【日記】台湾で読む日々 5.13 ~ 5.20 土砂降りの運動会

5.13 Sun

朝から小雨。体が重い。
太った肩周りが醜い。
夫はゴルフに行っている。

なんだか急に創作のアイディア、意欲がわいた。
誰かに向けての物語を書かなきゃと思っていたけれど、
それは「かつての自分」でもいいのだと知った。
今私は、過去の自分に向けて書きたい。そんな気分。

夫のバースデーケーキ

5.17 Wed

朝から快晴。今日は山がきれいに見える。
「ぼくのなつやすみ」を思い出すような景色だ。
青い空、大きめの白い雲、深緑が美しい山。
そして少しのビル。
窓の正面に据えられたあのマンションがなければどんなに良かっただろうと思う。

今年の1月2月の日記を遡って書く。数ヶ月前のことですらもう、懐かしいなぁとなるので日記は本当に有益だと思う。
けれど、遡って書くとき、細部は削ぎ落とされ、そのときの感情なんてもう消え去ってしまっている。そのときそのときで書いていかなくては。

先週終わりからミステリの気分で『木曜殺人クラブ』をようやく手に取る。買ってからかなり時間が経ってしまったような気がする。
なんとも乗れず、ノロノロと読む。
ハヤカワポケットミステリーのサイズ感、小口の黄色を愛でる。
先ほどYouTubeでBillie Eilishを見かけ、彼女の瞳の美しさに息を飲む。
水色?グレー?とにかく美しい。
大学のクウォーターの先輩を思い出す。
彼女もグレーかグリーンか、曖昧で綺麗な瞳だった。
自然はなんて美しいものを作り出すのだろう。

5.19 Fri

朝から雨。遠くで雷が鳴っている。
窓を開けると生ぬるい空気がなだれ込んでくる。冷房をつける。

iMacの調子が悪い。
あまり使っていないけれども、やっぱり気になる。
見てみると、2017年に買ったらしく、いつの間にかそんなに時間が経っていたことに驚く。
大きい画面は使いやすいけど、iPhone、iPadが便利で(オンボロだけど)Macbookも持っているから、(この文章もオンボロMacBook Airで打っている)、もうデスクトップは使わないのでは、と思っている。ただ、格好よさのために持ちたい、家にiMacがあるとなんかいい、というのは多分夫と私の共通の想いだろう。

『木曜殺人クラブ』を読み進める。
事件はさらに複雑になっていく。
物事をはっきり言い切らないのがオシャレな文体だと思う。

年をとって、老人ケア施設に入っても、こうやって友人ができたり、ほんのりと誰かに恋心を抱いたりしながら、死を迎えられたらいいなぁと思う。

5.20 Sat

朝からバケツをひっくり返したような土砂降り。
今日は4歳の運動会。
なんとかタクシーを捕まえて会場に向かうが、我々大人は開催に懐疑的であった。
結果として、私が想像したようなレジャーシートを敷いて応援するような運動会とは違っていたし、屋根のある場所での開催だった。

我が子を見る大人たちの熱量は、台湾だろうと、日本だろうと変わらずにものすごくて圧倒された。
私も子を応援する気持ちはもちろんあるものの、朝早くから場所取りをしたりとかはできないなぁ、と思うなど。もしかしたら、私は子育てに関して結構ドライなのかもしれない。
まぁ、気持ちの伝え方は人それぞれだ。

この前まで、スーパーに行けば走り回り、トイレにも行けず、なんならハイハイして引き出しに入ろうとしたり、なんでも口に入れていたような我が子が、きちんと先生の言うことを聞き、やるべきことを行い、他の子の競技中座っていられる。そんなことに感動した。

終わった後に4歳は私たちがどこにいるかわからなかったようで、「見てた…?」と不安そうだったので、「ずっと頑張っていたの、見てたよ。ダンスもお歌も、かけっこも上手だったねぇ」というと、満足そうに笑っていた。

お昼ご飯はご褒美のマック、やはり嬉しそうだった。
私は朝からの稼働で疲れ、午後2歳と寝て過ごす。

『木曜殺人クラブ』は、真実がスルスルと解かれていく。気持ちいい。

鮮やかな赤と狐がかわいい。

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