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ADHDの私が部屋を片づけられるようになったきっかけ3選

こんにちは、みもです。

私は子供の頃から部屋を片づけることがとても苦手で、18歳の時に、精神科でADHDと診断されました。

それから発達障害や片づけ方に関する本をたくさん読んできましたが、一度は片づいてもまたすぐ散らかってしまったり、なかなか片づけられるようにはなりませんでした。

でもそんな中で、これを経験してから部屋がスッキリするようになってきたな、という出来事が3つありました。

ではそのきっかけを、お話していきます。



①ときめくものだけを残した

『ときめくものだけを残す』というのは、『人生がときめく片づけの魔法』の著者・こんまりさんこと、近藤麻理恵さんが提唱した片づけ方法です。

方法は、まず部屋の中にあるものをひとつずつ両手で触ったり、抱きしめてみたりします。

その時、自分が心から大切だと感じているもの、つまりときめくものを触ると、心がキュン!とします。

こんまりさんは『全身の細胞が少しずつ上に上がる感覚』と表現していますが、まさにそのような感覚です。

しかしときめかないものを触った時は、その感覚はありません。逆に心がズーンと重くなるような感覚になります

このようにひとつひとつモノに触れてみて、ときめいたものだけを残そうというのがこんまりさん流の片づけです。

言葉だと伝わりにくいかもしれませんが、実際にやってみると大切にしてるものとそうでないものを触った時の感覚が違う、ということを実感できると思います。


この片づけ方法を実践してみたことが、私の人生を大きく変えました。

私は学生の頃に大好きだったアイドルがいて、熱が冷めてからも集めたグッズが捨てられなかったんですが、試しにさわってみるとまったくキュンをこないものがほとんどでした。

確かに私は「あんなに大好きだったのに捨てるなんてひどいよね」といった罪悪感から捨てられなくて大切だから手放せないわけではなかったと思います。

それに気づいたことで「今ときめかないものを部屋に置き続けても仕方ないよな、手放そうかな」という気持ちになりました。

ただ、『ときめくものは残してときめかなかったら全部手放す!』がすぐに実践できるほど、簡単な問題ではありません。

やっぱりキュンとこないけど、捨てる決心がつかない…というものが、最初はほとんどでした。


でも大事なのは「これは自分にとって大切だからここに置いてるわけじゃない」と気づくことなんですよね。

「私は本当は好きじゃないものだらけの部屋で生活しているのか…」と考えると、それを置いているスペースや片づけにかかる時間がもったいなく感じてきます。

それからモノへの執着が減って、徐々にモノを手放せるようになっていきました。



②メルカリをはじめた

こんまりさんの片づけ方法をはじめてから「これはもう手放そうかな」と思えるものが多くはなったんですが、

高かったものや状態がいいものは、捨てるのはもったいなく感じるし、買取ショップにいってもほんの数十円や数百円にしかならないので、なかなか手放す決心がつきませんでした。

オークションやメルカリはずっと気になっていましたが、発送や購入者とのやりとりがめんどくさそう、と思ってなかなかはじめられず。


ですがある時、私が小学生の時にディズニーランドで買った2000円のおもちゃがメルカリで7000円で売られていることを知って。

速攻でメルカリはじめて売りました。

20年近く持ち続けていたものではありましたけど、7000円があったら何が出来るか?って考えると、これを売って今ほしいもの買った方がいい!と思ったんですよね。


それから自分の持っているものを、高値で売れるものからどんどんメルカリで売るように


使ってないものがお金になって、自分が今ほしいものにそのお金を使える嬉しさ

部屋の隅で忘れ去られてたものが、今大事にしてくれる人に渡る気持ちよさ

部屋から物が減っていくことの快適さ

を知って、かなり物を手放せるようになりましたね。

今までで50点ほど売りましたけど、売らなきゃよかった!と後悔したものはひとつもないです。

ディズニーのおもちゃも子供の頃の思い出として記憶にしっかり残っていますし、7000円になってくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです。


