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スペイン巡礼 おばちゃん一人旅 2022年6月 ④ 郵便局とピンチョス

2022年6月3日 
パンプローナ(Pamplona)
歩き始めまで その2


スーツケースを郵便局から送る

日本から持ってきた荷物は30リットルのバックパックとスーツケース。
歩く際の荷物はバックパック一つなのだが、飛行機に乗る際、トレッキングポールと液体石鹸、それに万能ナイフは機内持ち込みができない。
何に入れよう?
小さい荷物にするとロストバゲージになるのが心配で、このスーツケースに入れることにした。どうせならと、ほとんどの荷物をスーツケースに移し、バックパックを軽くしたおかげで、移動するのが楽だった。

でも帰国する時までこのスーツケースはお役御免。
そこで、郵便局から先の町まで送って局留めにすることにした。
この制度は巡礼者用の特別なサービスなのかもしれない。

本来、最終地のサンティアゴ・デ・コンポステーラの郵便局で預かってもらう制度らしいが、行き着けない私は、途中の町のレオンでの局留めを希望。
初めはダメ出しされたが、ルールブック?にはそれも可、とあったらしく無事預かってもらえた。1ヶ月分の料金を払った。21ユーロ(3000円弱)

バックパックとサコッシュ、それに局留めにしたスーツケース


街に繰り出してピンチョスを味わう


宿で自分のベッドも決まったし、必需品のクレデンシャルも手にいれた。
スーツケースも無事送れたし、あとは明日歩き始めるのみ。
さあ、街に繰り出してピンチョスを食べに行こう!

パンプローナといえば、牛追い祭りのサン・フェルミンが有名だが、バスク地方に近いこの町は、バル(居酒屋)のピンチョス(つまみ)も有名。パンプローナをスタート地に選んだのも、ピンチョスを味わいたかったから。

街をキョロキョロしながら歩く。
ここが何やら美味しそうな予感がするぞ、とあるバルに入ってみた。
外のテーブルは埋まっていて、こじんまりとしたお店の中も賑わっている。
まずはカウンターに並んでいる料理とビールを注文。

目の前に美味しそうなピンチョスが次々と出てきては運ばれて行く。
指差す間も無く、料理の名前も分からない。
一人で飲み食いしているアジア人のおばちゃんを気遣ってか、お兄さんが声をかけてくれた。オランダ人で、スペイン人の奥さんとグルメ旅をしていて、ピンチョスを食べに来たのだと。
xxxは食べた?と聞かれ、それはもしかして目の前を通り過ぎたピンチョス!
お兄さんが頼んでくれた。

美味!色々な味が絶妙に絡まり合い口の中で溶けてゆく。

後日、グルメ通のアメリカ人巡礼者から、このバルは有名なガウチョ(Gaucho)なのだと教えてもらった。

こちらは別のバルで。いつもビールを一口飲んでしまってから写真を撮っていないことに気付く。
思わず二度見してしまった。人形だよね? 手があまりにもリアルなもので。

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