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【オフィシャルレポート】『エリザベート 1878』一路真輝さんトークイベント!

第75回(2022年)カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀演技賞を受賞するなど、世界中から絶賛されたヴィッキー・クリープス主演の『エリザベート 1878』(配給:トランスフォーマーミモザフィルムズ)が、TOHOシネマズ シャンテBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国絶賛公開中。

本作の日本公開を記念して、TOHOシネマズ シャンテにて、8月28日(月)18時30分の回上映後に、一路真輝氏(女優)によるトークイベントが行われ、作品の見どころについて語った。

イベントは、宝塚版『エリザベート』初演でトート役、東宝版『エリザベート』の初演でエリザベート役を演じた、女優の一路真輝氏の視点から、ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベートをこれまでにない大胆かつ自由奔放な表現で蘇らせた本作『エリザベート 1878』の魅力を掘り下げた。

一路氏は「今までのエリザベート皇后の伝記を塗り替えてしまうような革命的な映画。真実と嘘の境目は誰にもわからない。でもこの映画を観た後はエリザベートが自由になれて良かったと心から思う、そこに真実があるのだとも。」と本作『エリザベート 1878』に絶賛コメントを寄せている。これまで描かれることのなかったエリザベートの40歳の1年間にフォーカスした本作の感想を聞かれると「まず衝撃だった!」「こういう描き方もあるんだ!」「これまで隠されていたエリザベートの一面が見えた」とコメント。さらに本作のなかでも強い衝撃を受けたという、史実を大胆にアレンジしたラストシーンについて、「宝塚版の結末は愛がテーマ。東宝版はエリザベートが独立して死を選ぶ。この映画は観客それぞれの感性で解釈が変わるのでは。」「映画は撮り方によってさまざまな解釈ができるから面白い!」と、東宝版・宝塚版ミュージカル『エリザベート』とは異なる本作の魅力を掘り下げた。


6年間に渡ってエリザベートを演じてきた一路氏は、エリザベートを演じる上での苦労も明かし、本作の主演のヴィッキー・クリープスについて「彼女もエリザベートを演じていて苦しかったのではないか。」「途中から本物のエリザベートに見えてきた」と共感のコメントを寄せた。さらに年を重ね、世間の期待とのギャップに悩むエリザベートの葛藤にフォーカスした本作を「エリザベートの苦しみや悩みを現代の女性が共感できるような作品になっているのが良い。」と絶賛。年齢を重ねることの魅力について聞かれると、「30代でエリザベートを演じていた頃は、想像で晩年のエリザベートを演じていた。年を重ねた今、エリザベートのセリフや歌の意味がわかるようになった。女性として、女優として、広くものをみることができたり、経験を積めることが年を重ねることの魅力だと思う。」と締めくくった。

そんな一路氏は9月10日より上演のミュージカル『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界 ~3rd Season~』に出演し、『エリザベート』の楽曲も披露する予定だ。ぜひ本作の上映と併せておすすめしたい。


●登壇ゲストプロフィール

一路真輝(いちろ まき)
宝塚歌劇団雪組トップスターとして『風と共に去りぬ』(スカーレット・オハラ)、『ベルサイユのばら』(オスカル)などの話題作に出演し、1996年日本初演となる『エリザベート』(トート)で退団。同年に、東宝ミュージカル『王様と私』のアンナ役で女優としてのスタートを飾る。2000年にはタイトルロールとして東宝版『エリザベート』に臨み、その後06年(日生劇場)まで出演。また『キス・ミー、ケイト』『イーストウイックの魔女たち』では一転、茶目っ気あるコメディエンヌぶりを発揮。06年日本初演『アンナ・カレーニナ』では哀しい運命のヒロインを鮮やかに演じる。音楽劇『リタルダンド』(PARCO劇場)、ミュージカル『ルドルフ』(帝国劇場)、『細雪』(明治座)、『Op.110ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙』(大手町よみうりホール)、舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士-大坂夏の陣(IHIステージアラウンド東京)、『モダン・ミリー』(シアタークリエ他)等、数々の舞台、コンサート、ドラマと活躍の場を広げ、2022年には芸能生活40年記念コンサート『True to Myself』を開催。96年第22回菊田一夫演劇賞、04年第12回読売演劇大賞優秀女優賞、2016年第37回松尾芸能賞優秀賞受賞。2019年オーストリア共和国有効栄誉金賞受賞。


【STORY】ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベート。1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘するも、厳格で形式的な公務にますます窮屈さを覚えていく。人生に対する情熱や知識への渇望、若き日々のような刺激を求めて、イングランドやバイエルンを旅し、かつての恋人や古い友人を訪ねる中、誇張された自身のイメージに反抗し、プライドを取り戻すために思いついたある計画とは——。

『エリザベート 1878』
監督・脚本:マリー・クロイツァー
出演:ヴィッキー・クリープス、フロリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ローレンツ、マヌエル・ルバイ、フィネガン・オールドフィールド、コリン・モーガン
2022年/オーストリア、ルクセンブルク、ドイツ、フランス/ドイツ語、フランス語、英語、ハンガリー語/114分/カラー・モノクロ/2.39 : 1/5.1ch 原題:Corsage 字幕:松浦美奈 字幕監修:菊池良生 
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、ドイツ連邦共和国大使館、オーストリア政府観光局 
提供:トランスフォーマー、シネマライズ、ミモザフィルムズ 
配給:トランスフォーマー、ミモザフィルムズ
© 2022 FILM AG - SAMSA FILM - KOMPLIZEN FILM - KAZAK PRODUCTIONS - ORF FILM/FERNSEH-ABKOMMEN - ZDF/ARTE - ARTE FRANCE CINEMA

https://youtu.be/KgGvHVYOREw


『エリザベート 1878』
2023年8月25日(金)より
TOHOシネマズ シャンテBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国絶賛公開中

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