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旅することは、共感力を養うこと

旅に出てからというもの、「もし自分がここに生まれていたら?」ということを何度も考える。

もし、日本に生まれず、東南アジアの田舎に生まれていたとしたら、毎日メコン川を見てぼーっとしただろうか。タクシーのドライバーになって、毎日同じように働いただろうか。ITとは全く無縁で、ずっと同じ場所にとどまっただろうか。

生まれた場所 / 時代が少し違っただけで、ほぼできることは限られてしまう。変えようとしても、変えられない人だっている。

もちろん、幸福度の観点でどちらが良いとは必ずしも言えないけれど、資本主義の社会においては、なんと自分は恵まれているのだろうか。そんなことをよく考えるようになった。


ビザなしで渡航できる日本のパスポートがあれば、いこうと思えばどこえでもいけるし、キャリアチェンジだって、勉強しようと思えば学習教材はどこにでも転がっている。

そう思えば、就活や普段のちょっとしたことに文句を言っている自分に嫌気がさしてくる。なんと自分は恵まれているのだろうか。頭で考えたら当然だし、データや数字で見ても当たり前の事実なのだけれど、やはり実際に目でファクトを確認して初めて体感することだった。

デザイン思考の1番目は共感することだけれども、共感力を鍛えるには日々「もし自分が〜だったら」と考える機会を増やすことだと思う。それはHow might we(どうすれば ~ できるだろうか?)というよりは、What if(もし ~ だったら)の問いかけ。

別にデザイン思考を使って仕事をこなしたことはないから、それについて語ろうとはしないけれど、デザイナーだから共感力を鍛えるべきというよりは、人間性を磨くため、相手を理解し自分のように接するために、共感力を養うことはとても大切なことで、この旅を通してたくさん学んでいる気がする。

今日もメコン川は穏やかだ。

おまけ


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