのに、自分のかけた言葉が思いやりがなかったから、相手も怒ってしまってそれを取り戻そうと必死になったけど どんどん言い合いになってイライラしてどうしようもなくなった。」と。「本当に楽しくしたいだけなんだね…」と私がかけた言葉が彼の心の声だった。「やる事をちゃんとやれれば、何かが変わりそうだね」自分で気がついている…。自己共感をし、自分にスペースが出来ることで他者共感する事が出来るようになり、違った眼鏡で世界を見始めることができる。

車の持ち主にも、謝罪をさせて頂き 彼のやった事の責任と対応を心込めて行わせて頂くことを確認した。大きな勉強代金になるけれど、彼にとって大きな前進になることを願います。

人間のすべての行動は ニーズを満たすことをしている。

NVC

私たちに本来備わっている力━人を思いやる気持ちを引き出してくれる 自分自身を表現する方法、耳を傾ける方法を見直すプロセス。自分が必要としていることを明確にすること、言葉の使い方がとても重要であることに気づく。

ハート/脳・洞察 呼吸に意識を集中し、頭で考えるのをやめる。コヒーランスがもたらす効果。ハート知性で物事をしっかり捉え、認識し、次の行動が明確であること。その積み上げがレジリエンスとなり、人として大きな財産となっていく。

子供たちへ 愛と願いを込めて💛

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