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なぜ保育士の多くは続々と辞めていくのか?


保育士の友人たちや、子どもを保育園に預けている保護者たちから「辞めていく保育士多いよね…」という言葉が幾度も寄せられた。何故こんなにも離職率が高いのか?


心身をすり減らしながら長時間働いているのにもかかわらず、給料が割に合わない。これももちろん離職理由の上位に上がるのだが、わたし自身の経験から述べると、断トツで多い理由が他にある。


結論を言うと・・・ずばり、


人間関係


これが大半ではなかろうか。



子どもたちやその保護者が嫌で辞めるわけではない。(それもあるかも知れないがあまり聞かない)


ずばり職員同士での人間関係

である。




「保育に正解はない」
保育業界に携わる人であれば、一度は聞いたことがあるこの言葉。
「正解」がないにもかかわらず、人は無意識に“こうであるべき”というマイルール、すなわち存在しないはずの「正解」を、作り出してしまっているようなのだ

その正解というのやらは、今までの自分の経験や蓄積された思考から、勝手に作り出されてしまっている


「正解」があること事態が問題ではない
その「正解」を他者に何らかの形で押し付けてしまうことが問題なのだ



保育現場では、
A先生の正解「○○であるべき!」vs B先生の正解「××であるべき!」
という、正しさの証明が目には見えない(あるいは表面化してる)ところで繰り広げられている



保育現場に限らず、正しさの証明はどの職種でも、そしてどの家庭のなかでも、日常的に行われているのではなかろうか。我々は正しさの証明と共存しているようだ…


A先生とB先生では育った環境も違えば、思考も全く異なる。二者間で意見が割れるのは自然なことだ。ところが自分が「正しさの証明争い」のフィールドに立ってしまった瞬間、その当然なことにさえ見えなくなってしまう。そして一気に戦闘モードへと突入。終わりの始まりだ

保育現場では、二局間での対立(園長vs部下、同僚vs同僚、お局vs新人、先生vsパートの先生など)がありとあらゆるところで繰り広げられている

「○○すべき!!」「××すべき!!」
という意見が異なる両者が、激しく(ときには怖しいほどおだやかに)対戦し、それに敗れた方、あるいは耐えきれなくなった方が、泣く泣く保育現場を後にしていくのだ…

「子どもが好き♡」そんな純粋な気持ちが、保育士として働くことで、大きな社会貢献に繋がるというのにもかかわらず、保育士たちは主軸である“子ども”からズレた、“大人”が理由で離職することを免れないのが実態である。

このような正しさの証明、みなさんはどのように思いますか?



他人事だと思った、そこのあなた!!職場に限らず、家族・パートナー・友人などあらゆる人間関係においても起こり得ることなのです



(わたしも無意識で正しさの証明という名の争いを旦那としまくっているなぁとつくづく…)

最後に:子どもたちに、同僚に、後輩に、上司に
愛情や優しさ、気遣いなどを与えて与えて与えまくりでなんだか自分は心身すり減らす一方・・・そんな状況下で頑張っている、あるいは今後頑張ろうとしている全国の保育士のみなさま!!みなさまは間違いなく、小さな子どもを預けて仕事へ行く保護者の希望の星です!いつも本当にお疲れさまです。


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