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推しは推せるうちに

朝、それも寒さが体中に染みわたる今みたいな時期の朝は焼きたてのパンがより一層美味しく感じます。

最近行きつけのパン屋ができました。

かなり前からちょくちょく行ってはいたんですが、もっと安くて種類の豊富なチェーン店が家の近くにあったのでそんなに頻繁ではありませんでした。ただ、その店がつぶれちゃったんですよね。僕がいつ行っても店内はお客さんで賑わっていたのに、ある日突然その店のみならず系列店も含め一斉に閉店です。

推しのグループが急に解散した時のファンってきっとこんな気持ちなんでしょうね。そんなわけで最近は、家から少し離れたそのパン屋へと朝ごはんを求めて週に3~4回ほど通っています。

街の商店街の一角でひっそりと、ものすごく腰の曲がったおばあちゃんとおそらく旦那さんの二人でやってはるんですが、品数はそんなに多くありませんしどの時間帯にどのパンが置かれるかは不定期です。7時オープンなんですが、7時半過ぎに行ったらまだ何も置かれてないなんて日もありました。

そういうところも含めて大好きです。個人経営店の良さが詰まってます。


基本的にはもう腹が空いた状態で買いに行くので、家まで我慢できず帰り道で食べ歩いています。行儀は悪いのかもしれませんが、そうさせてしまうほどにこの店のパンは美味いです。

もちろん購買やコンビニのパンも美味しいし、なんならそっちの方が安いものもあります。ただ、「あ~パン食ってんな~」て気持ちにならないんですよね、特にコンビニのパンって。「無機質でまあまあ美味い小麦の練り物」と表現したら怒られますかね。

もちもち感や硬さ、腹持ちなんかも含めて手作りのパンには到底かないません。パン屋の方が手間がかかってる分当然っちゃ当然なんですが、どうしても便利さゆえにコンビニで食事を済ませる日も少なくありません。健康のためにもなるべく減らそうとは心がけてるんですけどなかなかね〜。


10月に入ったあたりから就活キャリアサポートセンター、略してキャリサポで面談を受けるようになりました。既に3回も行ってますね。

これまで通りの我流でいいのか不安になった時が1回目、僕に合いそうなまだ見ぬ企業を教えてほしくなった時が2回目、そして3回目は面接のマナーを教えてほしかったので行きました。そう、いよいよ24卒から25卒へと就活の世代交代の時が近づいてきたわけです。


そんなわけで先月末にパスタ屋を辞めました。
先月働き始めたばかりの職場です。まだ2回しか出勤してません。

理由は単純で「考えが甘かった」の一言です。

今でこそつらつらとこの文章を書けていますが、辞めると連絡する直前のストレスは凄かったですね。優しい人ばかりだったので余計にです。

就活に割くべき時間と授業の予習に割くべき時間と趣味の時間とバイトの時間。これらの計算がまるで出来てないまま「なんとかなるやろ」のノリで最低週2勤務必須と書かれたパスタ屋の求人に応募しました。無事採用。

1回働いてみてすぐに気付きました。今の自分の生活に新しいバイトを始める余裕なんてまるで残されていなかったんだなと。既に週3でバイトをしていたのでもし続けていたら週5になってました。大学も週5なのでなおさらです。22歳にもなってこんな簡単な事をなぜ想像できなかったのか、今となっては恥ずかしくてしょうがない。

このままでは全てが中途半端のまま進んで爆発しそうやなあなんて思いながら学校に通う日々が続いたんですが、ある日同じ学科の友達と話をしてた時に「残りの1年半は大学生の間にしかできないことを優先したいから派遣バイトしかしてない。どうせ社会人になったら毎日のように働くんやし、今はたくさん勉強してたくさん遊びたい。」と言われました。

