マガジンのカバー画像

絵画に惹かれて

4
絵画との出会い、愛してやまない画家、絵画の魅力に気づいたきっかけについて綴る。
運営しているクリエイター

記事一覧

絵画に惹かれて(4) - 魅力に気づく時(中編) -

絵画に惹かれて(4) - 魅力に気づく時(中編) -

今年の6月、約8ヶ月ぶりに美術館へ足を運んだ。

お目当ては「モンドリアン展」。

23年ぶりに日本でモンドリアン展が開催されたのだ。

モンドリアンといえば、この写真にある「コンポジション」や「砂丘」が有名であり、私自身もこれらの作品を見るのを楽しみに絵画展へ行こうと決めた。

絵画展へ行ったあとはおそらくそれらの作品のことが心に残るだろうなと予想していたのだが、実際に作品たちを目の前にして、私

もっとみる
絵画に惹かれて(3) - 魅力に気づくとき -

絵画に惹かれて(3) - 魅力に気づくとき -

両親に連れられて様々な絵画展へ足を運ぶも、なかなか絵画の魅力というものがわからなかった子供時代。(今もまだ子供だが…)

私に絵画の魅力を教えてくれたのは、作家・原田マハさんだった。

大好きな女優さんがおすすめの本として挙げていた一冊の著者がマハさんで、それがきっかけで手に取った。

初めて読んだのは『楽園のカンヴァス』。

ふたりのルソー研究者が1枚の絵の真贋を見極める物語だ。

この本がきっ

もっとみる
絵画に惹かれて(2) - いちばん好きな画家 -

絵画に惹かれて(2) - いちばん好きな画家 -

今回は幼いころから大好きだったとある画家について綴っていきたい。

前回懐古したように、私はつい最近まで絵画を見に足を運ぶことの魅力に気づけていなかった。

だがそんな私にも、幼いころから今もなお愛してやまない画家がいる。

その名は『東山魁夷』。

初めて行った東山魁夷展で幼いながらにその絵の色彩に心奪われた。

小学生のころから好きな色を聞かれる度に「藍色」と答えていた原点には、おそらくこの時

もっとみる
絵画に惹かれて(1) - 絵画との出会い -

絵画に惹かれて(1) - 絵画との出会い -

先日、約4か月ぶりに美術館を訪れた。

今回は展示の内容という以上に改めて実感したことや気づいたことがあったので、何度かに分けて絵画について綴っていくことにする。

(ユーモアセンスのかけらもない人間なので、少々固い表現ばかりなのはご容赦願いたい。)

私と絵画の出会いはおそらく小学生のとき。

もしかすると、覚えていないだけで幼稚園児のころかもしれない。

私の両親は美術館が好きで、様々な展覧会

もっとみる