気持の持ちようと、生きていくことについて考えてみた。
今朝ポッドキャストで「志賀十五の壺」https://radiotalk.jp/program/39104を聴いていたら、結局感情は本人が決めるもの、というような話をしていて面白かった。そのあと通勤で自転車こぎながら、わたしなりになんだか考えてしまったことを。
人間ってほんとうに感情に縛られる生き物だ。ひとによって程度は違うだろうが、わたしはなるべくネガティブな感情は押し殺すように生きてきたので、その影響がジャブを打つように少しづつ年齢とともに効いてきている気がする。
そんなことに気づいたのはわりと近年のことだ。わたしは長女で、なんでも完璧に遂行することを母に圧をかけられてやってきた気がする。自分がやりたいことよりも、やるように言われたことなどをこなす方を優先順位にしてきた。つらいとかやりたくないとかは表に出さないように生きてきた時期が長い気がする。いまでもそういう傾向であるし、自分のネガティブな感情に面と向き合ってきていない。
わたしこそ本当はちゃんとしたセラピストさんがいたらセラピーしてもらうべき人間のような気もするが、まあ、自己分析で乗り切ってみようかと思っている。
「気のもちよう」という言葉があるが、実はほんとうにこれ、核心をついている気がする。
これは医学でもプラセボ(プラシーヴォ)効果、というのがあるが、頭痛などを感じている患者に「痛み止めだ」といってビタミン剤を飲ませる。そうすると症状がなくなる、などのことだ。
つまり、感情や考え方は健康にも作用をおよぼす。
理不尽で嫌なことが自分にふりかかったら「なんで私がこんな目にあわなくてはならないのか」と思う。その場合、「どうして?」という意味で沸く感情は人それぞれだったり、そのときの状況だったりで違うだろう。
それは「なぜわたしだけ?!」という怒り。「こんなことが身に降りかかるわたしってかわいそう」という悲しみ。
でも、考えようによっては人生って、結局良いも悪いも日々イベントだらけではないか。そしてその繰り返しを経て、絶対にいつか、死ぬ。
そう、いつか死ぬんである。
わたしは、「終活」というものを抜かりなく行うような境地にはまだ入っていない。「終活」という言葉には、わたしにとっては「死んだときに周りに迷惑をかけないように」という考えがつきまとう。それは、自分のためではなく、誰かのために、って感じ。あくまでわたしにとってのこの単語の響きが、ということではあるが。
でも、「いつか死ぬよ」ということを前提に考えた時には、いらないものは捨てていく、物事に執着しないという概念がわたしにはストンと落ちてくる。もともと物を抱え込むタイプだから、今年の年末はいろいろ捨てようかなと思っている。
いつか死ぬんだったら、その限られた時間のなかであがいてみるのもよし。嫌な物には手をださないのもよし。
わたしはまず、かなり前から年賀状を出すことをやめた。そうすると、年々来る年賀状が減ってくるが、それでいいのだ、わたしにとっては。
本当に大切な人との縁は切れないし、一度切れても必ずまたつながる。そんなもんだと思っている。
だから、限られてた時間の中で、わたしはネガティブな感情を引きずるのはナンセンスだと最近思い始めたし、自分にネガティブな感情を起こさせる人や事柄からはなるべく遠ざかろうと思う。
もちろん、諸々の理由により、どうしてもネガティブなものから離れることができないこともあろう。
でも、もし少しでもそれを和らげることができそうな道があれば、それを模索してみる。
つまり、人生はどうせ終わるんだから、自分で好きなストーリーにもっていっていいんじゃない?と思うのである。
人はひとりでは生きることが大事だし、感謝の気持ちをもつべき、ということはよく聞いた話ではあるが、年をとるにつれてそのことがよくわかってくる。
子どものころに「少女ポリアンナ」という小説を読んだ。実はこの話、嫌いであった。この主人公の少女は両親を亡くし叔母にひきとられるのだが、そもそもどうみても幸せとは言えない。しかし、どんなことでもすべていい面を見ることにより幸せを感じるゲームをしながら生きている。例えば(わたしが覚えている内容が正しければ)片足を骨折した近所の気難しい老女にお見舞いにスープを運ぶお使いを命じられるのだが、その老女に「片足折ったのは幸せね」と。老女は仰天するが「だって両足を折るよりもずっといいじゃない」、と。
子どものころ、「いやいや、まてよ~、その考え方、おおかしいだろ。」と思い、この話が嫌いだった。
年を重ねて、ポリアンナに賛同してきた・・・・訳ないだろう~??!!ポリアンナは極端すぎないか??!!と改めてここでググってみると、なんと「ポリアンナ症候群」というものが存在するんだと。
はい、というわけで派手に脱線。
次回はポリアンナ症候群について(笑)。
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