「支援」か「ビジネス」か・・・
私は、今年の2月にアフリカのタンザニアという国に訪れるまで、
「アフリカでビジネス」
という言葉にいい印象を持っていませんでした。
外国人がアフリカで安い労働力として現地の人を雇って、安い商品をアフリカの外に持ち出して売るというイメージがあったからです。
でも、タンザニアに行く前に訪問したい企業を探していく中で、日本の中古車を世界に輸出する「Be Forward」という企業のHPをたまたま見ていました。そこにあった言葉が、私の頭に新しい風を送り込みました。
「一番大切な社会貢献は、
チャリティイベントや寄付ではなくて、
現地でビジネスを根付かせること。」
この言葉は、私の中に違和感と共に入り込んできました。こんな考え方があるのか、と思ったと同時に「本当にそうなのか?」とも思いました。
私が今から訪れるタンザニアのダルエスサラームのオフィスに行けば、この言葉を放った社長の企業がその言葉を再現しているか否かわかるのでは?と思い、思い切って企業にメールを送ったところ、OKとのことで、ダルエスサラームで働く日本人女性の方にお話を聞きに行くことができました。
お話を伺った女性は、元々タンザニアでNGO職員として滞在していた経験があり、その後Be Forwardに現地で採用されたそうです。そして、ダルエスサラームは海沿いの都市ということもあり、日本から送られてきた中古車を受け入れる玄関口の役割も果たすため、Be Forwardの大きなオフィスがありました。一番びっくりしたことは、そのオフィスやタンザニアのあちこちにあるパーツショップを含め、日本人はその女性一人のみとのこと!!
お邪魔した時の写真!!
それは、とても驚きました。このことから、この企業は、「現地にビジネスを根付かせ、雇用を生み出すこと」を体現しているのだな、と実感しました。
現地でお話を聞いた女性の方は、支援とビジネスどちらの側面からもタンザニアに関わった経験がある方だったため、
「『支援』と『ビジネス』どちらが
その国の人のためになるんですかね?」
と質問したところ、
「まだ中古車を買うほどのお金がない人は、ビジネスの恩恵を受けられる状況にいなくて、支援を受ける必要がある人もいる。したがって、支援の恩恵を受ける。
一方で、支援される対象ではなく、ある程度お金を持っている人は、一消費者として経済活動に参加できるほどのお金があるためビジネスの恩恵を受ける。
結果として、どちらも対象となる人が異なるからどっちも必要だよね!」
という意見を聞かせていただいて、ああなるほどなって思いました。
どっちがいい、どっちが悪いって言うんじゃなくて、
両者に共通していることは、
「誰かに必要とされていること」
ということだと思いました。
たしかに、誰にも「必要とされていないもの・サービス」を作ってもだれの役にも立たないもんね。
私が今している活動も誰かが求めているものじゃないと、何にも意味がないものになってしまうから、リサーチしてお客さんがほしい!というものを提供しなくちゃな!と思ったのでした。
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