「あぁパスタ屋辞めよう」と決意しました。


翌日、仕事を覚えた頃に辞められるよりはマシか~なんて言い訳を頭に巡らせながら辞める旨のLINEを店長へ送りました。

「分かった、2回分の給料だけはちゃんと取りに来てね」と言われました。

給料手渡しに惹かれて申し込んだ過去の自分を恨みましたね。なぜ銀行振り込み型のバイトを選ばなかったのか。
そんなん言うててもしゃあないので意を決して先日取りに行ったのですが、いくつかのやりとりを交わしてすぐに店を後にしました。ものの30秒でしたかね。

もうこの店には食べに行けないです。家から近いし美味しかったので我ながらなんとも惜しい事をしました。



とはいえ辞めてしまえばもう終わった話です。今はこの上なく晴れやかな気持ちですし、何よりスケジュールにゆとりができて毎日が楽しいです。シフトを入れてもらえない時は1~2回しかバイトが無い週もあるので、過去1貯金が心もとなく、過去1心穏やかな生活が続いていますね。

最近noteが捗っているのもこのおかげです。

これまでのスランプが嘘のように書きたい話が湧き出てきますし、それを文章に落とし込むのにも以前ほど時間がかからなくなりました。気付けばnoteを始めて3年が経っており、やっと成長してきたのかなとは思います。

インスタのプロフィール欄にnoteのリンクを貼っているので、「note読んだよ」とか「おもしろかったよ」みたいな報告をしてくれた人がこれまで指で数えるくらいにはいるんですが、毎回とても嬉しくなります。自分のために書いてるとはいえ公表している以上誰かに見られる事はある程度意識してます。言葉遣いや人称、話の構成や一文の長さなんかを考えて書き直しに書き直しを重ねて書いてはいるので、それなりに自分の記事への愛もあります。

うんこちゃんが自分の動画や生放送のアーカイブを見返すように僕もよく自分の記事を見返しますし、その度に面白いなあと感じます。もう50本以上書いてきたので昔の記事は記憶も曖昧なものが多く、自分の経験と文章なのに新鮮に感じられます。

尾田栄一郎だって「自分が泣けない話では人は泣かないと思っている。僕も泣きながら描いてます。」と言っているくらいですからね。

自信を持って誰かに見せられるものを自分のためにこれからも書いていこうと思います。


そういえば、ここ数年で僕の人生の目標が1つ明確になりました。

それが「日本の外食に貢献する」です。

お客さんが来てお金を使ってくれなければ店というのは当然つぶれますし、冒頭のパン屋のようにそれ以外の理由でつぶれる場合だってあります。どちらにせよ、閉店のお知らせを受けてから悲しむなんてなんの意味もありません。

SNS上では、Vtuberやアイドルのファンなんかが「推しは推せるうちに推せ」と常日頃から言っていますが、その通りだと思いますね。「好きな店は行ける時に行け」。

あとYouTuberみたいな言い方で自分でも抵抗はありますが、もし僕のnoteをいいなと思ってくれている方がいるのならスキを押してください。やっぱり知り合いからのスキは嬉しいので。「スキは押せる時に押せ」。


めんどくさがり屋の僕は自炊を極力したくありません。最近は鍋ばかり作ってますが、沸騰した水に具材を入れるだけのあれを果たして自炊料理と言えるのか疑わしいです。ただ、バイトを減らした影響で以前ほど外食をする金銭的余裕がありません。正直すごく心苦しいです、外食中毒な気がします。

なので、将来は自炊をせずとも健康的な外食を食べまくれるようにある程度のお給料はもらえる仕事に就こう、というのが僕の裏の就活軸です。

外食って、美味しいものが食べれて僕もハッピー、お金を落としてくれて店側もハッピーなので文字通りWin-Winです。物価の高いヨーロッパで暮らしたおかげで「良いものにはお金を払うべき」という考えを持つことができました。みんなももっと外食にお金を使ってほしいですね。

こんな事をべらべらと言っておきながらいったい僕はどんな企業に新入社員として勤める事になるのか、今からとても楽しみです。

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