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チップ制度について。ワイキキで聞かれた質問トップ3!「いくら払うの?どうやって払うの?いつ払うの?」そして、ロコはどれくらい払ってるの?

日本人に馴染みのないチップ制度。
ハワイに来てレストランで食事をしたり
スパでエステを受けたり
何かしらのサービスを受けると
アメリカではお会計の際に
チップを支払う制度がある。

私はワイキキのホテルで
日本人観光客のお客様に対応してきたので
お会計時に多くの人が
チップ制度に戸惑っているのを見てきた。

聞かれる質問のトップ3は
①「どれくらい払えばいいのですか?」
②「キャッシュで渡すのですか?
  クレジットカードで払えるのですか?」
③「いつ払えばよいのですか?」

回答は
①料金の15~20%くらい
(最近のホテルでは18~22%となっているところも少なくない)

②どちらでもよい。
キャッシュの場合は、キャッシュをそのまま担当者に渡せばOK。

クレジットカード払いでは、署名をする時にチップの金額を自分で記入できるので、自分で計算をして相応の金額を記入して、最後に合計金額を書く。
(観光客の多い地域のレストランでは、レシートにご親切に18%はいくら、20%はいくら、とチップの料金が書いてあるので、その中から選ぶと計算をしなくて済む。また、チップ計算アプリもたくさんあるので、旅行の時に活用すると便利。)

自分で書いた合計金額(TOTALの箇所に書いた金額)がクレジットカードにチャージされる。

③チップはたいてい、最後のお会計時に支払う。
レストランのテーブル会計の場合は、
お会計時にウェイターに直接キャッシュを渡してもよいし、
ウェイターが忙しそうだったらテーブルの上にチップ分のキャッシュを置いて帰ってもよい。

クレジットカード会計の場合は、チップを記入し署名をしたら、お客様控えを自分で抜いて取り、残りはそのままテーブルに置いて帰る。

エステやマッサージの場合も、帰り際に担当者にキャッシュを渡すか、クレジットカード払いならチップを追加して署名をする。


なんとなくは分かっていても
それでも金額に迷うという人はとても多い。

受けたサービスが良ければ20%ほどのチップを
普通だったら15%程度のチップを支払うのが
平均的ではあるが
いくら払う、何%払う
などの正式な決まりはなく
極端な話
チップを支払わなかったら逮捕される
というわけでもない。

どうやらここが解釈の難しいところらしい。
「じゃあ払わなくてもいいですか?」と
聞かれたことも何度もある。

実際には
もしチップを払わなかったからといって
アメリカで法律違反を犯したわけでもなく
逮捕されることもない。

チップの支払いや金額は
あくまでお客様の任意であり
お店や担当者が強制できるものではない。

ただ、アメリカという国の給料制度では
チップも給料の一部となっているため
チップを受け取るサービス業のお給料は
一般のお給料よりかなり低く設定されている。

より良いサービスを提供して
お客様から高評価をされると
それがチップに反映されて自分に返って来るので
従業員はみんな一生懸命よいサービスを提供しようと努力する。
一種のモチベーションになっている。

おもてなし大国日本では
チップ制度は必要ない。

なぜなら
チップがあってもなくても
従業員は常に最高のサービスを提供するからだ。

しかしアメリカ人(ハワイ人)の場合は
一生懸命働いても、最低限働いても
お給料が同じなら最低限の仕事しかしない。 

お給料が同じなのに一生懸命働く意味がないし
それなら楽な方がいい、となってしまう。
このような人たちに一生懸命働いてもらうために
チップ制度がある。

お給料の中でチップの割合は意外と大きく
一生懸命よいサービスを提供して
良いチップを頂かなくては
生活に必要なお給料を稼げない。
生活費が掛かっているので
頑張ってチップを頂かなくては彼らも困るのだ。

日本人からすれば
そんなことはそっちの問題で
何で自分たちがチップを払わなければいけないの?
と思うかもしれない。
日本人にはない感覚、制度なので
そう思うのも無理はない。

けれど
チップを支払う立場に置かれている状態にある時
その人はアメリカという外国に来て
サービスを受けたのだろう。

外国には外国のルールがある。

よその国を訪れているのなら
その国のルールに従って過ごすのは
当たり前のことではないだろうか?

ワイキキにいると日本人も多く
日本語の通じるお店も多いため
つい日本の感覚を丸ごと持ち込んでしまうことがあるが
ワイキキと言えどもアメリカである。

アメリカのルール、ハワイ州のルールによって
動いているリゾートである。

ハワイに来て感じる開放的なムード
ハワイ人の明るさやお気楽感に触れると
日頃の悩みが吹き飛ぶ、という人も多い。

ハワイで体験する文化の違いは
楽しく良いものが多いのだろう。
だから何度もハワイに足を運びたいと思うのだろう。

チップ制度もその文化の違いのひとつで
ハワイに来て体験することのひとつとして
捉えてみてはどうだろう?

郷に入りては郷に従え。

日本にはない、日本とは違う制度に対応する。
円ではなくドルでお支払いをするように、
レディファーストが当たり前のように。
その国の文化に気持ちよく対応することで
その国をもっと楽しめるようになるのではないかと思う。


ちなみに、
実際ロコはチップにどう対応しているのか?

私の周りを見てみると
たいてい皆どんな時も
20%のチップを渡している。
計算して端数が出た時は、繰り上げる。
なので実際は20%とちょっと、払っている。

私もお義父さんから
「チップは20%渡すのが基本だからね」と
最初に教わったので、ずっとそうしている。
ハワイで暮らす以上
この地のルールに則って生活をしようと思う。

また、スターバックスやジャンバジュースなど
店頭でオーダーをして
またはオンラインオーダーをして
ピックアップするだけの場所ではどうするのか?

キャッシャーには必ず
「Tip Box」が置かれている。
ここにチップを入れなければいけないのか?

レストランのようなサービスを受けるわけではないので
必ずチップを入れなければいけない
というわけではない。
しかし、
ロコの多くは「Mahalo」と言って
1オーダーに対して1ドルのチップを入れる。
「だって僕らのためにコーヒーを作ってくれるんだから」と。

コーヒーを作るのは彼らの仕事であって
特にサービスをしてくれているわけではないのでは?
と思うことも正直あった。

でも、そういう理屈ではなく
「誰かが自分たちのために
コーヒーを淹れてくれている」
そのことに対して単純に
「ありがとう」という気持ちを持ち
その表現としてチップを置く。

それがこの土地の習慣である。

どんな小さなことでも
「ありがとう」を重ねる生き方は
素晴らしいと思うので
私もロコを見習って
小さな「ありがとう」を重ね
快くチップを置くようにしている。


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