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新卒テックデザイナーの日常を書き留めることにした

2年の休学とデザイン修行、約4ヶ月のバックパック世界半周を終え、2020年から東京で働く新卒テックデザイナーになった。

世間はコロナウイルスによるパンデミックにより大騒ぎ。せっかく東京に来たのにキラキラ東京ライフはまだ満喫できていないけれど、さすが大企業と言われる会社に就職できたこともあり、4月1日はリモートで入社式、PCをもらいに一度だけ会社に出社し、その後はずっとリモートで研修している。

今の会社では6月まで研修を行うので、毎日まだ余裕を持って勉強させてもらっている。新卒研修はブログやらで虚無だと言われて大丈夫だろうかと不安になっていたこともあったけど、自分の場合デザイナーとしての鍛錬は実践が先で、常にアウトプットが求められる状況で今まで何かとやってきたから、しっかりと学ばせてもらえる時間があると言うのはとても感謝なことである。

他の会社では入っていきなり現場ということもあるので、2ヶ月間じっくり学ぶ時間があるというのは、とても幸せな環境なのだと思う。

そんなこんなで今はまだ余裕があり、リモート勤務(研修)だと起きてから働くまでの時間も余るので、どうせならnoteの更新頻度をあげたいなと思い、過去の世界半周の旅の記録を更新しながら、現在の新卒テックデザイナーとしての学びを更新しようと思い立った。

書くことの恩恵

「書くこと」における恩恵は計り知れない。電通のコピーライターの方が書いた著書「言葉にできるは武器になる」を昔読んでから、書くことに対する見方が変わった。

人は普段何か物事を「内なる言葉」として考え、それを人に話す言葉「外に向かう言葉」として発言する。世の中には「外に向かう言葉」をそれっぽく言うメソッドは存在するけれど、その人の知性や思考の深さというものは普段考える「内なる言葉」から成り、それを磨くには書き出して初めて可能になる。

例えば、ホワイトボードに書いてディスカッションしやすくなったり、最近話題のコーチングでも、人に話すことですっきりして新しい洞察を得られるといったことも、これと同じである。

また、書くことはある種のセラピー的側面もあるだろう。鬱傾向が高い人は、頭の中で同じことを考える反芻思考という状態に陥る。自分も一時期同じような自体に陥り辛かったけれど、ブログに書き出したり、人に悩みを相談したりすると、「あれ、大したことなかったかも...」なんて思うことも度々あった。

考えているつもりになっている状態はとても危険で、それを理解するには思考を吐き出すことでしかなかなか理解できないのである。

以前インドに行った時、インド人がお喋りない人ばかりで驚いたけれど、インドで優秀な人が多いのもここに理由があるのだろうと思った。普段から自分が考えていることをしゃべることによって、彼らは思考を整理しているのだ。

自分の周りにもお喋りな人に限って優秀な人が多いから、それから自分も意識してその人たちを真似るようにした。

冒険の書を記録するように書く

大学を2年休学して、企業のインターンとして働きながらデザイナーとしてのスキルを磨き、IT企業に新卒として入社した。

多少働いた経験があったとしても、スタートアップ的な環境が多かったから1デザイナーとしてはまだまだで、同期を見ていてもやはり美大・芸大で学んできた子やイラストが好きな子を見ていると、造形力でかなり劣等感を感じる。

きっと自分は「見習いデザイナー」から「駆け出しデザイナー」へ称号が上がったばかりで、まだまだ一流デザイナー(勇者)への道へはほど遠いと思う。

もちろん生粋のデザイナーになることは目標ではない。就職活動の自己分析で決めた自分のMissionが本来の目的であり、ありたい姿がテックデザイナーという役割である。

でも、デザインを学ぶことは自分にとって世界を知ることで、世界を知ることはとても楽しいことなので、人生100年時代と捉え日々学び続けたいなと思う。

日常を書き留めること。それは思考を吐き出し、内省を深めることであり、まるでゲームをセーブすることである。記録するという行為を通して、現在地を知り、経験をよりよい記憶に書き換えることでもあるだろう。

これからの日々の歩みを文章に残すことで、アップデートしていきたいと思う。気がかりなのは、1ヶ月後の自分がモチベーションだけ高い自分に自己嫌悪しないかどうかだが、まぁきっとなんとかなるだろう。大事なことは旅から学んだから


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