あと私はとてもめんどくさがりなんですけど、メルカリは思ってたより面倒じゃなかったです。

購入者とのやりとりもほとんど挨拶程度ですし、発送はメルカリ便というものがあって、相手や自分の住所を書く必要がないうえに、宅配ロッカーに入れるだけで発送ができるというものがあるんです。

私は荷物を送る時、郵便局やコンビニで店員さんとやりとりするのがおっくうに感じがちなので、他人と会話せずに荷物を送れるっていうのはすごく楽ですね。

まぁそれでも面倒な時もありますけど、これ頑張ったらお金が入るから!という気持ちでやってます。

たまに「メルカリですごく態度が悪い人がいた」とSNSで晒されてることがあるからやるのが怖いという人もいるかもしれませんが、ああいう人が目立っているだけで、ほとんどの方は気持ちのいい対応してくれますし、私も不快な購入者に当たったことは一度もありません。

部屋も片づけやすくなってお金も手に入って良い事だらけなので、メルカリははじめて本当によかったなーと思っています。



③災害を経験した

※ここから少しセンシティブな内容になりますので、不安になりやすいという方はご注意ください。


数年前、地元が台風の被害に遭いました。

その時うちの家は大きな被害はなかったんですが、家が半壊して住めなくなったり、床が浸水して濡れた家具を全部処分していた人が周りにいました。

それからしばらくして、近所の家が火事になりました。

けが人も出ず、周りの家に燃え移ることもなかったみたいですが、家は全焼していました。


どちらも我が家に大きな被害はなかったんですけれど、当時私は不安障害が強かったのもあって、『自分の家が浸水したら、火事になったらどうしよう』ということを1日中考えて、不安で頭がいっぱいになっていました。


ただそれがきっかけで災害について本気で考え、災害にあって家にあるものが水浸しになったり燃えてしまったりしたら簡単になくなってしまうんだな、と思ったら、モノへの執着が少しなくなりました。

もし家が火事になった時、その火事の中に飛び込んでまで持ち出さなきゃいけないものってあるのか?と考えて。


私はゲームや読書など趣味が多いですが、その状況になったら手放すしかないし、あとで「仕方なかったんだ」と諦めもつくと思うんですよね。

そう考えたらモノは持ちすぎてても意味がないなと思って、多すぎるものを減らしていく決心がつきましたね。


とはいえ、自分の人生を豊かにするためにはある程度はモノが必要だと思うんです。

私はファッションが好きですが、どうせ災害にあったら全部なくなっちゃうんだからといって少ない服で過ごすようになったら、人生の楽しみが減ってしまうんですよね。

なのでモノなんて意味がないから全部手放しちゃえ!とはいわないけれど、モノに執着しすぎない人生を送ることが大切だなと、今は感じています。



『モノを手放す』ことで部屋が片づく

以上、私が片づけられるようになったきっかけの出来事3つを紹介しましたが、これらはすべて「モノを手放す」という方法なんですね。


片づけの本には整理術に関する本もたくさんありますが、整理整頓だけでは、一度はスッキリしてもまた元の状態にもどってしまいます。

特にADHDの人は衝動的に買い物をしてしまいがちで、部屋に物が多いという傾向があります。

なので結局、モノを手放して必要なものを厳選していく、というのが一番片づけのリバウンドをしない方法だと私は感じています。


『アンチ断捨離』や『捨てない片づけ』という言葉もありますが、みんな「捨てなくていいんだよ!」って言われたいから、その言葉に人が集まるんですよね。

私も元々オタク気質なので、お金をかけてコレクションしてきたものを手放したくない!という気持ちはすごくわかります。

でも私の経験上、生活しやすくしたいならモノを減らすっていうのが一番大事だと実感しています。

もちろん手放さない片づけで満足できている人はそれでいいと思うんですが、なんか生活しづらいなー、イライラするなー、と感じる人は、モノを手放していくことをおすすめしたいと思います。

その上で、私の片づけられるようになったきっかけが参考になったら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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