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【オフィシャルレポート】『丘の上の本屋さん』鈴木るりかさん、三辺律子さん登壇、特別親子試写会トークイベント!

絶賛公開中のイタリア映画『丘の上の本屋さん』日本劇場公開を記念して、日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホールにて、2月28日(火)特別親子試写会上映後に、作家の鈴木るりかさんと英米文学翻訳家の三辺律子さんによるトークイベントが行われ、作品の見どころについて語っていただきました!

親子を対象にしたイベントは、作家として、翻訳家として、それぞれ異なる分野の文学界で活躍するお二人ならではの視点から、映画を通して描かれる、初めて触れる読書の喜びや本が持つ無限の魅力について語り合った。本作の劇場パンフレットにもエッセイを寄稿している鈴木さんは「(古書店の店主)リベロがエシエンに語るセリフが深く考えさせられるものばかりで、どれも心に残りました。中でも「ゆっくり読んでごらん。すると中身が体にしみ込んでいく。そしてある日不意に現れるんだ。」というセリフにこれがまさに読書の効用だと思いました。」と語った。三辺さんも「私が翻訳業をしているのは、多くの人に本を読んで欲しいから。リベロが羨ましい!こんなことをしてみたい。」と、エシエンだけでなく、本屋に集まる個性豊かな人々に本の魅力を伝えていくリベロに共感のコメントを寄せた。




また作家としての執筆活動について鈴木さんは、「小学4年生の頃に物語を書き始めたきっかけは、文学賞の副賞だった、10万円分の図書カードのためでした(笑)。」と語り、会場が笑いに包まれる一幕も。さらに、子供たちが本に親しみを持ってもらえるためのアドバイスを求められると「本にも相性があるので、読み始めて「自分には合わないな」と思ったらそこでやめていいんですよ。その時は合わなくても、時間を置いて、数年たった後に手にとったら全然違う風に読めるようになった、ということもありますから。リベロも映画の中で「本は食べ物と同じ。食べてみなけりゃ好きか嫌いかわからない」と言っていて、それと同じように、とりあえず本を手に取って開いてみることが第一歩だと思います。その第一歩が、絵が多いとか、字が大きくて簡単に読めそう、とかでもいいと思うんです。




作家を夢見る子どもたちに対しては「作家に年齢制限はないので、いくつになっても挑戦することができます。小説を書くためには、たくさん本を読んで知識を蓄えることも大事ですが、いろんな経験を積むことも大事です。外に出ていろんなものを見て経験して吸収して、引き出しの数を増やしてください。」とエールを送った。三辺さんは子どもたちに薦めたい本について、「現代の新しい本は、現代の子どもたちに合わせて書かれているので、古い本だけでなく新しい本も読んでいただいたら、読書をより面白く感じてもらえるんじゃないかなと思います。」と読書の楽しむためのヒントを伝えた。




●登壇ゲストプロフィール
鈴木るりか(すずき るりか)
作家。2003 年、東京都生まれ。小学4年、5年、6年時に3年連続で、小学館主催の『12歳の文学賞』大賞を受賞。2017年10月、14歳の誕生日に『さよなら、田中さん』でデビュー。10万部を超えるベストセラーに。韓国や台湾でも翻訳される。2018年『14歳、明日の時間割』、2019年『太陽はひとりぼっち』、2020年『私を月に連れてって』、2022年『落花流水』を刊行、2023 年秋に新刊『星に願いを』刊行予定。


三辺律子(さんべ りつこ)
英米文学翻訳家。訳書に『ジャングル・ブック』(岩波書店)、『パディントン、映画に出る』(WAVE 出版)、『ルイスと不思議の時計』(静山社)、『エヴリデイ』(小峰書店)、『ダリウスは今日も生きづらい』(集英社)、『かわいい子ランキング』(ほるぷ出版)、『ルビーが詰まった脚』(東京創元社)ほか多数。共編著書に『BOOKMARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』など。

『丘の上の本屋さん』
監督・脚本:クラウディオ・ロッシ・マッシミ
出演:レモ・ジローネ、コッラード・フォルトゥーナ、ディディー・ローレンツ・チュンブ、モーニ・オヴァディア
2021年/イタリア/イタリア語/84分/カラー/2.35 : 1/5.1ch
原題:II diritto alla felicità 字幕:山田香苗 
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
提供:シネマライズ、ミモザフィルムズ 配給:ミモザフィルムズ 
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『丘の上の本屋さん』新宿ピカデリーシネスイッチ銀座アップリンク吉祥寺ほか絶賛上映中!

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