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心のHPが30%を切ったらいったん回復に専念していい

新入社員対象のメンタルヘルス研修で、若い人たちにメンタルヘルスへの関心を持ってもらうために、RPGゲームに例えてみたことがあります。
(私はドラクエをイメージしていましたが、その時はポケモンの方がいいと言われて、世代間ギャップ?を感じました💦)

敵と戦って、HPが減ってきたら表示が黄色や赤色になって、そろそろ休んだ方がいいなとわかるので宿屋に泊まって回復しますよね。
HPが減っていることがわからなかったら、そのまま戦い続けて、いつか死んでしまいます。

私たちの心にも、ゲームと同じようにHPがあって、減ってきたら休む必要があるんです。
そのためには、心のHPがどれくらい残っているのかに気づくことが大切です。

どこまでピンときてくれたかはわかりませんが、単にメンタルヘルス(心の健康)が大事なんです、と言うよりは関心をもってもらえたのではないかと思います。


RPGゲームってよくできてますよね。
他にもいろんなものが例えられると思いました。

たとえば、レベル1では負けてしまう敵も、レベル10になったら勝てる。そのためには経験値を積んで、攻撃力や防御力などのステータスを上げて、技や呪文を身につけます。
現実で考えると、自分の心がどんな時にダメージを負うのかを知り(経験値を積む)、そのダメージを避けたり軽くしたりできるようになり(ステータスを上げる)、ストレス発散したりできるようになる(回復呪文を身に着ける)、みたいなイメージでしょうか。

現実では、敵(ストレス)と戦うことはあっても、倒すことはあまりないと思うので、攻撃力を高めるというよりは、防御や回復を上手にできるようになることが大切かもしれません。


そんなことを考えていたら、こんな素敵な本に出合いました。

とても読みやすくて受け止めやすい本だったので、心が疲れている(かもしれないと感じている)人にはオススメです。


ゲームで考えると、HPが少なくなったら休むべきって当たり前に受け入れられるのに、現実だとなぜか「もっと頑張らなきゃ」と思わされてしまうのが苦しいところです
日本ならではの根性論や、頑張ればなんとかなる、といった精神が、気付かないうちに刷り込まれているのかもしれないと思います。

でも、休んだ方がいいんです、いや、休むべきです。HPがゼロになったら死んでしまいますから。現実には、教会も復活呪文もありません。


わびさんという方の素敵なツイートに出会いました。

「まだ大丈夫」なんて思い始めたら、すでに無理をしている証拠です。危ないです。(一部抜粋)

ゲームで考えるとよくわかります。
HPの表示が青いときは、「まだ大丈夫」なんて考えもしません。黄色くなってきて、回復手段もなくなって、でもあとちょっとで街につけそう、という時に「いや、まだいける!」と進んで、全滅してやり直しになったりします…。
HPが30%切っている時の自分なりのサインを知っておくことも大事です。


今、あなたの心のHPは何%ですか。
ピンとこない場合は、スマホの充電のようなイメージで、今の自分の充電が何%残っているか考えてみるのもオススメしています。

30%切っているのに、「休んではいけない」とあなたに言う人は、あなたを大切にしてくれる人ではありません。
もしかしたら、あなたのHPが30%切っていることに気づいていないだけかもしれないので、一度は伝えてみてほしいですが、それでも伝わらなかったら、あなたを追い込むだけなので離れてしまうという選択肢もあってもいいと私は思います。

迷ったら、ゲームに例えて考えてみるのも一つの手段。
一人ひとり、自分に合った考え方が見つかったらいいなと思います。



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